真夜中、玄関のドアが「カチャ」と鳴った

冬の終わり頃の話。
夜中の2時過ぎ、玄関のほうで「カチャ」と音がした。半分寝ぼけたまま様子を見に行ったら、母が三和土に立っていた。
母は脳梗塞の後遺症で左半身に麻痺が残っている。それに加えて、1年半ほど前から軽度の認知症もある。普段は穏やかなのに、その夜は「お父さんを迎えに行く」と言って玄関の鍵を回そうとしていた。父はもう20年以上前に亡くなっている。
ひやっとした、では足りない。マンションは3階だけど、エレベーターはない。階段で転んだらと思うと、しばらく動けなかった。
それからドア開閉センサーを探し始めた。これはその記録。
気づくのが遅れたら命に関わる、というのを身をもって知った夜だった。
📖 この記事でわかること
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玄関ドアの開閉だけでも検知できれば、寝ていても気づける
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国内メーカー(朝日電器ELPA)と海外設計(LIFE WORK DESIGN系)で安定感に違いがある
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受信機が1台だと寝室まで音が届かないことがある。2受信機モデルが結局ラクだった
ドア開閉センサーを探し始めた話

ケアマネジャーさんに相談したら、「徘徊感知機器」というカテゴリは介護保険のレンタル対象に入っていると教えてもらった。要介護2以上が条件で、業者を通じて月数百円から借りられるらしい。
でも実際にカタログを見せてもらって戸惑った。本格的な徘徊感知機器は床に敷くマット型や赤外線型が中心で、設置も大がかり。うちは賃貸マンションで配線を回すのが難しい。
そこで「とりあえず玄関ドアが開いたことだけ検知したい」と決めた。これならコンセントに挿すだけのワイヤレスドアセンサーで十分。介護保険のルートではなく自費購入でもいいから、すぐ手に入る安いものから試そうと思った。
価格は大体3,000円〜8,000円くらい。家電量販店ではあまり見かけないので、ネットで買うことになる。
《2年後の自分への備忘録》
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本格的な徘徊感知機器は介護保険レンタル対象(要介護2以上が目安)。まずケアマネさんに相談を
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賃貸でも工事不要のワイヤレス型なら設置できる
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「玄関だけ」「窓も」など範囲を先に決めてから機種を選ぶ
最初に買ったのはLIFE WORK DESIGNのワイヤレスチャイム
最初に買ったのがドアセンサー ワイヤレスチャイム ドアベル ドア開閉センサーセット コンセント 5段階音量調整 55曲選択 玄関ドア 部屋 事務所 店舗自動ドア用 開閉検知 防犯対策 1AC式受信機と2電池式マグネットセンサーだった。
選んだ理由は単純で、レビュー件数より「センサー2個セット」の点だった。玄関と勝手口に1個ずつ付けようと思っていた。
基本情報
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価格:¥5,380(2026年5月3日時点)
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受信機:コンセント式 1台/センサー:電池式マグネット 2個
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音量5段階調整・55曲から選曲・最大検知距離150m
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介護保険:対象外(自費購入の生活補助具)
届いてすぐ玄関ドアの内側に取り付けた。マグネットを枠側、本体をドア側に貼るだけ。両面テープが付いていて工具も要らない。
最初の1週間は順調だった。母が日中に玄関を開けようとした時、リビングの受信機がチャイムで鳴って、すぐ気づけた。音量は最弱でも昼間は十分聞こえる。
ただ問題があった。寝室がリビングから離れているので、夜中になって受信機の音が思ったより遠く感じる。最弱だと布団に入っていると気づかない。最大にすると、母が普通に玄関を開けたときも家中に響いて本人がびっくりしてしまう。
それと、両面テープが2週間ほどでドア側だけ剥がれた。これは想定内かもしれないけど、貼り直すたびに微妙にズレる。
よかった点:
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1個5千円前後でセンサー2個ついてくるコスパ
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音量調整できるので近所に響かない
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マグネット式なのでドアが開いた瞬間に確実に鳴る
気になった点:
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受信機が1台しかないので家の中を移動すると聞こえないエリアが出る
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両面テープの粘着が弱め。粘着が強い両面テープに貼り替えるか、ホッチキス感覚で押しピンを足したい
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説明書が翻訳調でわかりにくい
「玄関だけ・コスパ重視・受信機の場所が固定で良い人」には合うと思う。逆に夜中に確実に気づきたい場合は、もう1段上を考えたほうがいい。
ドアセンサー ワイヤレスチャイム ドアベル ドア開閉センサーセット 1AC式受信機と2電池式マグネットセンサー(LIFE WORK DESIGN)
《2年後の自分への備忘録》
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センサー2個セットは「玄関+勝手口」「玄関+窓」のように分けるとコスパが良い
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両面テープは弱めなので、長期使用なら粘着の強いものに貼り替えると安心
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寝室まで音を届かせたい場合は受信機1台モデルだと厳しい
国内メーカーが安心と言われて朝日電器のELPAも試した
1台目を1ヶ月ほど使ったところで、訪問看護師さんに「やっぱり長く使うものは国内メーカーが安心だよ」と言われた。確かに、夜中に故障されると一番困る。
そこで国産で評判の良かった(LINEクーポン有)朝日電器 ELPA EWS-S5034 ワイヤレスチャイムドア開閉センサーセット EWSS5034 エルパ ドアチャイム 扉センサー インターホン 呼び鈴 介護 防犯用品 ホワイト セキュリティを買い足した。
ELPAは朝日電器のブランドで、ホームセンターでもよく見かけるメーカー。説明書も日本語が普通に通じる。
基本情報
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価格:¥5,264(2026年5月3日時点)
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受信機・センサーともにワイヤレスチャイムセット仕様
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介護用途・防犯用途の両方を想定したスタンダードモデル
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国内メーカー(朝日電器)製
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介護保険:対象外(自費購入の生活補助具)
実際に使ってみると、誤作動が少ないのが一番の違いだった。1台目はたまに「鳴ったけど誰も触ってない」みたいなことがあったけど、ELPAは2ヶ月使って一度もなかった。
音色は1パターンだけで派手さはないけど、その代わり耳にすっと入ってくる音だった。介護用と書いてある通り、高齢者が「電子音うるさい」と感じにくい音域に調整してある気がする(あくまで体感)。
説明書も普通の日本語で、母にも「これが鳴ったら玄関だからね」と説明できた。母も最初は「なに、この音」と言っていたけど、3日で慣れて気にしなくなった。
よかった点:
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誤作動がほぼない
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説明書が日本語で家族にも説明しやすい
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国内メーカーなので問い合わせ先が日本語で通じる安心感
気になった点:
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曲数や音量段階の選択肢は少ない(カスタマイズ性は低め)
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LINEクーポン狙いだとタイミング次第で割引額がブレる
「長く使うつもりで誤作動を減らしたい人」「家族全員が音を覚える前提で1音色固定でいい人」には合っていると思う。
朝日電器 ELPA EWS-S5034 ワイヤレスチャイムドア開閉センサーセット
《2年後の自分への備忘録》
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介護用途を明示している商品はチャイム音域も配慮されていることが多い
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説明書の日本語は地味だけど家族に説明する場面で効いてくる
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1音色固定でいい人なら、これ1台で長く使える
受信機を寝室にも置きたくて2AC受信機セットに買い替えた
ELPAを使い続けて落ち着いたかと思ったら、夜中に少し体調を崩した時期があった。母も体調を心配して夜中に何度か玄関の様子を見に行こうとして、リビングの受信機の音だけだと寝室まで届かないと気づいた。
そこで思いきって受信機が2台付いているドア開閉チャイム コンセント式ドアセンサー 音量調整できるドアベルチャイム 玄関ドア開閉センサー 部屋 事務所 店舗自動ドア用 開閉検知 防犯対策 2AC式受信機と3電池式マグネットセンサーに切り替えた。
これは1台目と同じLIFE WORK DESIGN系の上位モデルで、受信機が2台、センサーが3個入っている。
基本情報
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価格:¥7,680(2026年5月3日時点)
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受信機:コンセント式 2台/センサー:電池式マグネット 3個
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音量調整・複数音色対応
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受信機を「リビング+寝室」のように分散配置できる
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介護保険:対象外(自費購入の生活補助具)
一番大きかったのは寝室の受信機だった。ベッドのすぐ横のコンセントに挿しておくと、玄関のドアが開いた瞬間に枕元で鳴る。深い眠りでも気づける。
ただし副作用もあった。受信機が2台あると、玄関のドアを母が普通に開けただけでも家中で2回鳴る。最初の数日は「うるさい」と母が苦情を言っていた。寝室側を最弱に、リビング側を中音量にして、ようやく落ち着いた。
センサーが3個あるので、ELPAのを玄関、これを勝手口とベランダのサッシに付けて使い分けている。1台目はリビングの引き出しに予備として入れた。
よかった点:
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受信機を別部屋に分散できる安心感は大きい
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センサー3個で家じゅうの動線をカバーできる
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同じメーカーなのでセンサーと受信機の組合せに悩まない
気になった点:
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値段はコスパ重視モデルより4割ほど高い
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受信機が2台あると音量バランスを取るまで数日かかる
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海外設計系なので説明書はやはり翻訳調
「家のなかで自分が常にいる場所が固定されない人」「夜は寝室、昼はリビングで違う場所にいたい人」には大きく違いが出るモデル。
ドア開閉チャイム コンセント式ドアセンサー 2AC式受信機と3電池式マグネットセンサー(LIFE WORK DESIGN)
《2年後の自分への備忘録》
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受信機の数は「自分がよくいる部屋の数」で決めると後悔しにくい
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センサー3個入りは家の出入口の数を数えてから選ぶ
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寝室と居間で音量を別々に調整できると本人にも家族にもストレスが少ない
失敗から学んだ「ドアセンサー選びで先に決めること」

3台買って、ようやく自分の家に合う構成に落ち着いた。最初からこの3点を考えておけばよかったと思う。
1つ目は 「受信機を何台置きたいか」。家の中で自分の居場所が変わる人は最初から複数受信機モデルを選んだほうが結果的に安い。
2つ目は 「誤作動の少なさ」。夜中に何度も「鳴ったけど誰もいない」が続くと、本物の警告も信じられなくなる。レビュー件数より「介護用途で使った人の声」を優先したい。
3つ目は 「本人が音に慣れるまでの時間」。母は3日で慣れたけど、人によっては「音がうるさい」と外してしまうことがあるらしい。音量調整できるモデルが安全。
最後にもうひとつ。本格的な徘徊対策が必要なら、ケアマネさんに必ず相談する。介護保険レンタルの「徘徊感知機器」は、もっと精度の高い赤外線型・マット型などが借りられる。今回紹介した家庭用ワイヤレスは「玄関の開閉に気づく」ためのもので、本人の位置を把握する装置ではない。組み合わせて使うのが安心。
家庭用ドアセンサーは「最初の気づき」、徘徊感知機器は「本格的な見守り」、と役割を分けて考えるとラク。
❓ よくある質問
ドア開閉センサーは介護保険でレンタルできますか?
今回紹介した家庭用のワイヤレスドアセンサーは介護保険の対象外で、自費購入になります。一方、本格的な「認知症老人徘徊感知機器」は介護保険のレンタル対象で、要介護2以上が目安です。ケアマネさんに相談すると業者を紹介してもらえます。家庭用と保険レンタルは役割が違うので、組み合わせる前提で考えるとよいと思います。
賃貸マンションでも取り付けられますか?
今回紹介したものはどれも両面テープで貼るだけなので、賃貸でも工事は不要です。ただし長期使用すると粘着が弱るので、退去時に剥がした跡が残らないよう、貼り替えのタイミングで弱粘着の補助テープを使うと安心。配線工事が必要なタイプは賃貸では避けたほうが無難です。
ドア開閉センサーは何円くらいから買えますか?
受信機1台+センサー1〜2個のスタンダードな構成で4,000〜6,000円前後が中心価格帯です。受信機を2台にしたい場合や、センサーを3個以上にしたい場合は7,000〜9,000円ほど見ておくと選択肢が広がります。安すぎるモデルは誤作動の口コミが多い印象なので、レビュー件数と介護用途での使用例を確認してから選ぶのがおすすめ。
寝室まで音が届くか心配です。何を選べばいい?
受信機が1台しかついていないモデルは、寝室とリビングが離れている家だと夜中に気づきにくいです。寝ている部屋まで音を届かせたいなら、最初から受信機が2台付いているセットを選ぶか、後から同じメーカーの追加受信機が買えるか確認してから決めると失敗が少ないです。
まとめ|ドア開閉センサーは「家族が気づくため」の最初の一歩
3台試して気づいたことを、これから同じ状況になる人のために残しておく。
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受信機の台数を先に決める(部屋を移動する人は最初から2台モデルが結果安い)
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誤作動の少なさはレビュー件数より「介護用途での使用例」を見る
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本人が音に慣れる音量調整機能は必須
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本格的な徘徊対策は介護保険の「徘徊感知機器レンタル」をケアマネさんに相談
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家庭用ドアセンサーは「最初の気づき」、保険レンタル機器は「本格的な見守り」と役割分担



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