母がベッドから降りる音で目が覚めるようになったのは、冬の終わり頃だった
要介護3になって1年半が経っていた。
軽度認知症が出てきてから、夜中にトイレに行く回数が増えた。
最初は自分で行けていた。でも、時々ふらついて壁に手をつく音が聞こえた。
わたしの寝室は隣の部屋。ドア越しに、ベッドの軋む音とスリッパを引きずる音が聞こえてくる。
気になって寝付けない夜が週に3回くらい続いた。
ケアマネに相談したら「徘徊センサーを検討してみては」と言われた。
母が動いた瞬間に、音で知らせてくれる機器があるという
📖 この記事でわかること
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徘徊センサーは床に敷くタイプとベッド脇に置くタイプがある
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受信器でメロディ音が鳴って、離れた部屋でも気づける
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介護保険のレンタル対象外なので自費購入になる
徘徊センサーを探し始めたきっかけ

ケアマネが「徘徊感知機器」という言葉を使った時、わたしは最初ピンとこなかった。
「母は徘徊してない」と思った。
でもケアマネは「夜中にベッドから降りて転倒するリスクを減らすためのもの」と説明してくれた。
訪問看護師も「お母さんがトイレに行く時、ふらついてるの見たことある」と言った。
その時初めて、自分が見ていないところで母が危ない動きをしているかもしれないと気づいた。
ケアマネが紹介してくれた福祉用具専門相談員に話を聞いた。
相談員が「床に敷くマット型か、ベッド脇に置くサイド型かで選び方が変わる」と教えてくれた。
マット型は、ベッドから足を下ろした瞬間に反応する。
サイド型は、ベッドに座った姿勢(端座位)になった時点で反応する。
「お母さんは起き上がりが早い?」と聞かれた。
早い。気づいたらもう立っている。
「それならマット型の方がいい」と言われた。
《2年後の自分への備忘録》
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徘徊センサーは「徘徊」という言葉が入っているけど、実際はベッドからの転倒防止に使う
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マット型とサイド型で反応するタイミングが違う
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母のように起き上がりが早い人はマット型の方が確実
どの機器にするか迷った話
相談員が3つのメーカーを紹介してくれた。
テクノスジャパン、アイホン、リーベックス。
価格帯は5万円〜10万円。
介護保険のレンタル対象外なので、全額自費になる。
月額レンタルがあるメーカーもあったけど、長く使うなら買い切りの方が安いと判断した。
最初に候補に上がったのが家族コール4A・メロディ。
床に敷くマット型で、ベッドから足を下ろすと送信器が受信器にメロディで知らせる仕組み。
受信器は据え置き型で、わたしの寝室に置ける。
無線到達距離が100mあるから、賃貸マンションの隣の部屋でも十分届く。
もう一つ候補に上がったのが、ベッドの脇に置くサイド型の家族コール4E・メロディ。
こちらはベッドに座った時点で反応する。
価格は4Aより少し高いけど、母が足を下ろす前に気づけるのがメリット。
悩んだ末、最初は4A(マット型)を選んだ。
理由は、母がベッドに座ってから立つまでが速すぎて、サイド型だと間に合わない気がしたから。
基本情報
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価格: 家族コール4A 約¥89,000、4E 約¥91,000(2026年5月時点)
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無線到達距離: 約100m(見通し)
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電源: 送信器は乾電池、受信器はAC100V
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介護保険: 対象外(自費購入)
《2年後の自分への備忘録》
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福祉用具専門相談員に実物を見せてもらってから決めた
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介護保険のレンタル対象外だから、長く使うなら買い切りが安い
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複数メーカーを比較したけど、結局「反応の速さ」で選んだ
設置してみて2週間
届いたのは注文から1週間後。
箱の中に、床センサーマット、送信器、受信器が入っていた。
説明書を読んで、まず送信器と受信器のペアリングをした。
ボタンを長押しして、ピッと音が鳴ったら完了。
床センサーマットをベッドの横に敷いた。
母がベッドから足を下ろす位置に合わせて置く。
マットの厚さは0.3cm。薄いから、踏んでもつまずかない。
送信器をベッドの足元に取り付けた。
受信器はわたしの寝室の枕元に置いた。
その日の夜、母がベッドから降りた瞬間にメロディが鳴った。
音は大きすぎず、小さすぎず。ちょうどいい。
わたしはすぐに起きて、母の部屋に行った。
母はトイレに向かって歩いていた。
「大丈夫?」と声をかけたら「うん」と返事が返ってきた。
それから2週間、毎晩2〜3回メロディが鳴った。
最初の1週間は、音が鳴るたびにびっくりした。
でも、慣れてくると「あ、母が起きた」と冷静に対応できるようになった。
《2年後の自分への備忘録》
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設置は説明書通りにやれば15分でできた
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メロディの音量は調整できないけど、ちょうどいい大きさだった
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最初の1週間は音に驚いたけど、慣れると安心材料になった
使ってみて気づいたこと
よかった点:
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母がベッドから降りる瞬間に気づけるようになった
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夜中に「今、母は大丈夫かな」と不安で目が覚めることが減った
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受信器が据え置き型だから、わたしの寝室にずっと置いておける
気になった点:
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電池が2ヶ月で切れた(送信器は乾電池式)
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マットがズレることがある。毎日位置を確認する必要がある
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母がトイレから戻ってベッドに座る時も反応するから、1回の起床で2回鳴る
電池の交換は想定外だった。
説明書には「約3ヶ月」と書いてあったけど、実際は2ヶ月で切れた。
母が夜中に何度も起きるから、使用頻度が高いせいだと思う。
マットのズレは、母が足を下ろす位置が毎回微妙に違うから起きる。
朝起きた時に、マットの位置を確認して調整する習慣をつけた。
1回の起床で2回鳴るのは、最初は面倒に感じた。
でも、慣れてくると「行き」と「帰り」で母の動きが把握できて、逆に安心になった。
もう一つ買い足したもの
母の認知症が少し進んで、夜中に部屋から出ることが増えてきた。
ベッドセンサーだけでは、部屋を出た後の動きがわからない。
相談員に相談したら、ドアセンサーを追加する案を提案された。
コードレスマットセンサーは、廊下に敷いて使えるタイプ。
部屋のドアを出た瞬間に反応する。
これを買い足して、母の部屋のドアの外に敷いた。
受信器は同じものを使える(複数のセンサーを1台の受信器で管理できる)。
これで、ベッドから降りた時と、部屋を出た時の2回、メロディが鳴るようになった。
母の動きが「2段階」で把握できるようになった。
《2年後の自分への備忘録》
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センサーは複数台を1つの受信器で管理できる
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ベッドセンサーとドアセンサーを組み合わせると、母の動線が把握しやすくなった
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追加費用はかかるけど、安心を買ったと思えば安い
半年使ってみた今の感想
徘徊センサーを導入してから、夜中に起きる回数は変わっていない。
でも、不安で目が覚めることは減った。
母が動いた時だけメロディが鳴るから、わたしは安心して眠れる。
母は相変わらず夜中に2〜3回起きる。
でも、わたしが気づいてすぐに声をかけられるようになった。
転倒はまだ一度もない。
それが一番よかったこと。
ケアマネに「センサーを導入してから、転倒のリスクが下がりましたね」と言われた。
わたしは「母が動く瞬間に気づけるだけで、こんなに安心できるとは思わなかった」と答えた。
電池の交換が2ヶ月に1回必要なのは面倒だけど、母の安全を考えたら許容範囲。
もし同じように夜中の不安を抱えている人がいたら、徘徊センサーは検討してみる価値がある。
ただし、導入前にケアマネや福祉用具専門相談員に相談すること。
母の状態に合ったタイプを選ぶのが大事。
❓ よくある質問
徘徊センサーは介護保険でレンタルできますか?
徘徊感知機器は介護保険のレンタル対象品目に含まれていますが、要支援1・2や要介護1の軽度者は原則として対象外です。要介護2以上で、ケアマネジャーがケアプランに組み込めば、月額数百円〜でレンタルできることがあります。まずはケアマネに相談してください。
床に敷くマット型とベッド脇に置くサイド型、どっちがいいですか?
起き上がりが速い人にはマット型、ゆっくり起き上がる人にはサイド型が向いています。母のように起き上がりが速い場合、サイド型だと反応が間に合わないことがあります。福祉用具専門相談員に本人の動きを見てもらって、一緒に選ぶのが確実です。
受信器の音量は調整できますか?
家族コール4Aの場合、受信器の音量は固定で調整できません。ただし、音量は大きすぎず小さすぎない設計になっているので、隣の部屋でも十分聞こえます。
電池はどれくらいの頻度で交換が必要ですか?
説明書には約3ヶ月と記載されていますが、使用頻度によって変わります。わたしの場合、母が夜中に何度も起きるため、2ヶ月で交換が必要でした。電池切れの警告音が鳴るので、その時に交換すれば大丈夫です。
センサーは複数台を同時に使えますか?
家族コール4Aの受信器は、複数の送信器を同時に登録できます。ベッドセンサーとドアセンサーを組み合わせて使うことで、母の動線を2段階で把握できるようになりました。
まとめ|半年使って気づいたこと
今回の徘徊センサー導入で気づいたことを、次の自分が楽できるように残しておく。
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徘徊センサーは転倒防止に有効。母が動いた瞬間に気づけるのが最大のメリット
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マット型とサイド型で反応のタイミングが違う。母の起き上がり方を観察してから選ぶ
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介護保険のレンタル対象だけど、要介護度によっては自費購入になる
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電池交換が2ヶ月に1回必要。ランニングコストも考慮する
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センサーは複数台を組み合わせると、母の動線が把握しやすくなる



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