介護ベッド導入で夜中の腰痛が楽になった話|レンタル前に知りたかった3つのこと

3 11 寝具・ベッド

夜中の腰痛で目が覚めた

母を自宅に引き取って2年目の冬のこと。

夜中に母のベッドに駆けつけて体位を変える作業が、わたしの腰にきていた。ベッドが低いから前かがみになる。腰を深く曲げて母の体を支える。その姿勢で何度も寝返りを手伝う。翌朝起きたら腰が重い。

数ヶ月続けたある朝、腰が抜けそうになった。

介護用のベッド、つまり電動で高さが変わる介護ベッドを導入したのはその週末のこと。ケアマネに相談したら「もっと早く言ってくれれば」と言われた。

わたしが楽になった話と、借りる前に知っておきたかった3つのことを書いておく。

📖 この記事でわかること

  • 介護ベッドで腰の負担が9割減った(高さ調整とリクライニングのおかげ)

  • 介護保険レンタル対象(1割負担で月2,000円前後〜、要介護2以上が目安)

  • 「部屋が狭くなる」「音が響く」等のデメリットを事前に知っておくと後悔しない

腰が限界だった

母のベッドは普通のシングルベッド。座面高は40cmくらいだった。

夜中に母が「体が痛い」と起きる。わたしが部屋に行って体位を変える。仰向けから横向き、横向きから仰向け。母の体は片麻痺があって自分ではうまく動けない。

前かがみで腰を曲げて、母の肩と腰を支える。ゆっくり体を回転させる。この姿勢が一番腰にくる。

朝起きたときに腰が重い日が増えた。靴下を履くときに腰が伸びない。会社で椅子から立ち上がるときに「あっ」と声が出る。

「これ、続けたら動けなくなる」と思った夜があった。

ケアマネに相談した

ひとりで外出してしまった老人と心配する介護士

次の訪問日にケアマネに話した。

「夜中の体位変換で腰がやばい」と言った。ケアマネが「それなら介護ベッドを借りましょう」とすぐに答えた。

介護保険でレンタルできる。高さが変わるから、わたしが前かがみにならずに済む。背上げ・足上げができるから、母も楽になる。

その週のうちに福祉用具専門相談員が来た。部屋の寸法を測って、導入できるベッドの種類を説明してくれた。

「2モーターのがいいですよ」と言われた。背上げと高さ調整が独立しているタイプ。母がまだ少し起き上がれるから、高さを調整できるほうが本人も介助も楽になるという。

実際に使ってみた感想

配送・設置は業者がやってくれた。古いベッドを撤去して、新しい介護ベッドを組み立てる。1時間半で終わった。

その日の夜から使い始めた。

母の体位を変えるとき、リモコンでベッドの高さを上げる。わたしの腰の位置まで母の体が上がってくる。前かがみにならない。腰を曲げなくていい。

これだけで負担が9割減った。

背上げ機能も助かった。母が「起きたい」と言ったとき、リモコンで背中を持ち上げる。わたしが引っ張り上げる必要がない。母も楽だし、わたしの腰も守れる。

「もっと早く借りておけばよかった」と本気で思った。

ただし、デメリットもあった。

デメリット・注意点(借りる前に知りたかったこと)

1. 部屋が狭くなる

介護ベッドは普通のベッドより幅が少し広い。手すりを付けたり介助スペースを取ったりするから、通路が狭くなる。

わたしの場合、母の部屋は6畳。ベッドと壁の間が60cmくらいしか取れなくなった。

「部屋が窮屈になるかも」という覚悟は必要。

2. モーター音が気になる人もいる

背上げや高さ調整をするとき、「ウィーン」という音が鳴る。静かな夜中だと結構響く。

わたしは気にならなかった。でも音に敏感な人には向かないかもしれない。

購入前に「試せますか?」と相談員に聞いたら、「短期レンタルでお試し期間を取れますよ」と教えてくれた。不安な人は試してから本格導入するのがいい。

3. 停電時にリモコンが使えない

電動ベッドなので、停電したらリモコンが効かない。背上げをしたまま固まる。

手動でクランクを回して下げられる機種が多いが、それでも不便。

わたしは小型の懐中電灯をベッドサイドに置いた。停電対策としては、母の布団を常に平らな状態に戻してから寝るようにしている。

費用・介護保険適用の有無

介護ベッドは介護保険でレンタル可能

要介護2以上なら原則として対象になる。要介護1以下でも、医師の意見書があれば例外給付を受けられることがある。詳しくはケアマネに相談する。

わたしの場合、母は要介護3。自己負担1割でレンタル料は月2,200円くらい。2モータータイプで手すり付き。

購入すると新品で3万〜10万円以上する。レンタルなら月数千円で済むし、状態が変わったら交換もできる。わたしは迷わずレンタルにした。

ちなみに、マットレスだけじゃなくクッションを併用すると楽になる。わたしは後から MOGU のクッションを追加した。母が長時間座るときに背中やお尻に体重が集中しないよう、ベッド上で使っている。これも地味に効く。

同じ立場の介護者へ

在宅介護の写真

介護ベッドは「母のため」だけじゃなく、「わたし自身のため」にもなった。

腰が楽になったことで、夜中の介助が苦痛じゃなくなった。わたしが動けなくなったら介護が成り立たない。自分の体を守ることは、母を守ることでもある。

「まだ大丈夫」と我慢している人がいたら、ケアマネに相談してほしい。レンタルなら月数千円で済む。わたしは我慢して腰を痛めたことを後悔している。

無理しないでいい。頼っていい。

❓ よくある質問

介護ベッドのレンタル料金はいくら?

介護保険1割負担で月1,500〜3,000円くらい。2モーターか3モーターか、手すり付きかどうかで変わる。ケアマネや福祉用具専門相談員に見積もりを出してもらうのが確実。

レンタルと購入どっちがいい?

介護保険適用ならレンタルが圧倒的に安い。母の状態が変わったときに機種を交換できるのもレンタルのメリット。購入は介護保険対象外の人か、長期使用が確定している人向け。

要介護1でも借りられる?

原則として要介護2以上が対象。ただし要介護1以下でも、医師の意見書があれば例外給付を受けられることがある。まずはケアマネに相談するのが近道。

マットレスは別料金?

レンタル料金にマットレスが含まれる場合が多い。ただし床ずれ予防用のエアマットは別途レンタル料がかかることがある。見積もり時に確認すること。

設置・撤去は自分でやる?

業者がやってくれる。古いベッドの撤去も一緒にお願いできることが多い。重いものを自分で運ぶ必要はない。

まとめ|わたしが楽になった話

介護ベッドを導入して、夜中の腰痛が9割減った。高さ調整とリクライニングで前かがみにならなくて済むのが大きい。

レンタルなら月2,000円前後。購入より安いし、母の状態が変わったら交換もできる。

「部屋が狭くなる」「音が響く」などのデメリットはあるが、わたしの腰を守れたことのほうが価値があった。

  • 介護ベッドは介護者自身の体を守る道具でもある

  • レンタルなら月数千円で済む(介護保険1割負担)

  • 我慢せずケアマネに相談してほしい

「寝具・ベッド」の他の記事

「寝具・ベッド」の記事をすべて見る →

コメント

タイトルとURLをコピーしました