母を浴室まで連れていくのが、限界だった
母の入浴介助が、わたしの体力の限界を超えた。
3階の部屋から階段を降りて、浴室まで歩かせる。それだけでわたしの腰が悲鳴を上げる。
母は要介護3で、脳梗塞の後遺症で左半身に麻痺がある。歩けるけど、バランスを崩しやすい。階段は手すりを持っても怖がる。わたしが腕を支えながら一段ずつ降りるけど、母の体重が全部わたしにかかってくる。
浴室に着いたら着いたで、今度は浴槽の出入りが大変だった。浴槽の縁が高くて、母が足を上げられない。またぎ越すのを手伝うたびに、わたしの腰が痛んだ。
この記事は、入浴介助で腰を痛めたわたしが、簡易浴槽を導入して楽になった話。同じ立場の介護者に向けて書く。
📖 この記事でわかること
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簡易浴槽を母の部屋に置いたことで、階段の上り下りと浴室までの移動がゼロになった
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ポータブルバスタブは折りたたみ式で収納も楽(これは介護保険外の自費購入)
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わたしの腰痛が劇的に減り、母も「部屋で入れるから安心」と言った
訪問看護師に「それは限界ですね」と言われた

ある日、訪問看護師が来た時にこう言われた。
「ほたるさん、それは限界ですね。介助者が潰れたら終わりですよ」
わたしが腰を押さえながら母を階段に連れて行こうとしているのを見て、そう言った。
看護師さんは「部屋で入浴できる簡易浴槽がありますよ」と教えてくれた。最初は「部屋で風呂?」と半信半疑だった。でも調べてみると、折りたたみ式のポータブルバスタブがいくつも出てきた。
ケアマネジャーにも相談した。「介護保険で買える簡易浴槽もあるけど、8万円くらいのエアー浴槽は大がかり。まずは1万円台の折りたたみ式を試してみては」とアドバイスされた。
折りたたみ式のポータブルバスタブを試した
楽天で探して、折りたたみ式のバスタブを買った。直径70cmで高さ66cmのもの。価格は7,868円だった。
届いたのは3日後。箱から出すと、ビニールバッグのような見た目だった。広げると浴槽の形になる。底は厚めのPVC素材で、5層構造になっている。
母の部屋のベッド脇に広げて、お湯を張った。バケツで浴室から運ぶのが少し大変だったけど、階段を往復するよりはずっと楽だった。
母を座らせたら「あったかい」と笑った。わたしも安心した。階段を降りなくていい、浴室の縁をまたがなくていい。それだけでわたしの腰の負担が消えた。
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入浴介助が楽になっても、わたしの腰痛が完全に消えたわけではなかった。
ケアマネジャーに相談したら、「自費の訪問介護で入浴だけ頼む方法もありますよ」と教えてくれた。介護保険の枠を使い切っている場合や、ピンポイントで入浴だけ頼みたい時に使える。
イチロウというサービスが、自費の訪問介護をやっている。1回2,000円前後から頼める。わたしはまだ使っていないけど、腰が本当に限界になったら検討しようと思っている。
簡易浴槽を選ぶ時に気をつけたこと
わたしが選んだポイントは3つ。
1つ目は、折りたたみ式かどうか。部屋に置きっぱなしにできないので、使わない時は畳んで収納できるものが良かった。
2つ目は、保温性。5層構造のものは、お湯が冷めにくい。3時間くらい温かさが保てるので、母がゆっくり浸かれる。
3つ目は、高さ。高さ66cmだと、母が立ち座りする時に支えやすい。低すぎると、逆に出入りが大変になる。
費用・介護保険の適用について
わたしが買った折りたたみ式のバスタブは、介護保険の対象外。全額自費で約8,000円だった。
介護保険で買える簡易浴槽もある。「快護おふろ」というエアー浴槽は、介護保険の特定福祉用具販売の対象。ベッドの上で使えるタイプで、8万5千円くらいするけど、自己負担は1割なら8,500円になる。
ただし、特定福祉用具販売は年度内(4月〜翌3月)で上限10万円。他の福祉用具(ポータブルトイレやシャワーチェアなど)を既に買っている場合は、上限に引っかかることがある。
ケアマネジャーに「今年度あとどれくらい枠が残っているか」を確認してから決めるといい。わたしの場合は、先にポータブルトイレで4万円使っていたので、折りたたみ式を自費で買う方が安かった。
同じ立場の介護者へ

入浴介助で腰を痛めている人は、無理しないでほしい。
わたしも最初は「母を浴室まで連れて行かないと」と思い込んでいた。でも、部屋で入浴できる簡易浴槽があると知って、選択肢が広がった。
折りたたみ式のバスタブは、1万円以内で買えるものもある。介護保険の対象になる簡易浴槽もある。ケアマネジャーに相談すれば、自分の状況に合ったものを教えてもらえる。
介助者が潰れたら、介護そのものが続けられなくなる。わたしの腰を守ることも、母を支えることにつながる。そう思えるようになった。
❓ よくある質問
簡易浴槽の給湯はどうやるの?
わたしはバケツで浴室からお湯を運びました。ホースで給湯できるタイプもあるけど、わたしの賃貸マンションでは使えませんでした。給湯ポンプを使う方法もありますが、ポンプは別売りで7万円くらいするので、バケツで十分でした。
お湯の排水はどうする?
排湯ポンプを使う方法と、バケツで汲み出す方法があります。わたしは排湯ポンプを持っていないので、バケツで汲み出してトイレに流しています。少し時間がかかるけど、慣れました。
折りたたみ式の耐久性は?
3ヶ月使っていますが、今のところ破れたりヘタったりしていません。底が5層構造なので、思ったより丈夫です。ただし、床に直接置くと床が傷つく可能性があるので、わたしは防水シートを敷いています。
介護保険で買える簡易浴槽との違いは?
介護保険対象のエアー浴槽は、ベッドの上で寝たまま入浴できるタイプが多く、価格は8万円前後。自己負担は1割なら8,500円くらいです。折りたたみ式は全額自費ですが、1万円以内で買えます。ケアマネに相談して、今年度の福祉用具購入枠を確認してから決めるといいです。
合わない人は?
立ち座りが全くできない人には向きません。浴槽に入る時に足を上げる動作が必要なので、完全に寝たきりの場合は、エアー浴槽やベッド上で使える簡易浴槽の方が安全です。ケアマネや訪問看護師に相談してください。
まとめ|介助者の体を守ることも、介護の一部
入浴介助で腰を痛めたわたしが、簡易浴槽を導入して楽になった話。
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折りたたみ式のポータブルバスタブは、部屋で入浴できるので階段の上り下りがゼロになる
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介護保険対象の簡易浴槽もあるが、枠を確認してから選ぶ方が失敗しない
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介助者が潰れたら介護そのものが続かない。自分の体を守ることも、母を支えることにつながる



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