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母の歩きが変わった日のこと
ある夕方、台所で水を飲もうとした母がよろけた。わたしが洗い物をしていて、すぐ横にいたから大事には至らなかった。でも「ひやっとした」では済まない感覚があって、その夜にケアマネさんへ電話した。
「T字杖だと不安定ですよね。多点杖を検討やってみようか」
そう言われて、はじめて「多点杖」という言葉を真剣に考えた。要介護3になってから歩行がゆっくりになっていたけど、普通のT字杖でなんとかやっていた。足元がぐらつくのをもう少し安定させたい、という母の希望もあった。
多点杖を探している在宅介護の家族に向けて、実際に調べて試したものを記録しておく。
多点杖は2024年から介護保険で「購入かレンタルか」選べるようになった
📖 この記事でわかること
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多点杖(4点杖)は介護保険の対象品。レンタルか購入かを2024年から選べる
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らくらく4点杖Sは楽天ランキング1位、285件のレビューで安定感の評判がいい
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自立型(自分で立てる)かどうかが毎日の使い勝手を大きく左右する
多点杖を探すことになった経緯

ケアマネさんに多点杖の話を聞いたとき、最初に気になったのはお金のことだった。
T字杖は自費購入したもので、数百円〜千円台のもの。多点杖はどうやらもう少し高いらしい、というのはわかった。でも「介護保険で使えますか?」と聞いたら、意外な答えが返ってきた。
「2024年の改定から、多点杖はレンタルと購入、どちらでも保険が使えるようになったんですよ」
それまで知らなかった。杖にも介護保険が使えるのか、と。
具体的には、要介護認定を受けていれば(要支援・要介護のどちらでも)、福祉用具として多点杖の費用に保険が適用される。所得によって自己負担は1〜3割。レンタルなら月に数百円〜という水準のものもある。
「でも状態がある程度落ち着いてるなら、購入のほうがランニングコストは安くなることが多いですよ」とケアマネさんは言っていた。
《2年後の自分への備忘録》
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多点杖(4点杖)は介護保険対象の歩行補助杖。レンタルか購入か選べる(2024年改定〜)
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要介護・要支援いずれも対象。自己負担1〜3割(所得による)
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状態が変わりにくければ購入が安い。変化が見込まれるならレンタルが安心
らくらく4点杖(Sサイズ)を試した話

ケアマネさんに相談して、最初に候補に上がったのが「らくらく4点杖」のSサイズ。楽天の四点杖ランキングでSサイズとLサイズが1位・2位を占めているというのは調べてわかっていた。
【Part 1: 選んだ経緯・概要】
楽天でレビューを見ると285件で評価4.55。これだけ件数があれば実際に使い込まれた感想が混ざっているはずなので、ある程度信頼できると判断した。
価格は4,180円。介護保険で購入する場合は自己負担1割で418円〜という計算。そこまで考えると、悩む必要はないかと思った。
Sサイズの対応身長は「身長÷2+3」がおよその目安とのこと。母の身長から計算すると、全長730〜850mmのSサイズがちょうどよかった。
基本情報
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価格:¥4,180(2026年4月時点)
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全長:730〜850mm(Sサイズ)、脚部:155mm×190mm
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重量:820g
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素材:グリップ/ウレタンスポンジ、シャフト/アルミニウム
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介護保険:対象(歩行補助杖として。レンタル・購入どちらも可)
【Part 2: 実際に使ってみた感想】
届いた翌日、まず廊下で使ってもらった。母は「重くない」と言った。820gというのは手に持ってみると思ったより軽くて、グリップも手に馴染む感じがあった。
一番よかったのは「自立する」点だった。
T字杖は置くと倒れる。毎回立てかけておくか、座ったときに持ち続けていないといけなかった。でも4点杖は4つの脚で自立するから、母が食卓に座ったときも、洗面所で一瞬手を離したときも、そのまま立っていてくれる。
「倒れないのがこんなに楽だと思わなかった」と母が言った。これはわたしも予想していなかった効果だった。
調整は6段階で2.5cm間隔。体の状態や靴の有無で微調整できる。グリップは二段になっていて、立ち上がる時に下のグリップを使うと力が入りやすい。理屈はよくわかっていなかったけど、使ってみたら確かにそうだった。
【Part 3: よかった点・気になった点】
よかった点:
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自立するから置き場所を選ばない。母が一人でいるときも転がって困るということがなくなった
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二段グリップで立ち上がりをサポートしてくれる。ソファから立つ時に特に助かっている
気になった点:
- 脚部の幅が155mm×190mmあるから、狭い廊下の折り返しが少し大きな動作になる。うちは廊下がやや狭く、最初は慣れるまで時間がかかった
【Part 4: 同じ状況の人への一言】
足元がぐらついてT字杖では少し不安、というタイミングで選ぶ人が多いと思う。介護保険が使えるので、購入前にケアマネさんに相談して保険適用の手続きを確認しておくとよいと思う。サイズは身長から目安が出るが、できれば実際に立った状態で専門相談員に確認してもらうほうが安心だとも思った。
らくらく4点杖 Sサイズ(ヘルシーアンドライフ サニー)
《2年後の自分への備忘録》
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自立型の4点杖は「置いても倒れない」ことが思った以上に便利
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サイズは身長÷2+3が目安。購入前にケアマネか専門相談員に確認するのがベター
lilyluce の4点杖も調べた
らくらく4点杖を候補にしながら、並行でほかのものも調べていた。購入する前の段階で楽天をいろいろ見ていたとき、目に入ったのがlilyluceの4点杖。
【Part 1: 選んだ経緯・概要】
楽天ランキング1位と記載されていて、理学療法士・作業療法士の監修というのが気になった。価格は3,000円でらくらく4点杖より1,180円安い。レビューは233件で評価4.48。
サイズは71.5cm〜94cmで伸縮可能。素材はアルミニウム合金+鉄製、色は銅色系。
基本情報
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価格:¥3,000(2026年4月時点)
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サイズ:71.5〜94cm(伸縮可能)
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素材:アルミニウム合金・鉄製
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介護保険:対象(歩行補助杖として)
【Part 2: 実際に使ってみた感想】
実物を確認できなかったので、こちらは購入には至らなかった。レビューの中には「軽くて扱いやすい」「女性の親に買った」という書き込みが多く、母のような女性利用者に向いているのかもしれない。
ただ素材の中に「鉄製」が含まれているので、らくらく4点杖のアルミのみと比べると重量がどうなるか気になった。レビューには軽いという声が多かったから、気にしすぎかもしれないけど。
【Part 3: よかった点・気になった点】
よかった点:
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価格が3,000円とこのカテゴリでは手頃な水準
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理学療法士・作業療法士の監修が入っているのは専門家の目が入っているという安心感がある
気になった点:
- 商品説明に「輸入品のため小傷がある場合があります」の注記がある。気になる人は気になるかもしれない
【Part 4: 同じ状況の人への一言】
予算を抑えたいならlilyluceは選択肢になる。ただ、介護保険が使えるなら実質負担は元々かなり下がるので、価格差より「自分の親の状態に合う形状かどうか」を優先して選ぶ方が後悔が少ないと思う。
lilyluce 4点杖(理学療法士・作業療法士監修)
《2年後の自分への備忘録》
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専門家監修モデルは「誰が開発したか」を根拠に選ぶ人向け
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介護保険適用なら価格差は縮まる。優先すべきは状態への適合度
Habilis と LIFEPLANET も気になった
らくらく4点杖に落ち着く前に、もう2つ候補に入れていたものがあった。
ひとつはHabilis(ハビリス)の折りたたみ4点杖。SGマーク取得・理学療法士開発というのが目に入って、LEDライト付きというのも面白かった。4,380円でレビューは76件、評価は4.61でこの中では一番高い。折りたたんでコンパクトになるから、外出時に持っていきたい用途なら選択肢になりそうだと思った。
もうひとつはLIFEPLANETの4点杖。こちらも折りたたみでLEDライト付き、3,550円。夜間のトイレに付き添うことが多いから「LEDライト」というのは気になった。ただ価格と機能のバランスを考えると、まずはシンプルな自立型から試してみようという判断になった。折りたたみ機能が増えるぶん、母が操作に慣れるまで時間がかかりそうだったのも理由のひとつ。
Habilis(ハビリス)折りたたみ4点杖(SGマーク取得・理学療法士開発)
LIFEPLANET 4点杖(LEDライト付き・折りたたみ)
《2年後の自分への備忘録》
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折りたたみ型はコンパクトで外出向き。LEDライト付きは夜間トイレにも便利かもしれない
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機能が多いぶん、慣れるまで時間がかかる場合もある。シンプルなものから試すのもひとつの判断
SとLのサイズ選びで迷った話
らくらく4点杖にするとしても、SかLかで迷う場面があった。
Lサイズは全長835〜960mm、重量860g。Sサイズより重くて少し大きい。母には身長から計算したSサイズがちょうどよかったけど、背が高めの男性の親が使う場合はLの方が合う。
同じメーカーの同じシリーズでも、サイズが違えば使い勝手がかなり変わる。廊下や浴室といった狭い場所での扱いやすさも、脚部の幅が影響する。
らくらく4点杖 Lサイズ(ヘルシーアンドライフ サニー)
《2年後の自分への備忘録》
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SとLは脚部サイズも重量も違う。身長÷2+3で計算してから確認を
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廊下の幅と杖の脚部の幅も事前に確認しておくと失敗が少ない
数週間使ってわかったこと
らくらく4点杖のSサイズを使い始めて3週間が経った。
母は「歩くのがちょっとまし」と言っている。控えめな言葉だけど、これはほたる家の感覚では「すごく気に入っている」に近い。
一番変わったのは、母が一人でいるときの心配が少し減ったこと。自立して立つから、杖を拾うために無理な姿勢をとる場面が減った。玄関でしゃがんで杖を拾おうとして転倒する、みたいなことが以前から怖かったので。
T字杖から多点杖にするというのは、歩行を支える面積を増やすということだった。そんな単純な話なのに、なぜケアマネさんに相談するまで思いつかなかったのか、という感じがした。
「杖は1本で立てないもの」という先入観があったのかもしれない。自立して立つ杖があるということも知らなかった。介護3年目になってもまだ知らないことがある、とは思う。
❓ よくある質問
多点杖(4点杖)は介護保険でレンタルできますか?
はい、介護保険の歩行補助杖として対象品目になっています。2024年4月の改定から、レンタルと購入のどちらかを選べるようになりました。要支援・要介護どちらも対象で、自己負担は所得に応じて1〜3割です。ケアマネさんに相談してケアプランに組み込んでもらうと手続きがスムーズです。
らくらく4点杖のSとLはどちらを選べばいいですか?
身長を2で割って3を足した数値がおおよその全長の目安です。Sサイズは全長730〜850mm、Lサイズは835〜960mmになっています。身長が高めの方にはLサイズ、一般的な日本人女性ならSサイズが合いやすいです。購入前にケアマネさんや福祉用具の専門相談員に確認してもらえると安心です。
4点杖と普通のT字杖は何が違いますか?
足が4本になることで接地面積が増え、安定性が高くなります。T字杖に比べて横方向のぐらつきを支えやすく、置いたときに自立するモデルも多いです。一方で脚の幅分の場所をとるので、狭い廊下での取り回しは少し大きくなります。
自立する4点杖と自立しないものは何が違いますか?
自立型は4本脚のベース部分が広がっていて、手を離しても床に立ったままになります。使う人が一人でいるとき、または廊下やトイレで一瞬手を離す場面が多い場合は自立型の方が断然便利です。らくらく4点杖はこの自立型に該当します。
多点杖を使い始めるタイミングはいつですか?
明確な基準があるわけではないですが、T字杖や何も持たない状態でよろける場面が増えてきたとき、ケアマネさんに相談するのが一つのタイミングだと思います。わたしの場合は母が台所でよろけたのをきっかけに相談しました。専門家に状態を見てもらってから判断するのが一番確実です。
まとめ|多点杖選びで気づいたこと
今回の多点杖探しで記録しておきたいことを残しておく。
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多点杖は介護保険の対象品。2024年からレンタルと購入を選べる
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自立型かどうかが毎日の使い勝手を大きく左右する。一人でいる時間が長い場合は自立型を選ぶ
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サイズは身長から計算できるが、実際の状態に合うかはケアマネや専門相談員に確認を
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らくらく4点杖S(¥4,180)は285件・評価4.55の実績あり。介護保険適用で実質1〜3割負担
📚 この記事で参考にした公的情報
※ この記事は在宅介護3年目の家族による実体験ベースの記録です。医療・介護の専門資格は保有していません。介護保険適用の最新情報や個別の判断は、お住まいの地域包括支援センター・ケアマネジャー・主治医にご確認ください。最終更新:2026年5月



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