車椅子に座るわたしの腰が限界だった話|クッションと訪問介護で楽になった

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母ではなく、わたしが先に壊れた日

母の車椅子を押して病院に通う日々。

付き添いの椅子に座って待つ時間が、2時間、3時間と続く。待合室の硬いパイプ椅子にずっと座っていると、腰が抜けそうになった。

「母のため」と思って始めた車椅子通院の付き添いで、わたし自身の体が先に限界を迎えた話を書く。

📖 この記事でわかること

  • 介護者本人(わたし)の腰痛・お尻痛がクッション1枚で軽減した

  • 訪問介護を週1で頼んだことで、自分の通院時間が取れるようになった

  • 同じく「自分の体が先に壊れそう」と感じている介護者へ

車椅子を押す側の、地味な限界

母が脳梗塞で倒れてから3年。

左半身に麻痺が残り、外出時は車椅子が必要になった。リハビリ通院、整形外科、脳神経外科の定期検査。月に8回は車椅子で外出する。

問題は、母の体調ではなく、わたしの腰だった

車椅子を押すこと自体はそこまで辛くない。段差で車輪を持ち上げる時に腰に来るが、数分で終わる。

一番辛いのは、病院の待合室で2時間ずっと座り続けること

待合室のパイプ椅子は硬い。背もたれに寄りかかると腰が丸まるから、前傾で座る。お尻の骨が椅子に直撃する感じ。30分で痛くなり、1時間でもう限界。2時間座ると立ち上がる時に「あっ」と声が出るくらい腰が固まる。

母の診察が終わって車椅子を押して帰る頃には、腰が抜けそうになっていた。

わたしも通院が必要になっていた

新緑の公園で笑顔で散歩するお爺さんと介護士の様子

ある日、夜中にベッドから起き上がれなくなった。

腰が痛い。仰向けから横向きになって、手で体を支えないと起き上がれない。これ、介護で母がやっている動きと同じだ、と気づいた。

翌週、自分の整形外科の診察予約を入れた。レントゲンを撮って「腰椎の間が狭くなってます。長時間座り続けるのは避けてください」と言われた。

でも避けられない。母の通院は週2回ある。

病院の帰り道、母に「わたし、腰やっちゃったみたい」とぽつりと言った。母は「ごめんね」と言った。

わたしは母に謝られたくなかった。母のせいじゃない。わたしが勝手に無理をしていただけ。

でも、この無理をやめる方法が、その時はわからなかった。

クッション1枚が救ってくれた

ケアマネジャーに相談した時のこと。

「車椅子に座るお母さんの方はクッション使ってますか?」と聞かれた。使っている。座布団だと滑るから、車椅子用のクッションを敷いている。

「じゃあ、ほたるさんご自身は?」

自分のことは考えていなかった。

ケアマネが「介護者自身の体を守ることも大事ですよ。長時間座るなら、椅子用のクッションを持ち歩いてもいいと思います」と言った。

その週、楽天で高反発の椅子用クッションを探した。レビュー200件、評価4.5以上のものを選んだ。

【楽天1位】楽天配送 クッション 椅子用 高反発 座布団 腰痛対策 体圧分散 40×40 50×50 厚手 チェアパッド シートクッション ダイニングチェア 椅子 イス 骨盤サポート 姿勢

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40cm×40cmのタイプを選んだ。厚み5cm、高密度50Dの高反発ウレタン。車に積んでおいて、病院の待合室で敷く。

最初に使った日、2時間座った後に立ち上がれた。「あっ」という声が出なかった。お尻の骨が痛くならなかった。

クッション1枚、2,380円。整形外科の通院1回分より安い。もっと早く買えばよかった。

訪問介護を頼んだ夜、3年ぶりに眠れた

森林の公園で木漏れ日を見上げる紺色制服の介護士

クッションで腰は楽になったが、根本的には「わたし自身が通院する時間」がなかった。

母の通院に付き添う日は、自分の整形外科には行けない。夫は単身赴任中で週末しか帰らない。平日はわたしひとり。

ケアマネに「自分の通院時間が取れない」と相談した。

「訪問介護を使いましょう。お母さんの通院介助を週1回だけ訪問介護に任せれば、ほたるさんは自分の整形外科に行けます」と言われた。

介護保険の通院介助は1割負担で1回2,000円くらい。母の要介護3の支給限度額内で収まる範囲だった。

その時はまだ「自分のために介護保険を使っていいのか」と躊躇した。でもケアマネは「介護者が倒れたら元も子もないです。使ってください」と言った。

関連サービス自然紹介セクション(必須・1セクションのみ)

訪問介護は介護保険適用だが、限度額に余裕がない場合や、もっと柔軟に使いたい場合は介護保険外のサービスもある。

イチロウは介護保険外の訪問介護サービス。入浴介助だけ、夜間の見守りだけ、といった「ピンポイントの外注」ができる。

わたしは使っていないが、ケアマネから「入浴介助で腰が限界なら、自費の訪問介護で入浴だけ頼む選択肢もある」と教えてもらった。

介護保険の枠を使い切っている家族や、夜間だけ外注したい人には合うと思う。

介護保険外なので1回あたりの料金は高め(地域・内容で変わる)。ケアマネに相談してから検討するのが確実。

実際に使ってみた / 週1だけでも違った

訪問介護の初回訪問は、ケアマネが同席してくれた。

ヘルパーさんは50代の女性で、母の状態を丁寧に聞いてくれた。「車椅子の押し方、ブレーキのかけ方、段差の越え方、全部わかっています」と言われて、安心した。

初めて訪問介護を頼んだ日、わたしは母を任せて、自分の整形外科に行った。

診察が終わって帰宅した時、母とヘルパーさんがリビングにいた。母は「ちゃんと診察受けてきた?」と聞いてきた。わたしは「うん、湿布もらった」と答えた。

その夜、3年ぶりにぐっすり眠れた。

母の通院に付き添う義務感から、少しだけ解放された気がした。週1回だけでも、誰かに任せられる時間があるだけで、こんなに違うのか、と思った。

費用・介護保険適用の有無

訪問介護の通院介助は 介護保険適用。1割負担で1回あたり2,000円前後(時間・地域で変動)。

母の要介護3の支給限度額(月27万円分のサービス)に収まる範囲なら、自己負担は少ない。

ケアマネジャーに「今どのくらい介護保険を使っているか」を確認してから申し込むのが確実。

クッションは 介護保険対象外。自費購入。2,000〜3,000円台で買える。楽天やAmazonで「高反発 座布団 腰痛」で検索すると選択肢が多い。

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同じ立場の介護者への一言

高齢者 家族の写真

母のために無理をするのは当たり前だと思っていた。

でも、わたしが倒れたら、母の介護は誰がやるのか。

クッション1枚でいい。訪問介護を週1回だけでもいい。自分の体を守る選択肢を、ひとつでも増やしてほしい。

「自分のために介護保険を使っていいのか」と躊躇する気持ちはわかる。わたしもそうだった。

でもケアマネは「介護者が倒れたら元も子もない」と言った。その通りだと思う。

無理をやめることは、逃げることではない。介護を続けるための、正しい選択だと思う。

❓ よくある質問

訪問介護の通院介助は介護保険で使えますか?

使えます。1割負担で1回2,000円前後。要介護認定を受けていて、ケアマネジャーがケアプランに組み込めば利用可能です。母の要介護3の支給限度額内で収まるかどうか、ケアマネに確認してから申し込むのが確実です。

イチロウは介護保険対象ですか?

イチロウは介護保険外サービスです。介護保険の枠を使い切っている場合や、夜間・入浴介助だけをピンポイントで頼みたい場合に使えます。料金は介護保険より高めですが、柔軟に使えるのがメリット。ケアマネに相談してから検討するのがおすすめです。

クッションはどこで買えますか?

楽天・Amazon・Yahooショッピングで「高反発 座布団 腰痛」で検索すると選択肢が多いです。わたしは楽天1位のShinnwa製を選びました。レビュー200件以上、評価4.5以上のものを目安にすると失敗しにくいです。

訪問介護はすぐ使えますか?

ケアマネジャーに相談してから、事業所とのマッチング・初回訪問まで1〜2週間かかることが多いです。急ぎの場合は「できるだけ早く」とケアマネに伝えると調整してくれることもあります。

介護者自身が整形外科に行くのは贅沢ですか?

贅沢ではありません。わたしも最初は「母のほうが優先」と思って自分の通院を後回しにしていました。でも、介護者が倒れたら介護自体が続けられなくなります。自分の体のメンテナンスは、介護を続けるための必須条件だと今は思います。

まとめ|介護者本人の体を守ることが、介護を続ける前提

母の車椅子通院に付き添い続けて、わたしの腰とお尻が先に壊れた。

  • クッション1枚(2,380円)で待合室の2時間が楽になった

  • 訪問介護(週1回・介護保険適用)で自分の通院時間が取れた

  • 「自分のために介護保険を使っていいのか」と躊躇する気持ちはわかる。でも、介護者が倒れたら元も子もない

同じく「自分の体が先に壊れそう」と感じている介護者へ。無理をやめることは、逃げることではない。介護を続けるための、正しい選択だと思う。

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