母の入浴が変わった|バスボード選びで気づいたこと

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母の浴槽への出入りが、ここ数ヶ月で変わった

要介護状態になって2年が経っていた。

入浴は毎日のこと。それまで母は浴槽の縁に手をついて、自分で足を持ち上げて浴槽に入っていた。

ある日ケアマネさんが「足を上げるのが少し難しくなってきていますね」と言った。

わたしは気づいていなかった。毎日見ていても、変化は少しずつだから。

その時点で何も対策をしなかった。失敗だった。それから数ヶ月経った頃、母の動きは更にはっきりと鈍くなっていた。

📖 この記事でわかること

  • バスボード・浴槽台・シャワーチェアは用途が違う。選び間違えると使わなくなる

  • 介護保険の対象外なので自費購入。事前に浴槽のサイズを測ることが必須

  • 母の「足を上げる力」の低下に気づくのが遅れると、介助の負担が一気に増える

浴槽への出入りが大変になったきっかけ

冬が深まった頃、入浴時に母の動きが変わった。

「足が重い」と本人が言い始めた。

それまでは「浴槽の縁に手をついて、自分で足を持ち上げる」という動きができていた。

でも今は違う。足を上げるのに時間がかかる。わたしが腰を支えないと危ない。

ケアマネさんに相談したら「この段階で何か補助があると、本人の負担も減りますし、介助する側も楽になります」と言われた。

それで初めて、バスボード・浴槽台・シャワーチェアの存在を真剣に調べることにした。

《2年後の自分への備忘録》

  • 足を上げる力の低下は、脳梗塞の後遺症の進行というより「加齢と寝たきり予防不足」だったかも

  • ケアマネの指摘がなければ、あと1年はズルズル介助の負担を抱え込んでいたと思う(あくまで仮定の話)

バスボード・浴槽台・シャワーチェアの違いを理解する

ここで大事な発見があった。

「バスボード」「浴槽台」「シャワーチェア」は全部違う道具だということ。

バスボード:浴槽の縁に渡すボード。浴槽への出入りのステップになる。浴槽の中では使わない。

浴槽台(入浴台):浴槽の中に置くステップ。座ったまま浴槽に浸かれる。浅くなる。

シャワーチェア:浴槽の中に置く椅子。座って浴槽に浸かる。浴槽台より高い。

母の場合は「足を上げるのが大変」という課題だったから、バスボードが合っていると思った。

バスボードなら、浴槽の縁に渡して、そこに座ってから足を浴槽に入れられる。

足を上げる高さが低くなるので、本人の負担が減る。

《2年後の自分への備忘録》

  • 「入浴補助」という言葉で検索すると、この3つがごちゃ混ぜに出てくる

  • 店員さんに「母の状態は〜」と説明して、どれが合うか確認するのが早い

最初に選んだバスボード(etcetera製)

ネットで検索していて、最初に目に入ったのが etcetera のバスボード。

評価も高い。レビューが22件で、平均4.32点。

価格は4890円。手すり付き。耐荷重130kg。工具不要で浴槽の縁に渡すだけ。

「これならいけるかな」と思って買った。

etcetera バスボード手すり付き耐荷重130kg

etcetera バスボード手すり付き耐荷重130kg

《2年後の自分への備忘録》

  • 浴槽のサイズを測ってから買うべきだった。幸い、うちの浴槽は対応していた

  • 「工具不要」は本当に助かる。届いたその日から使える

実際に使ってみて、1週間で気づいたこと

バスボードを浴槽に渡して、母に試してもらった。

「足を上げるのが楽」と本人が言った。

それまでは浴槽の縁が高くて、足を持ち上げるのに時間がかかっていた。

でもバスボードがあると、その高さが下がる。足の移動距離が短くなる。

わたしも「あ、こういうことか」と納得した。

使い始めて1週間で、入浴の時間が短くなった。

母が足を上げるのに時間をかけなくなったから。わたしも腰を支えるのが楽になった。

ただ、1つ気づいたことがあった。

バスボードはあくまで「出入りのステップ」で、浴槽の中では使わない。

つまり、バスボードに座ってから足を浴槽に入れたら、バスボードは取り外す必要がある。

母はまだ浴槽に浸かる体力があるから、これで問題ない。

でも「浴槽に浸かるのも大変」という段階になったら、浴槽台やシャワーチェアの方が良さそうだと思った。

《2年後の自分への備忘録》

  • バスボードは「出入り」の補助。浴槽内での座浴には不向き

  • 母がまだ浴槽に浸かれるうちは、バスボードで十分

浴槽台(テイコブ YD02)も試してみた理由

バスボードを買った後、ケアマネさんに「浴槽台も見ておきますか」と勧められた。

理由は「今後の変化に備えるため」。

脳梗塞の後遺症は、時間とともに進むことがある。

今は浴槽に浸かれても、1年後はどうなっているか分からない。

そういう時に浴槽台があると「浅くしてゆっくり浸かる」という選択肢ができる。

幸和製作所のテイコブ浴槽台(YD02)を見てみた。

高さ13cm。評価4.67点。レビュー9件。価格は11200円。

バスボードより高いけど、長く使える可能性があると思った。

幸和製作所テイコブ浴槽台(中)YD02-13

幸和製作所テイコブ浴槽台(中)YD02-13

浴槽台は「浴槽の中に置いて、その上に座る」という使い方。

浴槽が浅くなるから、足腰が弱い人でも「浸かる」という入浴の満足感が得られる。

母はまだ浴槽に浸かれるけど、浴槽台があると「浅くしてゆっくり浸かる」ができる。

温度も調整しやすくなるし、長く浸かっていても疲れにくい。

《2年後の自分への備忘録》

  • 浴槽台は「浴槽内での座浴」専用。バスボードとは用途が違う

  • 両方あると、その日の母の体調に合わせて選べる

バスボード vs 浴槽台。結局どちらが活躍している?

今は両方、浴室に置いてある。

でも正直に言うと、バスボードの方をよく使う。

理由は「出入りが楽」だから。

浴槽に浸かるまでの手間が減る。母も「足を上げるのが楽」と言う。

浴槽台は「浴槽に浸かるのが大変な日」に使う。

母が疲れている日とか、腰が痛い日。

そういう時は浴槽台を使って、浅くしてゆっくり浸かる。

2つあると「その日の状態に合わせて選べる」というのが、実は大事だと気づいた。

《2年後の自分への備忘録》

  • バスボード:日常的に使う。出入りの補助

  • 浴槽台:体調が悪い日や、長く浸かりたい日に使う

  • 両方あると、親の状態の変化に対応しやすい

他のバスボードも見てみた(サンエスライン製・マキテック製)

バスボードを使い始めて、他の製品も気になった。

サンエスラインのバスボード(4880円、耐荷重136kg、レビュー12件、評価3.75点)。

マキテックの浴槽ボード YS-3674(8860円、耐荷重100kg、レビュー6件、評価4.83点)。

正直、この3つの違いは細かい。

価格、耐荷重、グリップの形。

でも実際に使ってみると「グリップの握りやすさ」が思った以上に大事だ。

etcetera のバスボードは握りやすい。母も「つかみやすい」と言う。

マキテックはレビューが高いけど、価格が高い。

サンエスラインはレビューの評価が低めだけど、価格は安い。

うちはバスボードで十分だから、わざわざ買い直すつもりはない。

ただ、浴槽のサイズが違う家庭なら、対応幅を確認してから選ぶ必要がある。

《2年後の自分への備忘録》

  • バスボード選びで最重要:浴槽のサイズ確認

  • グリップの握りやすさは、実物を見て判断するのが一番

  • 耐荷重は「親の体重 + 余裕」で選ぶ

介護保険の対象外。自費購入が前提

ここで重要な注意。

バスボード・浴槽台・シャワーチェアは、介護保険の対象外

自費購入になる。

「浴槽」「浴槽内の椅子」「浴槽に渡すボード」は、家庭用の生活用具扱い。

介護保険の「特定福祉用具販売」には入らない。

だから、全額自分で払う。

うちは合わせて16000円くらい。

介護保険が使えれば、1割負担で済んだのに。

ケアマネさんに「これは保険対象外ですか」と聞いたら「そうですね」と言われた。

そういう仕組みだから、仕方ない。

でも「浴槽への出入りが楽になる」という効果を考えると、16000円は安い投資だと思う。

《2年後の自分への備忘録》

  • バスボード・浴槽台は介護保険対象外

  • 自費購入だから、購入前に浴槽サイズをしっかり測ること

  • 「合わなかった」で買い直すのは、経済的に痛い

2ヶ月使ってみた今の感想

バスボードを使い始めて2ヶ月。

母の入浴時間は短くなった。

わたしの介助の負担も減った。

腰を支えるのが楽になったから、毎日の入浴がストレスじゃなくなった。

小さなことだけど、毎日のことだから、この変化は大きい。

浴槽台も買ったけど、使う頻度は少ない。

でも「あると安心」という感覚がある。

母の体がさらに弱くなった時に「これを使おう」という選択肢がある。

その安心感が、実は値打ちなんだと思う。

まとめ|入浴補助は「今の状態」で選ぶ

バスボード・浴槽台・シャワーチェアは、それぞれ用途が違う。

親の「今の状態」を見極めて、合ったものを選ぶことが大事。

わたしの失敗は「足を上げるのが大変になった」という変化に気づくのが遅かったこと。

ケアマネさんの指摘がなければ、さらに1年、親の負担と自分の介助の負担が続いていたと思う。

入浴は毎日のこと。小さな補助が、毎日の生活を大きく変える。

浴槽のサイズ確認は必須。購入後の買い直しは、経済的にも精神的にも負担になる。

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ほたる在宅介護ブロガー(40代・経理職)母の在宅介護3年目。介護の専門資格は持っていません。わたしと家族が使ってきた道具のリアルな感想を書きます。道具選びで迷う同世代に向けて。X @hotaru_kaigo

※この記事は2026年4月時点の情報です。介護保険制度は改正されることがあるため、最新の適用条件はお住まいの自治体の介護保険窓口や担当のケアマネジャーにご確認ください。

※介護保険制度の全体像は厚生労働省 介護保険制度の概要(mhlw.go.jp)でご確認いただけます。各自治体の運用は地域差があるので、お住まいの地域の窓口にも相談してみてください。

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