介護用クッションで失敗した話|母の在宅介護で行き着いた3つの使い分け

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介護用クッション選びで失敗した話

ソファに腰掛けて杖を手にしている高齢の方

介護用クッションを、最初は1つだけ買えばいいと思っていた。

母は要介護3。脳梗塞の後遺症で左半身に麻痺がある。寝ている時間も長いし、起きてもソファに座りっぱなしで、お尻と背中の両方に体重がかかる。

訪問看護師さんに「背中が赤くなってきてますね」と言われた日から、クッションを探し始めた。最初は楽天で評価の高いものを1つ買った。それで全部解決すると思っていた。

結論として、介護用クッションは「寝る時・座る時・車椅子」で必要な硬さがまるで違った。

結局1つでは足りなくて、半年かけて3つになった。同じ失敗をしないでほしいので、買った順番と理由を書いておく。

📖 この記事でわかること

  • 寝姿勢を変えるためのクッションと、座っている時のお尻のクッションは別物

  • 体位変換器は介護保険のレンタル対象になることがある。先にケアマネに相談したほうがいい

  • 円座と車椅子用は形が似ているけど中身の硬さで使い分けが変わる

最初に買った体位変換クッションで気づいたこと

【Part 1: この商品を選んだ経緯・概要】

最初に買ったのがソフトプレンの低反発クッションだった。

訪問看護師さんから「背中の片側ばかりに体重がかかると赤くなりやすいから、寝姿勢を変えるクッションを背中に挟んで」と言われた。

楽天でレビュー件数が多かったので選んだ。日本製で、防水カバーがついていた。決め手は「少しかため」と書いてあったところ。

基本情報

  • 価格:¥6,930(2026-04-29時点)

  • 三角形タイプ/低反発で「少しかため」を選択

  • カバーは防水。中はスポンジ素材

  • 介護保険:市販品は基本的に自費。ただし要介護2以上なら「体位変換器」として福祉用具貸与の対象になる場合があるので、買う前にケアマネさんに確認するのがおすすめ

【Part 2: 実際に使ってみた感想】

到着してから1週間くらいで気づいた。

母を横向きに寝かせる時に、背中側に挟んで支えるとちょうどいい。ずれにくいし、母が「楽だ」と言ってくれた。

ただ、お尻の下に敷くと逆に硬すぎた。

最初はわたしも勘違いしていて「これ1つで全部いけるはず」と思って、ソファに座る時もお尻に置いてみた。母は10分でずらしてしまった。「これ硬いわ」と言われた。

寝姿勢を変えるためのクッションと、座っている時のお尻のクッションは別物。

これに気づくまでに2週間かかった。

【Part 3: よかった点・気になった点】

よかった点:

  • 「少しかため」が体を支える用途には合っていた。沈み込みすぎない

  • 防水カバーで洗えるのが安心。失禁時の保険になる

  • 三角形なので、横向きの時の背中支えにきれいにハマる

気になった点:

  • 単独でお尻には硬すぎる。座る用途なら別の素材を選んだほうがいい

  • 価格は安くはない。市販品なので介護保険対象外で全額自費

【Part 4: 同じ状況の人への一言・まとめ】

寝姿勢を整える用途で探している人には合っていると思う。

買う前に1つだけ。要介護2以上なら、ケアマネさんに「体位変換器のレンタルってありますか」と先に聞いてから決めてほしい。福祉用具貸与で月数百円で借りられる体位変換器もあるらしい。わたしは知らずに買ってしまったほうの人間。

ソフトプレン 介護用 体位変換 低反発クッション(少しかため・防水カバー付き)

ソフトプレン 介護用 体位変換 低反発クッション(少しかため・防水カバー付き)

《2年後の自分への備忘録》

  • 寝姿勢用と座面用は同じクッションで兼用できない

  • 「少しかため」は背中支えには◎、お尻に敷くなら不向き

  • 体位変換器の介護保険レンタルがあるかケアマネに先に確認する

円座クッションをデイサービスのスタッフから勧められた話

エプロン姿で張り切る介護士の女性 屋外でやる気に満ちた表情

【Part 1: この商品を選んだ経緯・概要】

最初の失敗のあと、ソファに座る時のお尻用を別で探し始めた。

きっかけはデイサービスのスタッフさん。母を迎えに行ったら、施設のソファで使っている円座クッションを指さして「ご家庭ではどうしてます?」と聞かれた。母が長時間座ると、お尻の真ん中が痛くなって体勢を崩していたらしい。

帰り道に楽天で探した。商品名のインパクトが強くて思わず候補に入れたのがアルファックス AP-5613 の円座クッション。低反発で、カバーが洗えるタイプ。

基本情報

  • 価格:¥5,544(2026-04-29時点)

  • 円座(ドーナツ型)/低反発/カバー洗濯OK

  • ブルーグレーの落ち着いた色味

  • 介護保険:対象外(自費)。家庭用の生活補助具という扱い

【Part 2: 実際に使ってみた感想】

最初に1つ届いた時、母の反応は意外と素直だった。

「これ、お尻が落ちる感じがしないわね」と言ってくれた。真ん中が空洞になっているから、お尻の中央に体重が集中しないらしい。これがソフトプレンとの違い。

ただし、長時間座る用途には向いているけれど、座面が低めの椅子だと逆に座りにくくなる。母の高さに合わせてダイニングの椅子の高さを調整した。

カバーは外して洗える。これは母が食事の時に汁物をこぼしてもなんとかなるので地味に助かった。

ひやっとしたのは1度だけ。母が立ち上がる時に、円座クッションの上で踏みかけてバランスを崩した。それ以来、立ち上がる前に必ずクッションを横にどけるようにしている。

【Part 3: よかった点・気になった点】

よかった点:

  • お尻の真ん中の圧迫感が減った。母が長く座っていられるようになった

  • カバーが洗える。失禁・食べこぼし対策に強い

  • 軽い。母でも自分で持ち上げて場所を変えられる

気になった点:

  • 椅子の高さによっては座面が高くなりすぎる。立ち上がりがしにくくなる

  • 立ち上がる時に踏みやすいので、毎回どけるルールにした

【Part 4: 同じ状況の人への一言・まとめ】

座っている時間が長い人向け。寝姿勢用とは別物だと思って分けて買うほうがいい。

気をつけたいのは立ち上がりやすさ。座面の高さが本人の足にどう影響するか、買ってから1〜2日で確認したほうが安全。床にしっかり足がつかないと、ポータブルトイレでも椅子でも立ち上がりにくくなるとケアマネさんが言っていた。

アルファックス AP-5613 円座クッション(カバー付・低反発・ブルーグレー)

アルファックス AP-5613 円座クッション(カバー付・低反発・ブルーグレー)

《2年後の自分への備忘録》

  • 円座は座っている時間が長い人のお尻用。寝姿勢用とは別物

  • 立ち上がる時はクッションをどける癖をつける

  • 座面の高さが上がりすぎないか1〜2日で確認する

車椅子のレンタルを始めて、座面の硬さが問題になった話

屋外で車椅子に座る高齢の方々

【Part 1: この商品を選んだ経緯・概要】

寒くなった頃に、車椅子をレンタルし始めた。介護保険の福祉用具貸与で月数百円。ケアマネさんが手配してくれた。

ところが借りた車椅子の座面、想像以上に硬い。母は5分で「これ、お尻痛い」と言った。

円座クッションを車椅子の座面にも置いてみた。でも形が合わない。ドーナツ型だと縁が車椅子の手すりに当たって座面の中心がずれる。これも別で買うしかなくなった。

3つ目に選んだのがクッションカフェの車椅子用クッション。日本製、折りたたみ式、選べる中綿2パターン。商品ページに「車椅子本体は含まれません」とちゃんと書いてあって、わかってる出品者だなと感じた。

基本情報

  • 価格:¥4,980(2026-04-29時点)

  • 折りたたみ式/中綿が2種類から選べる

  • 日本製

  • 介護保険:「車椅子付属品」としてレンタル対象になることがある(要介護2以上)。市販品の単品購入は基本的に自費。レンタル車椅子用なら、まずケアマネさんに「クッションも一緒に貸与に追加できますか」と相談する手がある

【Part 2: 実際に使ってみた感想】

最初に届いた日、母を車椅子に座らせて30分散歩した。

「あ、これ前と違うわね」と言ってくれた。座面がしっかり平らで、お尻全体で体重を受けてくれる感じ。

車椅子用に作られているから、サイズが座面にきれいに合う。前に試した円座みたいに縁が手すりに当たることもなかった。

折りたたみ式なのは想定外で助かった。デイサービスから帰ってきた時に、車椅子から外して半分に折って玄関の靴箱の上に置いておける。場所を取らない。

ひやひやしたのは初日だけ。母が車椅子から立ち上がろうとした時に、クッションが少しずれて座面とのすき間ができた。すぐに気づいて元に戻したけれど、それからは1日1回ずれていないかチェックするようにしている。

【Part 3: よかった点・気になった点】

よかった点:

  • 車椅子の座面サイズに合うので、ずれが少ない

  • 折りたためるので保管がラク

  • 円座と違って座面全体で体重を受ける形なので、姿勢が崩れにくい

気になった点:

  • レビュー件数はまだ少なめ(11件・2026-04-29時点)。長期耐久は自分で確かめるしかない

  • 商品ページが「2パターンから選ぶ」式になっているので、注文時にどちらの中綿か必ず確認する必要がある

【Part 4: 同じ状況の人への一言・まとめ】

車椅子をレンタルし始めた時に同時に検討するといい。借りた車椅子の座面が硬いのは、結構な人が体験する話みたいだから。

車椅子用と円座クッションは形が似ていても役割が違う。
車椅子の座面に置くなら、車椅子用に作られたほうを選ぶ。

レンタル車椅子の場合、付属品として一緒にクッションも貸与できないか、ケアマネさんに先に聞いてみるのも手。

クッションカフェ 日本製 車椅子用クッション(折りたたみ式・中綿2パターン)

クッションカフェ 日本製 車椅子用クッション(折りたたみ式・中綿2パターン)

《2年後の自分への備忘録》

  • 車椅子用と円座は別物。座面サイズに合うものを選ぶ

  • レンタル車椅子なら付属品としてクッションも貸与できないかケアマネに先に確認

  • 折りたたみ式は保管が想像以上にラク

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失敗から学んだ「介護用クッションを買う順番」

最初に1つ買って失敗してから、半年で結局3つになった。

順番を逆にすればよかったと思っている。

1つ目はクッションを買う前に、ケアマネさんに「体位変換器のレンタルってありますか」と聞くこと。市販で買うより、要介護2以上なら福祉用具貸与のほうが安いことがある。

2つ目は使う場面を分けて考えること。「寝る時」「ソファで座る時」「車椅子に座る時」の3つは、必要なクッションの形と硬さが違う。1つで全部こなそうとしないほうがいい。

3つ目は急がずに1つずつ試すこと。母の場合は、寝姿勢用→ソファ用→車椅子用の順だった。先にまとめ買いしていたら、合わないものを抱えて困っていたと思う。

3年前のわたしに教えてあげるとしたら、これだけは伝えたい。

《2年後の自分への備忘録》

  • クッションを買う前にまずケアマネに体位変換器レンタルの確認

  • 寝る・座る・車椅子で分けて考える

  • 急がず1つずつ試す。まとめ買いしない

❓ よくある質問

介護用クッションは介護保険でレンタルできますか?

製品の種類によります。「体位変換器」「床ずれ防止用具」として認定されているものは、要介護2以上で福祉用具貸与の対象になることが多いです。市販品の介護用クッションは多くが対象外で自費購入になります。買う前にケアマネさんに「これって貸与対象になりますか」と確認するのが確実です。

体位変換用と円座クッションは1つで兼用できますか?

わたしの体験では兼用は無理でした。寝姿勢を変える用は背中を支える硬さが要るので、お尻の下に敷くと硬すぎて座っていられません。逆に円座をベッドの背中支えに使うと柔らかすぎて支えになりません。場面ごとに分けるほうが結局ラクでした。

車椅子用クッションは円座で代用できますか?

おすすめしません。円座は形が車椅子の座面に合わないのでずれやすく、手すりに当たって中心が外れることもあります。レンタル車椅子の座面が硬い場合は、ケアマネさんに「車椅子付属品としてクッションも一緒にレンタルできますか」と相談するか、車椅子用に作られた市販品を選ぶほうが安全です。

介護用クッションは何円くらいから買えますか?

わたしが選んだ3つは¥4,980〜¥6,930(2026-04-29時点・楽天市場)の範囲でした。1,000円台の安いものもありますが、耐荷重や中身のへたりに不安があるので、母の在宅介護では4,000円台以上を選んでいます。

1つ目のクッションは何から買えばいいですか?

場面によって違います。「寝ている時に背中が赤くなってきた」と言われたなら体位変換用、「ソファに長く座る時にお尻が痛がる」なら円座、「車椅子の座面が硬い」なら車椅子用です。場面が決まる前にまとめて買うと、合わないものが家に残るのでおすすめしません。

まとめ|介護用クッションは1つで全部こなそうとしない

今回の介護用クッション選びで気づいたことを、次の自分が楽できるように残しておく。

  • 寝姿勢用・ソファ用・車椅子用は別物。1つで兼用しない

  • 買う前にケアマネさんに「体位変換器のレンタルってありますか」と確認する

  • 場面が決まる前にまとめ買いしない。1つずつ試して確かめる

  • 立ち上がる時にクッションを踏まないルールを家族で決めておく

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