母の水がむせ始めた日|とろみ剤という選択肢を知った話

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母がお茶でむせ始めた朝

母がお茶を飲んで咳き込む回数が増えた。

最初は「何かの拍子かな」と思っていた。でも、3日連続で朝食時にむせた。

4日目、わたしが目を離した隙に大きくむせ込んで、そのまま5分近く咳が止まらなかった。母の背中をさすりながら、「もしこのタイミングでわたしが家にいなかったら」と考えた。

ケアマネジャーに電話した。

その日の訪問時に「飲み込む力が落ちてきてますね。むせやすくなっています」と言われて、初めて「とろみ剤」という存在を知った。

📖 この記事でわかること

  • 母の水やお茶が喉を通る速度が速すぎてむせる日が続いた

  • ケアマネから勧められて「とろみ剤」を初めて使った

  • ニュートリー ソフティアS スティックタイプで、むせる回数が明らかに減った

  • 介護保険の対象外(自費)だが、月1,500円前後でわたしの不安は半分以下になった

むせる音が怖くなった

飲み込む力が落ちているという説明を受けても、最初はピンとこなかった。

でも訪問看護師が「普通の水やお茶は喉を通す速度が速すぎて、飲み込み反射が追いつかないんです」と教えてくれた。とろみをつけると、液体がゆっくり喉を通るからむせにくくなるらしい。

「とろみ剤」という単語を聞いたのはその時が初めてだった。

お茶にとろみをつける、という感覚が理解できなかった。ケアマネに「どこで買えますか」と聞いたら、「ドラッグストアか楽天でも売ってます」と言われた。

その日の夜、母が寝た後に検索した。

ソフティアS スティックタイプを試した

楽天で「とろみ剤」と検索すると、いろいろ出てきた。

レビューが一番多かったのが「ニュートリー ソフティアS」だった。スティックタイプと大容量の粉末タイプがあったが、最初は使い勝手がわからなかったので スティック3g×50包 を選んだ。

ニュートリー ソフティアS スティック3g×50包 液体に混ぜるだけのとろみ剤

ニュートリー ソフティアS スティック3g×50包 液体に混ぜるだけのとろみ剤

届いたのは注文の2日後。スティック1包で150mlのお茶が「ポタージュくらいのとろみ」になると書いてあった。

翌朝、母のお茶に1包入れて混ぜた。10秒くらいでとろみがついた。ダマにはならなかった。

母は「これ、普通のお茶じゃないね」と言ったけど、飲み込みは明らかにゆっくりになった。

むせなかった。

3週間でわたしの緊張が消えた

とろみ剤を使い始めて1週間、母がお茶でむせる回数が1日1回以下に減った。

2週間目には、わたしが台所にいる間も「母がむせてないか」という緊張が消えた。

3週間目、訪問看護師が「いい感じですね。このまま続けてください」と言った。ケアマネにも「誤嚥性肺炎の予防になってます」と言われた。

とろみ剤は介護保険の対象外なので自費。スティック50包で810円だから、1日3回使っても月1,500円前後。

この金額で母のむせる音が減って、わたしの不安が半分以下になった。

今は大容量の500g入りに切り替えた。専用の蓋とスプーンが付いたタイプを使っている。

ニュートリー ソフティアS イノボックス本体 500g 液体に混ぜるだけのとろみ剤

ニュートリー ソフティアS イノボックス本体 500g 液体に混ぜるだけのとろみ剤

わたしが楽になったこと

とろみ剤を使う前は、母が水やお茶を飲むたびに「大丈夫かな」と気にしていた。

台所で洗い物をしている間も、リビングの母の様子を気にして何度も振り返った。外出中も「今むせてないかな」と不安だった。

今はその緊張が消えた。

母がお茶を飲む音が聞こえても、むせる音じゃなければ安心できる。

とろみ剤という選択肢を知らなかったら、わたしはずっとあの緊張を抱えたままだったと思う。

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同じ立場の介護者へ

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むせる回数が増えてきたら、まずケアマネか訪問看護師に相談してほしい。

とろみ剤は介護保険の対象外で自費だけど、月1,500円でわたしの不安が半分以下になった。

最初はスティックタイプが使いやすい。慣れたら大容量に切り替えると経済的。

母の飲み込みが安全になることは、介護者本人の精神的な楽さにも直結する。

❓ よくある質問

とろみ剤の費用はどのくらいですか?

スティック50包で810円、大容量500gで1,340円前後です。介護保険の対象外なので自費ですが、1日3回使っても月1,500〜2,000円程度で収まります。

とろみの濃さは調整できますか?

できます。ソフティアSは150mlに1包でポタージュくらいのとろみ、半分の量で軽いとろみになります。母の飲み込みの状態に合わせて調整可能です。

味は変わりませんか?

ほぼ変わりません。お茶やコーヒー、味噌汁にも使えます。母は「普通のお茶じゃないね」と最初は言いましたが、すぐに慣れました。

他のメーカーとの違いは?

アサヒグループ食品の「とろみエール」も人気です。ソフティアSはダマになりにくく溶けやすいという口コミが多く、わたしはそちらを選びました。

ケアマネや訪問看護師に相談しなくても買えますか?

買うこと自体は可能ですが、飲み込みの状態を見てもらってから使う方が安全です。誤嚥性肺炎のリスクを減らすためにも、まず専門職に相談することをおすすめします。

まとめ|むせる音が減った日常

母の水やお茶がむせ始めた時、わたしは「とろみ剤」という選択肢を知らなかった。

ケアマネに教えてもらって初めて使ったソフティアSで、むせる回数が明らかに減った。

同じ立場の介護者に伝えたいのは、むせる回数が増えてきたら早めに相談してほしいということ。

  • 飲み込みの力が落ちたらケアマネ・訪問看護師に相談

  • 最初はスティックタイプが使いやすい

  • 介護保険対象外だが月1,500円前後でわたしの不安が半分以下になった

とろみ剤は「母を守る道具」であると同時に、「介護者本人の緊張を減らす道具」でもある。

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