入浴介助で腰を痛めて限界だった話|簡易浴槽を試した夜

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腰を痛めた夜に、もう無理だと思った

母の入浴介助を終えて、寝室のベッドに倒れ込んだ。

腰が痛い。立ち上がれない。

3 年前に母が脳梗塞で倒れてから、週 3 回の入浴介助は全部わたしがやっていた。浴室に連れて行って、浴槽に入れて、洗って、上がらせて。この一連の動作で、わたしの腰は確実に壊れてきた。

この記事は、入浴介助で腰を痛めた介護者(わたし)が、簡易浴槽という道具と外部サービスの併用でどう楽になったか、という話。

📖 この記事でわかること

  • 簡易浴槽をベッド横に置いて、浴室往復の負担を減らした

  • 週1回は訪問介護の入浴サービスを使って、わたしの体を休ませている

  • 費用は簡易浴槽1万円前後+訪問介護(保険適用で月2,000円程度)

浴室の段差と、わたしの腰

バスボードの写真

母は要介護3。左半身に麻痺がある。

浴室までの移動は車椅子で、浴室の手前で立ち上がらせて、浴槽のふちまで歩かせて、そこから浴槽に入る。この「立ち上がる→歩く→浴槽に入る」の3つの動作で、わたしは母の体を支える。

母の体重は約50kg。わたしは47歳で経理職。仕事帰りに介助するので、その時点で疲れている。

訪問看護師が教えてくれた選択肢

公園で太極拳のようなポーズを取る介護士さん

ある日、訪問看護師に「腰、大丈夫?」と聞かれた。

「ちょっと痛いです」と答えたら、「無理すると動けなくなる。簡易浴槽を検討したら?」と言われた。

簡易浴槽という言葉は聞いたことがなかった。浴槽が部屋に置けるという発想が、そもそもなかった。

看護師は「ベッドの横に置いておけば、浴室まで連れて行かなくていい」と教えてくれた。

ネットで調べて、折りたたみ式を買った

その夜、スマホで「簡易浴槽 介護」と検索した。

楽天で上位に出てきたのは、折りたたみ式のポータブルバスタブ。価格は7,000円〜13,000円。レビューを見ると「軽い」「組み立て不要」「狭い部屋でも使える」とあった。

わたしが選んだのは、直径70cmの折りたたみ式。空気ポンプで膨らませるタイプではなく、広げるだけで立ち上がる構造。

ポータブルバスタブ 浴槽 簡易浴槽 バスタブ 折り畳み 浴槽 介助 折りたたみ 直径70cm 高さ66cm

ポータブルバスタブ 浴槽 簡易浴槽 バスタブ 折り畳み 浴槽 介助 折りたたみ 直径70cm 高さ66cm

実際に使ってみた感想

届いたのは3日後。段ボールから出すと、薄く折りたたまれた布のような素材。広げると円形の浴槽になった。

ベッドの横に置いて、バケツで浴室からお湯を運んだ。5回往復して、浴槽の7分目まで溜まった。

母を車椅子からベッドに移して、そこから簡易浴槽に足を入れてもらう。浴室に連れて行くより、明らかに楽だった。

腰への負担が全然違う。段差を越えなくていい。歩かせなくていい。母もベッドのすぐ横なので、「また浴室に行くのか」という抵抗がなくなった。

入浴介助で腰が限界なら、自費の訪問介護で入浴だけ頼む選択肢もある

バスボードの写真

簡易浴槽で週2回は楽になったが、それでも週3回の介助は続いていた。

ケアマネジャーに相談したところ、「介護保険外で訪問介護を使う手もある」と教えてくれた。保険枠を使い切っている場合、自費で単発的に入浴サービスを依頼できるらしい。

わたしは保険枠が余っていたので、週1回を訪問介護の入浴サービスに切り替えた。ヘルパーさんが2人来て、母を浴室で洗ってくれる。わたしは何もしない。

この「何もしない」という時間が、どれだけ貴重か。

介護保険外でも、イチロウのような自費の訪問介護サービスはいくつかある。費用は1回2,000円〜5,000円程度で、保険が使えない分だけ割高だが、腰を壊して自分が動けなくなる前に頼む価値はある。

費用の内訳(介護保険適用の有無)

簡易浴槽は介護保険の対象外。楽天で購入した折りたたみ式は約7,800円で、これは全額自費。

訪問介護の入浴サービスは、わたしの場合は介護保険の枠内で週1回利用している。1割負担なので、月に約2,000円程度。ケアマネジャーに相談して、ケアプランに組み込んでもらった。

もし保険枠を使い切っている、または要介護度が低くて使えない場合は、自費で訪問介護を依頼する。この場合、1回3,000円〜5,000円が相場らしい。

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同じ立場の介護者へ

家族介護の写真

入浴介助で腰を痛めている人は多い。

わたしも「まだ大丈夫」「もう少し頑張れる」と思っていた。でも、ある日突然腰が動かなくなってからでは遅い。

簡易浴槽は1万円以下で買える。ベッドの横に置いておけば、浴室に連れて行く往復がなくなる。それだけで腰への負担は減る。

そして、週1回でも訪問介護を使えば、自分の体を休ませられる。無理しないでいい。外部に頼っていい。

わたしはそれに気づくのが遅かった。この記事を読んでいる人は、早めに手を打ってほしい。

❓ よくある質問

簡易浴槽は介護保険の対象になる?

簡易浴槽は介護保険の「特定福祉用具販売」の対象品目に含まれています。購入時に福祉用具専門相談員を通して申請すれば、年度内10万円の枠内で1〜3割負担で購入できます。ただし楽天やAmazonで直接買う場合は全額自費です。

訪問介護の入浴サービスはどうやって使う?

ケアマネジャーに「入浴介助を訪問介護でお願いしたい」と相談してください。ケアプランに組み込んでもらえれば、介護保険の枠内で利用できます。保険枠を使い切っている場合は、自費で単発的に依頼することも可能です。

簡易浴槽は収納しやすい?

折りたたみ式なら、使わないときは畳んで押し入れやベッド下に収納できます。重さも3kg程度なので、女性一人でも扱えます。

簡易浴槽のお湯はどうやって溜める?

バケツで浴室から運ぶか、シャワーホースを浴室から引っ張ってきて直接入れる方法があります。排水はバケツで掬い取るか、排水ホースを浴室まで引っ張る方法もあります。

訪問介護を使うのに抵抗がある

わたしも最初は「まだ自分でできる」と思っていました。でも、一度使ってみると「なんでもっと早く頼まなかったんだろう」と思いました。介護者が倒れてしまったら、母を看る人がいなくなる。それを防ぐための外注です。

まとめ|腰を壊す前に、外に頼っていい

入浴介助で腰が限界だったわたしは、簡易浴槽と訪問介護の併用で楽になった。

  • 簡易浴槽をベッド横に置けば、浴室往復の負担が減る

  • 週1回でも訪問介護を使えば、自分の体を休ませられる

  • 無理して倒れる前に、早めに外部に頼る選択をしてほしい

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