
玄関の3センチ段差で母がつまずきかけた話
仕事から帰ってきたら、母が玄関でしゃがみ込んでいた。
「ちょっとつまずいただけ」と笑っていたけれど、左半身に軽い麻痺があるから、踏ん張りが効かなくて転びかけたらしい。
うちはマンションで、玄関のたたきから廊下への段差は3センチくらい。健康な人ならまったく気にならない高さ。でも要介護3になった母にとっては、もう「越える」動作になっていた。
その日から段差解消グッズを探し始めた。検索で「介護 スロープ」と打ち込んで、思っていたより落とし穴が多かった。
段差は数センチでも、本人にとっては「越える動作」になる
📖 この記事でわかること
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ネット検索の上位はペット用ステップが多い。介護用と混ざるので商品名をしっかり読む
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工事不要の貼るだけシート系は自費購入。¥2,000前後から手に入る
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「固定用スロープ」は介護保険レンタルの対象。ケアマネに相談する選択肢を最初に持つ
段差解消グッズを探し始めた経緯

最初はホームセンターを見に行こうかと思った。でも仕事帰りに寄る時間がなくて、結局スマホで検索することになった。
「介護 スロープ」「段差解消」と打ち込むと、商品はたくさん出てくる。ただ、写真をよく見ないと見分けがつかないものが多かった。
母が踏ん張りを失った場所は2か所。玄関の3センチ段差と、リビングと和室の間にある15ミリくらいの敷居。両方ともケアマネさんに相談する前に、自分でも一度調べてみたかった。
《2年後の自分への備忘録》
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段差解消グッズを探すなら、玄関と室内で別物を考えることになる
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段差の高さをメジャーで測ってから検索したほうが商品選びがブレない
ネット検索で気づいた「ペット用と人用の違い」
検索結果の上位、半分くらいがペット用だった。
「ドッグステップ」「ペットスロープ」と書かれているものは、犬や猫が高齢になってソファに上がれなくなった時用のもの。耐荷重が20キロ前後で、人間が踏んだら確実につぶれる。
商品名に「介護用品」と入っていても、よく読むと「ペットの介護」だったケースもあった。最初に楽天で見つけた商品は、商品名に「介護用品 高齢犬」と並んでいて、わたしが斜め読みしたせいで一瞬ペット用だと気づかなかった。
その時は気づかなかったけれど、商品説明の「対象:小型犬・中型犬」を見て、ようやく人用じゃないと分かった。
商品名に「介護用品」「高齢者」「滑り止め」と書いてあっても、対象が「人」か「ペット」かを必ず確認する
《2年後の自分への備忘録》
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検索ワードに「人用」「高齢者用」と足すと候補が絞れる
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商品名だけで判断せず、対象(耐荷重・対象者)の欄を必ず読む
滑り止めシートに落ち着いた話

最終的に選んだのは、貼るだけタイプの滑り止めシート。
幅3センチ、長さ5メートルのゴム製ストリップで、裏紙を剥がして段差の角に貼るだけ。商品ページに「介護用品 高齢者 子供 幼児」と用途が並んでいたので、これは人向けだと確認できた。
貼るだけ簡単 階段滑り止めシートを玄関の段差の角に貼ったら、母も「あ、ここに段差があるね」と気づきやすくなった。
基本情報
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価格:¥1,780(2026年4月時点)
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幅3cm × 長さ5m × 厚さ3mm(PVC素材)
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用途:階段・スロープ・玄関の段差・脚立など
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介護保険:対象外(自費購入)
実際に貼ってみて気づいたのは、滑り止め効果より「視覚的な段差表示」の効果が大きかったこと。色をブラウンにしたら床と少しコントラストが出て、段差の輪郭がはっきり見えるようになった。
母は左の足元が見えにくいので、視覚で段差を意識できるだけでも踏み外しが減った。これは買う前は想像していなかった。
設置の手間は10分くらい。ハサミで適当な長さに切れる。賃貸でも剥がせるタイプなので、退去のときも気にしなくていい。
よかった点:
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工事不要、貼って終わり
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角に貼ると段差が「見える」ようになる
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1本5メートル入りなので家中の段差に行き渡る
気になった点:
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ゴム素材なので、夏場のフローリングだと粘着が少し弱くなる気がした
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屋外の雨ざらしには向かない(軒下まで)
母みたいに「歩けるけど踏ん張りが効かない」段階の人には、まず試しやすいと思う。本格的な段差解消スロープにいく前のワンクッションとして使える。
貼るだけ簡単 階段滑り止めシート(TheBestDay)
《2年後の自分への備忘録》
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段差の角に滑り止めを貼ると「視覚的な段差表示」になる効果がある
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貼って剥がせるタイプは賃貸でも使いやすい
玄関の床にも別のシートを足した
段差の角だけでなく、玄関のたたき自体も滑りやすかった。
雨の日に靴を脱ぐ時、母が片足で立つ瞬間に踏ん張りが効かない。これは段差じゃなくて、床面そのものの問題だった。
そこで追加で買ったのが、フリーカットできる薄型の滑り止めシート。
基本情報
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価格:¥2,300(2026年4月時点)
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両面防水・防滑加工、自由にカット可
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素材:ポリエステル(ウレタン加工)、日本製
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介護保険:対象外(自費購入)
これは本来「老犬・老猫の介護用」として売られている商品だった。最初は「人用じゃないのかな」と迷ったけれど、説明文に「玄関やリビング」「自由にカット」と書いてあったし、レビューを見ると人間の家族が玄関や階段に使っている例も多かった。
ペット向けと書いてあるけれど、両面防水・滑り止めの素材としては十分機能する。フリーカットなのでマンションの玄関の形に合わせて切れる。
実際、玄関のたたき部分に敷いてみたら、母が片足になる瞬間の安定感がはっきり変わった。靴を脱ぐ時のふらつきが減った気がする。
ただ、これはあくまで「素材として人にも使える」だけで、メーカーは人介護を想定していない。本格的に人用の滑り止めマットを探すなら、別の商品を見たほうがいいかもしれない。
よかった点:
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フリーカットでマンションの玄関の形に合わせられる
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薄いから引き戸が引っかからない
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水洗いできるので砂や雨に強い
気になった点:
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パッケージや説明はペット向け表記なので、人用と思って買うと違和感あり
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ウレタン加工の表面は経年で少し弱くなる
コンフィ・マルチシート(インテリア&ファッションSanLuna)
《2年後の自分への備忘録》
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商品の本来の対象がペットでも、素材として人にも使える場合はある
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ただしメーカー保証は当然「人用」ではないので、自己責任の判断が要る
ケアマネに相談したら「レンタル」の話が出た

シートを貼ったあとで、ケアマネさんが定期訪問に来た時に話してみた。
「母が玄関でつまずきかけたから、滑り止めを貼った」と話したら、ケアマネさんは「もし段差が大きくなる場所があるなら、固定用スロープのレンタルもありますよ」と言った。
要は、段差解消スロープ(介助で車椅子が通せるような勾配のあるもの)は、介護保険の福祉用具貸与レンタルの対象。月数百円から借りられる。2024年4月の改定で、固定用スロープは「レンタル」と「購入」を選べるようになった、という話も教えてもらった。
ケアマネさんいわく、「短期間の試用ならレンタル、長期固定なら購入が安い」。
うちの母の場合、玄関の3センチ段差ならシートで足りていて、まだスロープ本体は不要だった。でも将来、車椅子を使うようになったら、ケアマネさんに相談してレンタルする選択肢があると分かったのは大きかった。
段差が大きくなって車椅子や歩行器を通すなら、まず介護保険の福祉用具貸与を検討する
《2年後の自分への備忘録》
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固定用スロープは介護保険レンタル対象(2024年改定で購入も選べる)
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自分で買う前にケアマネに一言相談すると、保険適用の選択肢が見える
2週間後の感想
シート2枚を貼ってから2週間が過ぎた。
母が玄関でつまずきかけた回数は、目に見える範囲ではゼロになった。ふらつく場面は何度かあったけれど、踏み外しはない。
派手さはない。¥4,000ちょっとで2か所の不安が一旦収まったのは、自分にとっては地味に大きい買い物だった。
これで完璧というつもりはない。母の状態は少しずつ変わっていくし、半年後には別のグッズが必要になるかもしれない。その時はまたケアマネさんに相談する。
買う前に「ペット用と混同しないこと」「自費か保険かを最初に確認すること」さえ押さえておけば、段差解消グッズはそんなに失敗しない。あの3センチで母を転ばせなくて済んだのは、運が良かっただけかもしれない。
❓ よくある質問
段差解消スロープは介護保険でレンタルできますか?
固定用スロープは福祉用具貸与の対象です。月数百円から借りられます。2024年4月の改定で「レンタル」と「購入」を選べるようになったので、ケアマネジャーに相談してから決めるのがおすすめです。
貼るだけの滑り止めシートは介護保険の対象ですか?
一般的なDIY用の滑り止めシートやゴムストリップは介護保険の対象外で、自費購入になります。¥1,500〜¥3,000前後で買えるものが多いです。
ネット検索で「介護 スロープ」と調べるとペット用ばかり出てくるのはなぜですか?
「介護」「高齢」「段差解消」というキーワードは、ペット用品(特にシニア犬・老犬向け)でも頻繁に使われているからです。商品名と対象(耐荷重・対象者)を必ず確認するのがおすすめです。
玄関の数センチの段差にはどんなグッズが向いていますか?
数センチ程度の段差なら、貼るだけタイプの滑り止めストリップ(¥1,500〜)で視覚的に段差を示すだけでもつまずきが減ります。本格的なスロープ(傾斜のあるもの)は段差が大きい場合に検討します。
まとめ|段差解消グッズで失敗しないためのメモ
今回の段差解消グッズ選びで気づいたことを、次の自分が楽できるように残しておく。
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段差の高さをメジャーで測ってから探す(数センチならシートで足りる)
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「介護用品」と書かれていても対象が人かペットかを必ず確認する
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貼るだけシート系は自費購入。固定用スロープは介護保険レンタルの選択肢あり
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自分で買う前にケアマネに一言相談すると、保険適用の道が見える



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