介護用エプロンは介護保険で使えるのかと、ケアマネさんに聞いた朝

母の食卓で味噌汁が前掛けに落ちた朝のこと。
普段使っていた台所エプロンを母用にしていたけれど、首回りが当たるのが嫌らしく、外して食べ始めるようになっていた。
「介護用のエプロンって介護保険で借りられるんでしょうか」とケアマネさんに聞いた。返事はあっさり「介護用エプロンは保険の対象外ですね」だった。
衣類や布製品は基本的に介護保険のレンタルにも特定福祉用具販売にも入らない。だから自費で買うしかない。介護用エプロンは介護保険対象外。買うなら全額自己負担になる。
そこから3枚を試した。値段もタイプも違うものを順番に。今日はその記録。
📖 この記事でわかること
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介護用エプロンは介護保険の対象外。レンタルも購入助成もないので自費購入になる
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「マジックテープ式」「ボタン式」「ヒモ式」の留め方が違うので、本人の手が動くかで決める
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ポケット付きのほうが食べこぼしの後片付けがラク。乾燥機OKかどうかも地味に重要
エプロンが必要になったきっかけ
母は要介護3で、左半身に麻痺がある。3年前に脳梗塞で倒れて、退院してから自宅介護にしている。
食事は一応自分で食べられる。ただ左手が使えないから、味噌汁の椀を傾けたり、おかずをスプーンですくう途中で落とすことが増えてきた。
最初の頃は気にしていなかった。シャツが汚れたら洗えばいいと思っていたから。でも認知症のほうも軽く出てきて、汚れたシャツを着替えたがらない日がある。「これでいい」と言って動かない。
着替えで30分かかる日があった朝、エプロンを真剣に探そうと決めた。
ケアマネさんに保険のことを確認したのは、その時。「衣類は基本対象外です」と言われた。介護保険でレンタルできるのは車椅子とか介護ベッドとか手すりみたいな、ハードの福祉用具だけ。エプロンや前掛けは対象外。一応わかってはいたけれど、聞いて確かめておきたかった。
《2年後の自分への備忘録》
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介護用エプロンは介護保険の対象外(衣類・布製品全般)
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食事汚れの放置は着替え拒否の引き金になりやすい
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保険のことはケアマネさんに直接確認するのが早い
肌着屋のワンタッチテープ式を最初に1枚買った
最初に手を出したのがこれだった。レビューが290件ついていて、評価が4.57だった。介護用品のページで件数がここまで多いのは珍しいから、外れにくいだろうと思った。
介護用エプロン ワンタッチテープ式(肌着屋)を814円で1枚試した。
基本情報
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価格:¥814(2026-04-29時点)
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レビュー:290件/平均4.57
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素材:ナイロン100%
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サイズ:FREE 全長約93cm/横幅約79〜60cm
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留め方:ワンタッチマジックテープ式・撥水加工・洗濯OK
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カラー:ブルー/ピンク/カラフル
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介護保険:対象外(自費購入)
選ぶ時に「ワンタッチマジックテープ式」と書いてあって、それで決めた。母は左手が使えないから、自分で外そうとして失敗するのが減ると思った。ヒモを結ぶタイプは介助のたびに結び直しが要るので、最初から避けた。
届いた日に試したら、首元のテープが想像より柔らかくて、パッと外せる。母も嫌がらなかった。柄も派手すぎず、「介護用」という見た目をあまり感じさせないのがよかった。
最初に気づいたのはポケット部分。下のほうに食べこぼしを受けるポケットがついているのだけど、説明書を読まずに使った日は、ポケットが折りたたまれたままだった。受け皿ポケットの作り方の案内が同梱されているのを後で気づいた。これに気づくまでの3日間、食べこぼしを直接膝で受けていた。完全にわたしの確認不足だった。
ポケットを正しく折ったあとは、こぼしたものがほぼ全部ポケットに入る。床まで落ちなくなった分、食後の片付けが10分くらい短くなった気がする。
気になった点は、洗濯した日の乾きの遅さ。撥水素材だから水を弾く分、乾くのにも時間がかかる。1枚しか持っていないと、夕食までに乾いていない日がある。
介護用エプロン ワンタッチテープ式(肌着屋)
《2年後の自分への備忘録》
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マジックテープ式は左手が使えない人に向いている
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受け皿ポケットは折り方を確認しないと機能しない
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撥水素材は乾きが遅いので2枚以上持ったほうが安心
2枚足りないと気づいた日に、プロ監修の2枚セットを買った
1枚で回そうとしたのが甘かった。
朝食でこぼして洗濯機に入れたら、夕食までに乾かない。そういう日が週2回くらい出た。仕方なくその日は古いタオルを首にかけて食事を出した。母も「もう要らない」と機嫌が悪くなる。
2枚目を足すか、最初から2枚セットを買い足すか迷って、後者にした。hummingbirdの介護用エプロン 2枚セット プロ監修。1780円で2色入り。
基本情報
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価格:¥1,780(2026-04-29時点・2枚セット)
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レビュー:132件/平均4.48
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色:青&黒、または赤&緑から選べる
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防水・洗濯OK・男女兼用
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介護保険:対象外(自費購入)
「プロが監修している」と書いてあるのが決め手だった。介護現場を知っている人が日常使いを前提に作っているなら、よけいな飾りで使いにくいことはないだろうと思った。
届いて触ってみると、生地は1枚目の肌着屋のものより少し厚め。首回りはボタン式で、指の力が要る。母は自分で着脱できなかったから、わたしが付け外しする前提の使い方になった。最初は1枚目のテープ式と比べて手間に感じた。
ただ、布の張りがしっかりしていて、ポケットがピッと立つのがよかった。1枚目のものは柔らかすぎて、こぼしたおかずの重みで時々ポケットが垂れる。hummingbirdは型崩れしにくい。食事の時間が30分くらいかかる日でも、最後までポケットの形が保たれた。
色違いで2枚あると、片方が乾かなくてももう1枚に変えられる。これだけで朝の支度が圧倒的にラクになった。
気になった点は2つ。1つは、洗濯したあとに端が少し丸まる。アイロンをかければ直るけれど、平日の朝にそこまではやれない。2つは、サイズが大きめなので、母(150cmない)には少しダブつく。それでも体型に合うように肩のボタンで調整した。
介護用エプロン 2枚セット プロ監修(hummingbird)
《2年後の自分への備忘録》
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2枚セットは「乾かない朝」を一発で解決する
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監修者表記は使い勝手の地味な完成度に効いてくる
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ボタン式は介助者がつけ外す前提の人向け
安いほうも知っておきたくて、花柄の1000円エプロンを試した
そろそろ予備をもう1枚、と思っていた時に見つけたのがこれ。
介護用エプロン 花柄(エバーセレクト)。1000円で送料無料、楽天のランキング1位の表示があった。
基本情報
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価格:¥1,000(2026-04-29時点)
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レビュー:165件/平均4.69
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サイズ:75cm × 50cm
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留め方:ボタン2段階+首掛け紐の2通り調整可
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防水・撥水・洗濯OK
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介護保険:対象外(自費購入)
選んだ理由は単純で、花柄が母の好みに近かったから。母はもともと派手な服が好きな人で、退院後に「もう色のあるものは似合わない」と落ち込んでいた時期がある。エプロン1枚でも本人が「これいい」と言うかどうかで気分が変わる。
届いてみると、ポリエステル生地で軽い。サイズは75cmあるから、お盆代わりに膝に広げて使うこともできるという説明がついていた。最初はそれを試したけれど、結局ポケットを折ったほうが食べこぼしが床に落ちないのでポケット運用に戻した。
調整のボタンが2段階あるのは便利だった。ゆるめに着けたい日と、しっかり首にフィットさせたい日で使い分けられる。母は気分で「きついの嫌」と言う日があるので、ボタンの段で逃がせるのは助かる。
ただ、布が薄い分、ポケットの自立性はhummingbirdより弱い。重いおかず(煮物のジャガイモなど)が落ちると、ポケットが垂れて床まで行くこともあった。日常の汁物や飲みこぼしには十分だけれど、重みのあるおかずを多く出す日は別のエプロンを使うようになった。
価格が安いから、汚しすぎて諦めたい日に「もういいや」と捨てやすいのも、運用上は助かる側面ではある。
介護用エプロン 花柄(エバーセレクト)
《2年後の自分への備忘録》
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1000円帯のエプロンは「気軽に交換できる」運用に向いている
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柄の好みは本人の食事のテンションに地味に効く
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重いおかずには厚手のポケットのほうが安心
留め方・ポケット・厚みの3点で選ぶのが結局はラクだった
3枚試して、わたしなりに選び方が固まってきた。
留め方は本人の手が動くかで決める。マジックテープ式は本人が外しやすい代わりに、勝手に外されると食べこぼしを直接受けてしまう。ボタン式は介助者が付け外す前提だけれど、勝手に外れない安心感がある。
ポケットの厚みは、出すおかずの重さで考える。汁物中心ならどれでもOK。煮物や肉を出すならhummingbirdくらいの厚みがあるほうが安心。
そして枚数は最初から2枚以上。1枚だと洗濯のタイミングで詰む。
もしわたしが3年前に戻れるなら、1000円のを2枚と、ちょっと厚手のを1枚買うと思う。最初に1枚だけ買ってヒモ式に手間取った経験は、そのまま今のセレクトに反映されている。
結局、介護保険対象外でも備えたほうがいい理由
エプロンは介護保険の対象外で、レンタルもできない。一見、「ただの布」だから保険から外されているのも理解できる。
でも在宅で食事介助をやっていると、エプロンの有無で介助者の疲労度がはっきり変わる。床にこぼしたあとの拭き掃除、シャツの着替え交渉、洗濯機を回す回数。これが減るかどうかは、結果として介護を続けられるかにつながる。
介護保険でカバーできない部分は、自費で買うしかない。けれど数千円で買えるエプロンが介助の負担を1日10分減らしてくれるなら、安いとも言える。介護保険でカバーできない領域こそ、家族介護者の生活時間を守る道具として効いてくる、という気がしている。
ケアマネさんに「保険対象外」と言われた日にがっかりして買い渋った3年前のわたしに、そう伝えたい。
❓ よくある質問
介護用エプロンは介護保険でレンタルや購入助成の対象になりますか?
なりません。介護保険のレンタル(福祉用具貸与)と購入助成(特定福祉用具販売)の対象品目に衣類・布製品は含まれていないためです。エプロン・前掛け・よだれかけは全額自己負担で購入することになります。気になる場合はケアマネジャーに直接確認するのが確実です。
介護用エプロンと普通の食事用エプロンは何が違いますか?
介護用は防水・撥水素材で、食べこぼしを受けるポケットが下部についていることが多いです。首回りの留め方もマジックテープ式・ボタン式・ヒモ式と選べる商品があり、本人の手が動くかで選び分けられます。普通のエプロンより着脱と汚れ処理が楽になるよう設計されています。
介護用エプロンは何円くらいから買えますか?
楽天やAmazonでは1枚800円〜1500円が中心価格帯です。2枚セットだと1700円〜2000円程度。安いものは生地が薄めなので、汁物中心の食事ならこの価格帯で十分。煮物や重いおかずを多く出す家庭は、厚手のものを1枚混ぜると安心です。
マジックテープ式とボタン式、どちらがいいですか?
本人が自分で着脱したい・できるならマジックテープ式。介助者が付け外す前提で、本人に勝手に外されたくないならボタン式。手の麻痺や認知症の進行具合で変わるので、両方買って使い分けている家庭もあります。
介護用エプロンを使うとき、ほかに気をつけることはありますか?
食事の姿勢・嚥下のしやすさは食事用エプロンだけでカバーできない領域です。むせる頻度や飲み込みに不安があれば、ケアマネジャー経由で訪問看護師や言語聴覚士に相談することをおすすめします。エプロンはあくまで「こぼしを受ける道具」であり、安全な食事姿勢の代わりにはなりません。
まとめ|介護用エプロンは保険外でも備える価値がある
今回エプロン3枚を試して気づいたことを、次の自分が楽できるように残しておく。
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介護用エプロンは介護保険対象外。レンタルも購入助成もないので自費で買う前提で考える
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留め方は本人の手が動くかで決める(マジックテープ式は本人着脱、ボタン式は介助者前提)
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ポケットの厚みは出すおかずの重さで決める。汁物中心なら1000円帯、重いおかず中心なら厚手を1枚混ぜる
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必ず最初から2枚以上揃える。1枚運用は洗濯タイミングで詰む
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柄や色の好みは本人の食事のテンションに効く。ここはケチらないほうがいい



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