ケアマネさんが「ベッドが届くまで2〜3週間かかる」と言った日のこと
母を退院させて自宅に迎えると決めた、その面談での話。
要介護3が出たのは入院中のことで、退院は来週末と決まっていた。それなのに、レンタルする介護ベッドの納品はあと半月先になると言われた。
「布団敷きでもなんとかなりますが、起き上がりがしんどいでしょうね」。ケアマネジャーさんはそう言った。
母は左半身麻痺で、寝返りも自力では難しい。床に敷いた布団から起き上がる動作は、退院直後の母にも、それを支えるわたしにも、たぶん一番きつい時間になる。
その2〜3週間をどう乗り切るか。それで折りたたみベッドを1台買い足したのが、今日書く話。
介護ベッドが届くまでの「つなぎ」をどう選ぶかは、本命を選ぶのと同じくらい大事だった

📖 この記事でわかること
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介護保険レンタルの介護ベッドは申請から納品まで1〜3週間かかる。その間の代替策は事前に決めておく
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「つなぎ」目的なら、リクライニング段数より「組立不要・キャスター付き・耐荷重」を優先したほうが楽
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折りたたみベッドは介護保険対象外(自費購入)。本命の介護ベッドはレンタルが基本
介護ベッドそのものは「買う」より「借りる」が原則だった

介護を初めて調べたとき、楽天で検索すると電動ベッドが2万円台から出ていて、最初は「これでいいか」と思った。
でも、ケアマネさんに相談したら「要介護2以上なら介護ベッドは介護保険レンタルの対象です。月数百円〜千円台で借りられます」と言われた。
要介護3で実際に届いた特殊寝台(電動3モーター・サイドレール・マットレス込み)は、月額1,500円ちょっとだった。これを購入したら20万円コースだから、月千円ちょっとでベッド一式が借りられて、しかも年に1回点検まで来てくれるのは正直ありがたかった。
だからまず、長期で使う本命の介護ベッドは、ケアマネ経由でレンタル一択でいいと思っている。「介護ベッド 選び方」で検索して、いきなり購入を勧める記事しか出てこなかったら、それは情報が片寄っている。
問題は、その本命が来るまでの「すきま」だった。
《2年後の自分への備忘録》
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要介護2以上なら介護ベッドは介護保険レンタル対象(月数百円〜千円台)
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申請からケアプラン反映、業者納品まで1〜3週間ほどかかるのが普通
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レンタルは点検・サイズ変更にも対応してくれるから長期は買うより借りる
つなぎ用に選んだのはアイリスオーヤマの折りたたみベッド
退院は翌週末。介護ベッドは半月後。布団敷きはしんどい。条件はそれだけだった。
そこで楽天とAmazonをひと晩見比べて、結局選んだのがアイリスオーヤマの折りたたみベッド OTB-MNだった。
選んだ理由は単純で、組立不要で届いた日からそのまま使えること。価格が¥15,200と低かったこと。レビューが375件あって極端に低評価が固まっていなかったこと。この3つだけ。
電動リクライニングの折りたたみベッドも候補にあったけれど、本命の介護ベッドが電動で来るのが分かっていたので、つなぎに同じ機能を二重で持たせる必要はないと判断した。それより、半月後に折りたたんで部屋の隅に立てかけられる軽さのほうが大事だった。
基本情報
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価格:¥15,200({today}時点・楽天)
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メーカー:アイリスオーヤマ
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リクライニング:手動14段階(電動ではない)
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組立:完成品(折りたたまれた状態で届く)
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ストッパー付きキャスター
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介護保険:対象外(自費購入)
届いた日の段取り
宅配で届いた日、玄関で箱を開けて、折りたたまれたフレームを部屋まで2人で運んだ(夫が偶然帰省していた週末だったので運べた)。広げたら自立した。マットレスはあらかじめベッドに固定されていて、シーツをかけたらそれで完了だった。
組立で2時間悩む覚悟をしていたから、これは想定外に楽だった。
母を迎える前日、その上で一晩自分が寝てみた。マットは決して厚くない。腰が沈むほどでもないけれど、長期で寝続けるには物足りないと感じた。けれど数週間のつなぎなら十分だった。
実際に使ってみての感想
母は退院後、このベッドで2週間半を過ごした。
良かったのは、手動リクライニングが思ったより細かく動いてくれたこと。背中を起こした角度を朝食用と読書用と就寝用で使い分けられた。母自身が左手で角度の微調整までは難しかったから、わたしか訪問看護師さんが調整した。
困ったのは、ベッドの高さが床から30cmちょっとしかないこと。母を起こすときに腰を深く曲げる必要があり、わたしの腰がしばらく痛かった。これは介護ベッド(高さ調整できる)が来たら一気に解決した。
それと、サイドレールが付いていない。寝返りで端まで来る母のために、最初の3日はわたしが床に布団を敷いて、夜中ベッドの脇で寝た。これも本命のベッドにはサイドレールが付くから一時的な話だったけれど、つなぎ期間中はそこそこ気を遣った。
よかった点・気になった点
よかった点:
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組立不要なので退院日に間に合わせるのにストレスが少なかった
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折りたたんでキャスターで動かせるから、本命のベッドが来たあとの居場所に困らなかった
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価格が抑えめで、つなぎ用と割り切れた
気になった点:
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ベッドの高さが低く、介護者の腰に負担がかかった
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サイドレールがないので柵代わりに別途配慮が必要
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マットの厚みは長期向けではない(数週間のつなぎなら問題なし)
同じ状況の人への一言
退院日と介護ベッド納品日にタイムラグがある人は、わたしのように事前にケアマネさんに「納品まで何日かかる見込みですか」を確認しておいたほうがいい。タイムラグが分かれば、つなぎを買うのか、布団で粘るのか、判断ができる。
買う場合、リクライニング段数や電動の華やかさより、「組立不要」「動かせる」「数週間でも壊れない最低限の作り」のほうがはるかに大事だった。本命を電動でレンタルする予定なら、つなぎは手動でも全然回る。
ケアマネさんに「つなぎで折りたたみベッドを買いたい」と相談すると、レンタル開始日を前倒しできるかどうかも一緒に検討してくれる。事前相談はしておいたほうが結果的に出費が少なくて済むことがある。
アイリスオーヤマ 折りたたみベッド OTB-MN
《2年後の自分への備忘録》
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つなぎベッドは「組立不要・動かせる・最低限の作り」の3点で十分だった
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高さが低い折りたたみは介護者側の腰にくる。本命の高さ調整付きが来るとラクになる
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リクライニングの段数は実用的には3〜4段あれば足りた
介護ベッド選びで失敗しないための優先順位

つなぎを2週間半使い、本命の介護ベッドを2年使った今、もし「これから介護ベッドを選ぶ人」に何か言うなら、優先順位はこの順だと思っている。
- 長期で使うベッドは介護保険レンタル一択(要介護2以上)
- 退院・納品のタイムラグはケアマネに必ず確認しておく
- タイムラグがあるなら、つなぎは安価な折りたたみで割り切る
- つなぎは「組立不要・動かせる・耐荷重80kg以上」の3点だけで選ぶ
- 介護者側の腰のことを考えて、数週間でも高さ違いに気を配る
口コミで「電動の高機能折りたたみベッドを買いました」と書いている人もいるけれど、要介護2以上ならその予算は別のところ(ベッド周りの手すり、滑り止めマット、見守りセンサーなど介護保険対象外のもの)に回したほうが、家全体の介護生活はずっと楽になると思う。
介護ベッド本体は「借りる」、その周りで自費が必要なものは「買う」、の住み分けを最初に整理するのが一番の失敗回避だった
それでも、どうしても購入で揃えたい事情がある人もいる。たとえば家のスペースの都合で標準サイズの介護ベッドが入らない部屋とか、要介護1で保険レンタル対象外の人とか。そういう場合は、必ずケアマネさんか地域包括支援センターに「うちの状況だとレンタルが難しいんですが、購入の場合はどう選んだほうがいいですか」を相談したほうがいい。素人判断でいきなり10万円超のベッドを買うのが一番もったいない。
《2年後の自分への備忘録》
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「借りる/買う」の住み分けを最初に整理することが失敗回避の第一歩
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要介護2以上=介護ベッドはレンタル前提
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例外(部屋に入らない、要介護1など)は必ずケアマネ/地域包括に相談
2年経った今、あの15,200円について思うこと
本命の介護ベッドが来た日、折りたたみベッドは折って部屋の隅に立てかけた。
その後、夫が単身赴任先から週末に帰ってきたときのスポットの寝床になり、コロナで在宅勤務が増えた時期はわたし自身の昼寝用にもなった。3年目の今もまだ稼働している。
つなぎとして買ったときは「2週間使えれば元が取れる」と思っていたから、3年経っても壊れずに別用途で動いていることは、わたしにとっては当たりだった。
派手さはないけれど地味に使い続けている、というのが正直な感想で、これはほかの介護用品でも同じ構図がよくある。最初は「介護用」と思って買って、その役目が終わってからも家のどこかで生きているもの。それが本当に良かった買い物だと、今は思っている。
❓ よくある質問
介護ベッドは介護保険でレンタルできますか?
要介護2以上であれば、原則として福祉用具貸与で介護ベッド(特殊寝台)が借りられます。ケアマネジャーさんに相談してケアプランに組み込んでもらう形が一般的で、月額の自己負担は数百円〜千円台に収まることが多いです。要介護1や要支援の方は対象外なので、その場合はケアマネに代替案を相談してください。
介護ベッドが届くまでのつなぎに、市販の折りたたみベッドを買うのはアリですか?
短期の代替としてはアリだと思います。ただし市販の折りたたみベッドは介護保険の対象外で自費購入になります。選ぶときはリクライニング段数より「組立不要・キャスター付き・耐荷重」を優先したほうが、退院直後のばたばたした時期に慌てなくて済みます。
折りたたみベッドの選び方で、介護用途で一番気をつける点は何ですか?
介護者側の腰への負担を意識して、ベッドの高さを確認することだと思います。床から30cm前後の低めの折りたたみは、要介護の家族を起こす動作で介護者の腰がきつくなりがちです。短期のつなぎなら割り切れますが、長期で使うつもりなら高さ調整できる介護ベッドのレンタルを検討したほうが結果的に体がラクです。
折りたたみベッドはいくらくらいから買えますか?
シンプルな手動リクライニングなら1万円台前半から、電動タイプは2万円台後半からが相場でした。介護用と書かれていても介護保険対象外の自費商品が大半なので、レンタルできる本命の介護ベッドと混同しないようにしたいです。
退院日と介護ベッドの納品日がずれるときはどうしたらいいですか?
まずケアマネジャーさんに「納品までどのくらいかかる見込みですか」と確認するのが先だと思います。タイムラグが1〜2週間出ると分かれば、つなぎ用ベッドの購入か、布団で粘るかの判断ができます。地域包括支援センターでも納品スケジュールを早める交渉をしてくれるケースがあるので、相談先を1つに絞らなくて大丈夫です。
まとめ|介護ベッドは借りる・つなぎは割り切る
本命の介護ベッドはレンタル、つなぎは自費の折りたたみで割り切る。この住み分けを最初に整理するのが、わたしにとっては一番の失敗回避だった。
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要介護2以上の介護ベッドは介護保険レンタル一択(月数百円〜千円台)
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退院・納品のタイムラグはケアマネに必ず確認
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つなぎは「組立不要・動かせる・最低限の作り」の3点で選べば十分
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折りたたみベッドは介護保険対象外(自費)。長期主役にはしない
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介護者の腰のために、短期でも高さは気にしておく



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