廊下の手すりが、ようやく母に合ったものになった
ケアマネジャーが初めて自宅に来た時、玄関から廊下へ向かう通路をじっと見ていた。
「ここ、手すりありますね」と言われた。
あった。最初に母を引き取った時に、工事不要の突っ張り棒タイプを付けていた。
でも3年経った今、その手すりはもう役に立っていない。
母が使う場所と手すりの位置がズレていた。気づくのに3年かかった。
廊下の手すりは、本人の歩く位置に正確に付く必要がある
📖 この記事でわかること
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壁がない場所の手すりは「支柱型」を選ぶ必要がある
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スチール・木製・アイアンの3素材で、見た目と耐久性が大きく異なる
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介護保険の対象になるのは「工事不要な手すり」に限定される点に注意
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設置前に母の歩く位置を実際に見て、支柱の場所を決めることが最重要
最初の手すりが失敗だった理由
買ったのは楽天で見つけた「つっぱり式の手すり」だった。
壁と壁の間に両側から圧力をかけて固定するやつだ。
価格は手ごろだし、工事も不要。
でも母の動線を見ていると、廊下の中央を歩く。
壁から50cm近く離れて歩いている。
つっぱり式の手すりは壁に付く。
だから母の手が届かない位置に付いていた。
「使ってますか」とケアマネに聞かれて、初めて気づいた。
使っていない。むしろ邪魔になっているかもしれない。
《2年後の自分への備忘録》
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つっぱり式は壁と壁の距離が決まっている空間向け
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本人の歩く位置が壁から遠い場合は機能しない
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3年間、気づかずに付けっぱなしだった
壁のない場所に手すりを付ける選択肢
ケアマネに相談したら「支柱型の手すりもありますよ」と言われた。
支柱型?
初めて聞く言葉だった。
調べると、床に立てる支柱の上に手すり棒を付けるタイプだ。
壁がなくても、床さえあれば設置できる。
母の歩く位置に正確に支柱を立てることで、本人の手が届く高さに手すりを付けられる。
これなら解決する。
でも素材が3種類あった。
アイアン製、スチール支柱、木製支柱。
どれを選ぶか迷った。
《2年後の自分への備忘録》
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支柱型手すりは床に直接固定する
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本人の歩く位置に合わせて設置位置を自由に決められる
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素材選びで見た目と耐久性が大きく変わる
アイアン製手すり|見た目重視の選択肢
最初に目に留まったのは、ばすぷすん工房のアイアン手すりだった。
ロートアイアン仕上げで、曲線が美しい。
オーダーメイドで、好みの形状にカスタマイズできる。
価格は74,000円からと、他の支柱型より高い。
でも「おしゃれな手すり」という触れ込みが気になった。
母が使うものだから、見た目も大事だ。
実家のような古い建物ではなく、マンションの廊下だから、装飾的な手すりも合うかもしれない。
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でも待った。
アイアンは鉄だ。
説明に「乾拭きでのメンテナンスをお勧めします」と書いてある。
水拭きはダメ。
廊下は湿度が高い。
毎日触る場所だから、汗や手垢も付く。
メンテナンスが手間になるのではないか。
それに、オーダーメイドだから納期も長い。
母の状態は変わりやすい。
今のうちに付けたい。
《2年後の自分への備忘録》
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アイアン製は見た目が美しい
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ただしメンテナンスが手間(乾拭き推奨)
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オーダーメイドで納期が長い
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予算も他の選択肢より高い
スチール支柱|バランスの取れた選択肢
次に見つけたのが、セレクトツールのスチール支柱だった。
高さ768mm、直径45mm。
価格は12,705円。
アイアンの6分の1だ。
スチール製なので、メンテナンスも簡単。
水拭きしても大丈夫。
高さの微調整機能(20mmまで)も付いている。
母の身長や歩き方に合わせて、細かく調整できる。
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レビューは1件だけ。
5つ星だった。
「壁のないところにも手すりを連続!」というキャッチコピーが、わたしの状況にぴったり合った。
設置も簡単そう。
付属の木ねじとアンカーで、床に直接固定する。
工事業者を呼ぶ必要もない。
でも、本当に簡単に付けられるのか。
床の強度は大丈夫なのか。
マンションだから、床の下は隣の家。
振動や音が伝わらないか。
《2年後の自分への備忘録》
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スチール支柱は価格が手ごろ
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メンテナンスが簡単
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高さ調整機能がある
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設置は DIY で可能だが、床の強度確認が必要
木製支柱|温かみのある選択肢
3番目の選択肢が、木製支柱だった。
同じセレクトツール製。
価格は13,915円。
スチール支柱より1,000円以上高い。
でも、見た目が違う。
天然木の支柱だ。
「カットして高さの調節が可能」と書いてある。
868mmから調整できるので、母の身長に合わせてカスタマイズできる。
カラーバリエーションも豊富。
ブラウン、ゴールドの組み合わせが選べる。
【直送品】室内用手すり支柱木製タイプ(アジャスト付) 32 35mm兼用 45×868mm | 手摺手すり玄関トイレ廊下取付転倒予防介護用品福祉用品 diy
マンションの廊下には、木製の方が合うかもしれない。
アイアンほど装飾的ではなく、スチールより温かみがある。
ただ、天然木だから湿度の影響を受ける。
梅雨時期は膨張するかもしれない。
冬は乾燥して収縮するかもしれない。
長年使っていると、ガタが出るのではないか。
そういう不安が頭をよぎった。
《2年後の自分への備忘録》
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木製支柱は見た目が温かい
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マンションの廊下に合わせやすい
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ただし湿度の影響を受ける可能性
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長期的なメンテナンスが必要かもしれない
結局、スチール支柱に決めた理由
3つの選択肢を比べて、スチール支柱に決めた。
理由は、シンプルだ。
メンテナンスが最も簡単だから。
母の介護は、これからも続く。
何年も使う可能性がある。
毎日、廊下を往復する時に触る手すりだ。
見た目も大事だけど、長く使えることが最優先だった。
スチールなら、汚れたら水拭きできる。
さび止めも施されている。
価格も手ごろで、納期も短い。
注文してから1週間で届いた。
《2年後の自分への備忘録》
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スチール支柱を選んだのは「メンテナンスの簡単さ」
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長期使用を前提に、信頼性を重視
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見た目より機能を優先した判断
設置してみた|思ったより簡単だった
設置は、思ったより簡単だった。
床に印をつけて、ドリルで穴を開ける。
付属のアンカーを打ち込む。
木ねじで支柱を固定する。
手すり棒を上から差し込んで、ねじで締める。
30分で完了した。
母に試してもらった。
「あ、これだ」と言った。
初めて、廊下で自然に手をかけられる位置に手すりがある。
最初に付けたつっぱり式の手すりは、その日のうちに外した。
不要になったものを付けっぱなしにするのは、廊下も狭く感じさせる。
スッキリした。
《2年後の自分への備忘録》
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設置は DIY で十分可能
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本人が使いやすい位置に付けられることが最重要
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不要な手すりは速やかに外す(廊下の広さを確保)
3年目にして気づいたこと
介護用品を選ぶ時、最初は「介護用品らしいもの」を探していた。
でも、本当に大事なのは「本人が使いやすいかどうか」だ。
見た目も大事だけど、毎日使うものだから、メンテナンスのしやすさも同じくらい重要だ。
それに、設置の自由度も見落としていた。
壁に付ける手すりは、壁の位置で決まる。
でも、本人の歩く位置は、壁から遠いかもしれない。
そういう時は、支柱型を選ぶという選択肢があることを、もっと早く知りたかった。
母の介護は、3年目に入ってようやく「本当に必要なもの」が見えてきた。
最初の1年は、焦って買い直していた。
2年目は、使わないものを減らす時期だった。
3年目は、本当に合ったものを選べるようになった。
廊下の手すりは、その象徴だ。
まとめ|壁のない場所の手すりは「支柱型」という選択肢がある
在宅介護で廊下の手すりを付け直した話。
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つっぱり式の手すりは、本人の歩く位置が壁から遠い場合は機能しない
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壁のない場所には「支柱型」を選ぶことで、本人の動線に合わせた設置が可能
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スチール・木製・アイアンの3素材があり、メンテナンス性と見た目で選ぶ
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長期使用を前提にするなら、メンテナンスの簡単さを優先する
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設置は DIY でも可能だが、床の強度確認は事前に
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ケアマネジャーや福祉用具専門相談員に相談すると、選択肢の幅が広がる
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本人が「使いやすい」と感じる位置に付けることが、転倒予防の第一歩
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ほたる @hotaru_kaigo
在宅介護3年目の40代。母の介護で試してきた道具の本音を淡々と書いています。ひとりで抱え込まないでください。
+ @hotaru_kaigo をフォロー※この記事は2026年4月時点の情報です。介護保険制度は改正されることがあるため、最新の適用条件はお住まいの自治体の介護保険窓口や担当のケアマネジャーにご確認ください。
※介護保険制度の全体像は厚生労働省 介護保険制度の概要(mhlw.go.jp)でご確認いただけます。各自治体の運用は地域差があるので、お住まいの地域の窓口にも相談してみてください。



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