母の転倒が減った室内用手すり|介護保険で月数百円にできた話

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廊下で母が転んでから、手すりのことを真剣に考え始めた

母が廊下で転倒したのは朝だった。

わたしが出勤前の準備をしている間に、トイレから居間へ戻る途中で足を取られたらしい。幸い大きな怪我はなかったけれど、肩を打って1週間ほど痛がっていた。

その後、ケアマネジャーに相談したら「室内に手すりをつけることを検討してください」と言われた。

賃貸マンションで壁に穴を開ける工事はできないから、工事不要で設置できる手すりを探すことにした。

📖 この記事でわかること

  • 室内用手すりは介護保険レンタル対象(月数百円〜1,000円程度)

  • 工事不要の突っ張り式・据え置き式なら賃貸でも設置可能

  • 最初に自費で買った安い手すりは不安定で買い直した

最初に自費で買った手すりの失敗

ケアマネに相談する前に、わたしは楽天で安い手すりを見つけて自費で買っていた。

マツ六 LIFELEX 木製室内用手すり という商品で、価格は2,000円ちょっと。

ホームセンターでも見かける定番品で、壁に穴を開けてネジで固定するタイプだった。説明書を読んでみたら「下地のある壁に取り付けてください」と書いてある。

賃貸マンションなので壁に穴を開けることはできない。結局、この商品は使わずに返品した。

基本情報(購入失敗品)

  • 価格:¥2,090(2026年5月時点)

  • サイズ:450mm

  • 材質:天然木・亜鉛合金

  • 介護保険:対象外(購入のみ・レンタル不可)

  • 取付方法:ビス固定(賃貸不可)

自費で買う前にケアマネに相談しておけばよかった、とこの時に思った。

《2年後の自分への備忘録》

  • 室内用手すりには「工事が必要なもの」と「工事不要なもの」がある

  • 賃貸で壁に穴を開けられない場合は突っ張り式・据え置き式を選ぶ

  • 自費購入の前にケアマネに相談すれば介護保険レンタルの選択肢がわかる

ケアマネに相談して介護保険レンタルを知った

エプロン姿で思わず飛び出てしまった介護士

転倒事故の翌週、ケアマネが訪問してきた時に手すりの話をした。

「廊下とトイレの間に手すりをつけたいけれど、賃貸で工事ができない」と伝えたら、ケアマネは「介護保険でレンタルできる突っ張り式の手すりがありますよ」と教えてくれた。

それまで、手すりは買うものだと思っていた。でも介護保険の福祉用具貸与には「手すり(工事不要なもの)」が含まれていて、月々のレンタル料の1〜3割負担で借りられるという。

母は要介護3で自己負担1割なので、月額500円〜1,000円くらいで借りられる計算になった。

ケアマネが福祉用具専門相談員を紹介してくれて、自宅に来てもらって設置場所を確認してもらった。

その時に勧められたのが、マツ六の「室内用手すりエンド支柱」という商品。突っ張り式で天井と床を支柱で固定し、そこに手すり棒を取り付ける仕組みだった。

マツ六 室内用手すりエンド支柱 木製タイプ アジャスト付 BDE-35BMB Mブラウン+ブラウン

マツ六 室内用手すりエンド支柱 木製タイプ アジャスト付 BDE-35BMB Mブラウン+ブラウン

基本情報(レンタル採用品)

  • レンタル料:約800円/月(自己負担1割の場合)

  • 材質:木製(支柱・手すり棒)

  • 高さ調整:アジャスト機能あり

  • 介護保険:福祉用具貸与対象(レンタル)

  • 取付方法:突っ張り式(工事不要)

《2年後の自分への備忘録》

  • 介護保険の福祉用具貸与には「手すり(工事不要なもの)」が含まれる

  • 要介護1以上なら基本的に利用可能(ケアマネに確認必須)

  • 月額レンタル料の1〜3割負担(母の場合は1割で月800円程度)

  • 福祉用具専門相談員が自宅に来て設置場所を確認してくれる

突っ張り式手すりを設置してもらった話

高輪ゲートウェイ駅の駅構内に設置されたモダンなエレベーター

福祉用具専門相談員が設置に来てくれたのは、ケアマネに相談してから1週間後だった。

廊下とトイレの間、母がよく歩く動線に沿って支柱を1本立ててもらった。天井と床の間に突っ張り棒のように設置し、そこに横向きの手すり棒を取り付ける。

設置作業は30分ほどで終わった。壁に穴を開けることなく、しっかりと固定できていた。

母は最初「こんなもので大丈夫なのか」と不安そうだったけれど、実際につかまって歩いてみたら「意外としっかりしている」と言っていた。

設置から2週間ほど経った頃、母が「手すりがあるとやっぱり楽」と言うようになった。トイレに行く時に必ず手すりにつかまっているのを見て、設置してよかったと思った。

よかった点:

  • 工事不要で賃貸でも設置できる(退去時に撤去すればいい)

  • 突っ張り式でもしっかりと固定されていて安定感がある

  • レンタルなので、もし母の状態が変わって不要になっても返却できる

  • メンテナンスや調整が必要な時は福祉用具業者に連絡すれば対応してくれる

気になった点:

  • 天井の高さに合わせて調整する必要があるので、設置場所が限られる

  • 手すり棒の長さは固定なので、動線に合わせて調整できない

母の動線に合わせて設置する場合は、事前に福祉用具専門相談員に自宅を見てもらって、設置可能かどうか確認したほうがいい。

《2年後の自分への備忘録》

  • 突っ張り式は天井と床の間に固定するので、天井高に合わせた調整が必要

  • 賃貸でも設置可能(退去時に撤去すればいい)

  • レンタルなので状態変化に合わせて返却・交換が可能

  • メンテナンスや調整は福祉用具業者が対応してくれる

コーナー部分にも手すりを追加した

廊下の手すりを設置して1ヶ月ほど経った頃、母が「曲がり角のところも手すりがあるといい」と言い出した。

廊下からトイレに入る時、90度曲がる場所がある。そこで手すりが途切れてしまうので、コーナー用の部品を追加で取り付けてもらった。

シロクマ BR-121-アンバー E形コーナーエルボ 32φ

シロクマ BR-121-アンバー E形コーナーエルボ 32φ

基本情報(コーナー部品)

  • 価格:約2,000円(買取の場合)

  • 材質:亜鉛合金

  • 対応サイズ:32φ

  • 介護保険:手すりシステムの一部としてレンタル対象

  • 取付方法:ビス固定(手すり棒との接続)

コーナー部品を追加したことで、手すりが途切れずにつながった。母は「これで曲がる時も安心」と喜んでいた。

追加の部品もレンタル料に含まれていて、月額レンタル料は変わらなかった。福祉用具業者に連絡したら、翌日には追加設置に来てくれた。

《2年後の自分への備忘録》

  • コーナー部分にはエルボ(曲がり部品)を追加できる

  • レンタルの場合は部品追加もレンタル料に含まれる場合が多い

  • 設置後の追加・調整は福祉用具業者に相談すれば対応してくれる

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2ヶ月使ってみた今の感想

手すりを設置してから2ヶ月が経った。

母は毎日手すりにつかまって廊下を歩いている。転倒はその後1回もない。母自身も「手すりがあると安心して歩ける」と言っている。

廊下だけでなく、トイレの立ち座りにも手すりは効く。トイレ用は形が違うので、トイレ手すりの置き型・壁付けを比較した記事を別にまとめている。

最初に自費で買った手すりは結局使わなかったけれど、介護保険レンタルに切り替えたことで、月800円程度の負担で済んでいる。

賃貸で工事ができない環境でも、突っ張り式の手すりなら設置できることがわかった。同じように賃貸で介護をしている人には、ケアマネに相談して介護保険レンタルを検討することを勧めたい。

❓ よくある質問

室内用手すりは介護保険でレンタルできますか?

工事不要の手すり(突っ張り式・据え置き式)は介護保険の福祉用具貸与対象です。要介護1以上であれば基本的にレンタル可能ですが、ケアマネジャーに相談して確認してください。月額レンタル料の1〜3割負担で借りられます。

賃貸マンションで壁に穴を開けずに手すりを設置できますか?

突っ張り式の手すりなら壁に穴を開けずに設置できます。天井と床の間に支柱を突っ張って固定し、そこに手すり棒を取り付ける仕組みです。退去時には撤去すればいいので、賃貸でも問題ありません。

自費で買うのと介護保険レンタルはどちらが安いですか?

長期間使う場合は介護保険レンタルのほうが安いことが多いです。わたしの母の場合、自己負担1割で月800円程度です。自費で購入すると数千円〜数万円かかるので、1年以上使うならレンタルのほうがお得になります。

手すりを設置する場所はどうやって決めましたか?

福祉用具専門相談員が自宅に来て、母の動線を確認してくれました。よく歩く場所、転倒リスクが高い場所(廊下からトイレへの動線、段差の近く)に設置しました。自分で判断するよりも、専門家に見てもらったほうが安心です。

まとめ|賃貸でも設置できた室内用手すり

今回の手すり設置で気づいたことを、次の自分が楽できるように残しておく。

  • 室内用手すりは介護保険レンタル対象(工事不要の突っ張り式・据え置き式)

  • 要介護1以上なら基本的に利用可能(自己負担1〜3割)

  • 賃貸でも突っ張り式なら壁に穴を開けずに設置できる

  • 自費購入の前にケアマネに相談すれば介護保険レンタルの選択肢がわかる

  • 設置場所や部品の追加は福祉用具専門相談員に相談できる

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