母が知らない間に玄関を開けるようになった

冬の夜中のこと。
仕事から帰ってきて、いつものように母の部屋を見に行った。ベッドが空だった。
居間も、トイレも。玄関の靴が2足なくなっていた。
心臓が止まるほどではなかったけど、体が硬くなった。脳梗塞から3年。要介護状態になって2年が経っていた。認知機能はまだしっかりしていると思っていた。
ケアマネジャーに電話した。夜中の11時だった。
「最近、夜間の徘徊が増える時期があります。特に季節の変わり目や、気温差が大きい時期に」と言われた。
その後、訪問看護師から「ドアセンサーを検討してもいいかもしれませんね」と提案された。
介護保険の対象にはならない。自費購入になる。でも、母が勝手に外に出るのを知らせてくれる機器があるなら、試す価値はあると思った。
夜間の徘徊は、介護者の睡眠を奪う。それだけで判断力が落ちる
最初に候補に挙がった3つのセンサー
楽天で「ドアセンサー 介護」と検索すると、似たような商品がたくさん出てきた。
基本的な機能は同じ。ドアが開くと、別の場所に置いた受信機から音が鳴る。それだけ。
でも価格と、セット内容で少し違っていた。
1つ目は4,580円。受信機1台と、マグネットセンサー1個のセット。
2つ目は8,180円。受信機2台と、マグネットセンサー3個のセット。
3つ目は3,980円。受信機1台と、マグネットセンサー1個のセット。
「複数の出入り口を監視したいなら、受信機が2台必要」という説明を見た。
うちのマンションは1階だけ。玄関1つ。受信機は1台で十分だと思った。
《2年後の自分への備忘録》
-
ドアセンサーは介護保険対象外。自費購入
-
基本機能は「ドア開閉→受信機が鳴る」
-
複数の出入り口を監視する場合は受信機が複数必要
-
単一の玄関なら受信機1台で足りる
安いほうと中程度の値段のもの、2つ買ってみた
結局、3,980円のL.C.Lily製と、4,580円のカシキド製の2つを買った。
安いほうから試すのが、わたしのやり方だった。
最初に届いたのはL.C.Lily製。
受信機はコンセント式で、玄関の近くの壁に差し込む。マグネットセンサーは両面テープで玄関ドアの枠に貼る。
取り付けは簡単だった。工事も必要ない。
その夜、母が寝た後に、自分で玄関を開けてみた。
受信機から「ピンポン」と鳴った。
音は控えめだけど、寝ている状態でも聞こえた。5段階の音量調整ができるらしいので、最初は一番小さい設定から始めた。
ドアセンサー コンセント式ドアベルセンサー 音量調整できるドアベルチャイム玄関ドア開閉センサー 部屋事務所店舗自動ドア用開閉検知防犯対策 1AC式受信機と1電池式マグネットセンサー
《2年後の自分への備忘録》
-
両面テープで貼るだけで工事不要
-
音量は5段階調整可能
-
最初は最小音量から試すのが無難
-
受信機はコンセント式なので電池交換の手間がない
2週間後、もう1つのセンサーを試した
L.C.Lily製を1週間使ってみて、特に問題はなかった。
ただ、「本当にこれで大丈夫か」という不安が残っていた。
レビューを見ると、L.C.Lily製は1件の評価で星4つ。カシキド製は2件で星4.5つ。
誤差かもしれないけど、カシキド製のほうが評価が高かった。
それなら、カシキド製も試してみようと思った。
カシキド製は4,580円。600円の差。
2つ同時に玄関に付けるわけではなく、1つ外して、もう1つを試す感じだった。
カシキド製の受信機も同じくコンセント式。マグネットセンサーも同じ両面テープ。
外観はほぼ同じだった。
でも、音が少し違った。
カシキド製は「ピンポン」という音の他に、55曲のメロディから選べるらしい。
わたしは「ピンポン」のままにした。派手な音は必要ないと思った。
2週間、カシキド製を使ってみた。
特に故障もなく、母が玄関を開けるたびに鳴った。
ドアセンサー コンセント式ドアベルセンサー 音量調整できるドアベルチャイム玄関ドア開閉センサー 部屋事務所店舗自動ドア用開閉検知防犯対策 1AC式受信機と1電池式マグネットセンサー
《2年後の自分への備忘録》
-
カシキド製はメロディ選択機能があるが、シンプルな「ピンポン」でいい
-
価格差は600円だが、性能差は感じられない
-
どちらでも1週間は問題なく動作
複数の出入り口を監視したいなら、受信機2台セットも検討した
実は、8,180円の受信機2台・センサー3個セットも見ていた。
ケアマネジャーに相談したとき、「玄関以外に、ベランダのドアも監視したいですか」と聞かれた。
うちのマンションはベランダが1つあるけど、母が勝手に外に出ようとするのは玄関だけだった。
それに、ベランダのドアは鍵をかけてあるし、母の力では開けられない。
だから、受信機2台セットは必要ないと判断した。
ただ、「将来的に複数の出入り口を監視する必要が出てきたら、センサーだけ買い足す」という選択肢があることは知っておいて良かった。
ドアセンサーは、増設できる設計になっているらしい。
ドア開閉チャイムコンセント式ドアセンサー 音量調整できるドアベルチャイム玄関ドア開閉センサー 部屋事務所店舗自動ドア用開閉検知防犯対策 2AC式受信機と3電池式マグネットセンサー
《2年後の自分への備忘録》
-
複数の出入り口を監視する場合は受信機2台セットを検討
-
1つの出入り口なら受信機1台で十分
-
センサーは増設可能なので、後から買い足すこともできる
結局、どちらを選んだか
最終的には、カシキド製(4,580円)に決めた。
理由は、レビューの評価がわずかに高かったこと。
あとは、「ピンポン」という音が、わたしの耳に心地よかったこと。
L.C.Lily製(3,980円)でも、性能的には問題なかった。
600円の差で迷うなら、評価がわずかに高いほうを選ぶ。それだけの判断だった。
今は、カシキド製のセンサーを玄関に付けたまま使っている。
母が夜間に玄関を開けるのは、まだ時々ある。
でも、センサーが鳴るから、わたしはすぐに気づく。
眠い状態で玄関を開けられるのは、かなり危険だ。転倒のリスクもあるし、そのまま外に出てしまう可能性もある。
センサーのおかげで、その危険を最小限に減らせた。
ドアセンサーは「見守り機器」ではなく「アラーム」
ここで大事な話をしておきたい。
ドアセンサーは、「親の様子を見守る機器」ではない。
「ドアが開いたことを知らせるアラーム」に過ぎない。
親が外に出たことを知らせてくれるけど、その後、親がどこに行ったのかは分からない。
GPS機能もないし、カメラも付いていない。
だから、ドアセンサーだけでは不十分な場合もある。
もし、親が外に出た後、どこに行ったのか追跡したいなら、GPS端末を別途購入する必要がある。
ケアマネジャーに相談したときに、「ドアセンサーとGPS端末を組み合わせるのが理想的」と言われた。
でも、うちの母は、まだ外に出ても近所の範囲内にいることが多い。
だから、今のところはドアセンサーだけで対応している。
===
まとめ|ドアセンサーは「最初の見守り機器」
認知症の徘徊対策として、ドアセンサーは有効な選択肢だ。
-
介護保険対象外なので自費購入(3,980円~8,180円程度)
-
工事不要で両面テープで貼るだけ
-
複数の出入り口を監視する場合は受信機が複数必要
-
ドアセンサー単体では、外に出た後の追跡はできない
-
GPS端末と組み合わせると、より安心できる
-
夜間の徘徊対策として、介護者の睡眠確保に貢献する
※この記事は2026年4月時点の情報です。介護保険制度は改正されることがあるため、最新の適用条件はお住まいの自治体の介護保険窓口や担当のケアマネジャーにご確認ください。
※介護保険制度の全体像は厚生労働省 介護保険制度の概要(mhlw.go.jp)でご確認いただけます。各自治体の運用は地域差があるので、お住まいの地域の窓口にも相談してみてください。



コメント