食事の前掛けでまた1枚ダメにした、平日の夕方
母の夕食を介助していて、また1枚エプロンをダメにした。
スープが胸元から太ももまで一直線に落ちて、薄い布タイプは染みが取れなかった。在宅介護3年目、食事用のエプロンだけは「とりあえず安いの」で買ってきた結果、どれも長く使えていない。
買うたびに同じ失敗をしている気がして、今回は判断軸を整理してから選び直すことにした。介護保険の対象外で全部自費だからこそ、失敗の累計が地味に痛い。同じように母や父の食事用に何枚も買い替えている家族の人に向けて、わたしが落ち着いた使い分けを書いておく。
介護用エプロンは介護保険の対象外。安いから1枚で済ませようとすると、結局3〜4枚買い直すことになる。
📖 この記事でわかること
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介護用エプロンは介護保険の対象外。レンタル不可、全額自費
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薄い布タイプ1枚で済ませようとすると染み・においで結局買い直す
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マジックテープ式+受け皿ポケット付きが在宅介護の最大公約数
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2枚セットを1組持っておくと洗い替えが回って毎日が楽になる
介護用エプロンを選び直すきっかけ
最初に買ったのは800円くらいの薄い布製で、紐を首の後ろで結ぶタイプだった。
母は左半身に麻痺がある。脳梗塞の後遺症で介護が始まって3年目、認知症も軽く出てきていて、紐を結ぶ間じっと待っていてくれる日と、そうでない日がある。
「今日は早く食べたい」というサインが出ているのに、わたしが後ろで紐を結んでいると、母は前のめりになって椅子から立ち上がろうとする。何度かひやっとしたことがあった。
それから「紐は無理だ」と思って、マジックテープ式のものを探し始めた。あとは食べこぼしを受け止めるポケットがついているかどうか。母は飲み込む力が落ちてきていて、汁物のスプーンが口元で揺れる時間が長い。落ちる前提で受け止める形が必要だった。
訪問看護師さんに相談したら「ご本人が嫌がらない素材で、洗濯機で回せて、乾燥機にも入れられるのが結局続きますよ」と言われた。これがその後の判断軸になった。
《2年後の自分への備忘録》
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介護用エプロンは介護保険の対象外。福祉用具のレンタル一覧にも入っていない
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紐式は介助時間に余裕がない日に向かない。マジックテープ式が無難
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訪問看護師さんは「乾燥機OK」を必ず1枚は持つよう勧めてくれた
失敗1:薄い布タイプを買って後悔した話
最初の3〜4枚は全部「薄い布タイプ」だった。
理由は単純で、安かったから。1枚600〜900円なので、汚れたら捨ててもいいかと思っていた。でも実際は捨てる前に染みが目立って、母が自分のエプロンを見て「これ、汚いよね」と言うようになった。
軽度の認知症が入ってきたとはいえ、母は染みのある服を「まだ使う」と言って自分から着ることはなかった。きれいなものを着て食卓につく、という感覚は最後まで残っていた。
派手な色や柄も避けた方がよかった。安い布タイプは絵柄が子どもっぽいものが多くて、母が嫌がった。「子ども扱いされている気がする」と一度言われてから、選ぶ基準が一つ増えた。
安さで選んで結局3枚捨てた。1枚1500円前後の長く使えるものを最初から買った方が安い。
《2年後の自分への備忘録》
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1枚600〜900円の薄手は染みが落ちず、3〜4枚で寿命がくる
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本人が「子ども扱い」と感じる柄は避けた方がいい
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1500円前後で乾燥機OKのものに切り替えた方が結局安い
マジックテープ式に切り替えた|FiBi「華やぐ」
最初に「これは違う」と感じたのが、FiBiの「華やぐ」シリーズだった。
介護用エプロン 華やぐ(FiBi)はマジックテープ式が選べて、下部に受け皿になるポケットがついている。
基本情報
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価格:¥1,000(2026-05時点)
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首元:マジックテープ式・ボタン式・ひも式から選べる(マジックテープ式推奨)
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防水・撥水加工、乾燥機OK
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ポケット付きで食べこぼしを受け止められる
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介護保険:対象外(自費購入)
つけ外しが片手で済むのが大きかった。母を椅子に座らせてから、首の後ろに手を回さずに前から留められる。
実際に使ってみて意外だったのは、ポケットの形状。「受け皿ポケットの作り方」という説明書が同梱されていて、自分で受け皿の形に折り上げる必要がある。最初は「自分で形を作るの?」と戸惑ったけれど、慣れると母の食べ方に合わせて受け皿の深さを調整できるのが便利だった。スープが多い日は深め、パンとサラダの日は浅め、という感じ。
レビューが450件以上、評価4.69というのも安心材料だった。介護用品はレビュー数100件を超えていれば、多くの家族介護者に選ばれている目安になると思っている(あくまで目安)。
よかった点:
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マジックテープ式で片手で留められる
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乾燥機に入れられるので翌朝には乾いている
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柄が「介護用品っぽくない」ので母が嫌がらない
気になった点:
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ポケットを自分で折る作業が最初だけ手間
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1回の食事で大きくこぼすと、ポケットだけでは受け止めきれないことがある
母のように飲み込みに不安があって、テーブルマナーを保ちつつ食べたい人に向く。逆に大量にこぼしてしまう段階の人には、これ1枚では足りないかもしれない。そういう時は次の日新タイプを併用している。
介護用エプロン 華やぐ(FiBi)マジックテープ式・ポケット付き
《2年後の自分への備忘録》
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受け皿ポケットの深さを自分で調整できるのが在宅介護向き
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レビュー400件超えは家族介護者に選ばれている実績の目安
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大きくこぼす日は別タイプとの併用が必要
食事用エプロンの定番|日新の青い食事エプロン

「華やぐ」を平日の食事に使うようになって、もう少し気軽に使える普段着用の介護用エプロン(日新)も買い足した。
基本情報
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価格:¥814(2026-05時点)
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食事用エプロンの定番タイプ
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ブルー系の落ち着いた色合い
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レビュー290件・評価4.57
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介護保険:対象外(自費購入)
これは「華やぐ」が乾いていない朝に着せる用、という位置づけ。1000円を切る価格帯なので、洗い替えとして気兼ねなく回せる。
色がブルー基調で柄が控えめなのが、わたしには合っていた。母も「これは普通の前掛けみたい」と言って嫌がらなかった。シニア向けの食事用として施設や老人ホームでも使われているらしいので、用途を割り切るのに向いている。
実際2週間使ってみて、価格の割にはしっかりしていた。生地は厚すぎず薄すぎず、洗濯機で普通に回せて、乾燥機にも耐えた。ただし防水加工は「華やぐ」より弱い印象で、汁物の量が多い日は染みになる。汁物が少ない朝食用、という使い分けに落ち着いた。
よかった点:
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814円なので汚れた時の心理的負担が小さい
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色柄が落ち着いていて母が嫌がらない
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レビュー290件・評価4.57と十分な実績
気になった点:
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防水加工は「華やぐ」より弱い
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汁物多めの夕食には少し心もとない
朝食やパン食の時に使うサブ枠として優秀。メイン1枚+サブ1枚の2軸構成にしてから、回すのがすごく楽になった。
介護用エプロン 食事用エプロン(日新)ブルー
《2年後の自分への備忘録》
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814円なのでサブ枠・洗い替えに気軽に回せる
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防水加工は強くないので汁物多めの日には不向き
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「華やぐ」と組み合わせて朝食用・夕食用で分けると楽
2枚セットで洗い替えを確保|介護のプロ監修タイプ
3枚目に追加したのが、介護用エプロン 2枚セット(介護のプロ監修)。1780円で2枚入りなので、1枚あたり890円計算。
基本情報
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価格:¥1,780(2枚セット・2026-05時点)
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1枚あたり約890円
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介護のプロ監修
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レビュー132件・評価4.48
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介護保険:対象外(自費購入)
「2枚セット」という売り方が在宅介護の感覚にすごく合っていた。1枚を洗濯機に入れている間にもう1枚を着せられる。これは1枚売りを4回買うより明らかに楽。
ケアマネさんにも「洗い替えがないと衛生面で詰みますよ」と言われたことがあった。母の食事介助は1日3回、汚れる頻度が高い。1枚しかないと、汚れたままでもう1食を迎えるか、間に合わせで普通の前掛けで済ませるかになる。どちらも気持ちが良くない。
介護のプロ監修というのは「実際に介護現場の人がチェックしている」という意味で、首元のマジックテープの位置や受け皿の角度に細かい配慮があった。たとえば、首元のテープが本人から見えない位置にあるので、本人が無意識に触って外してしまうことが少ない。
実際に2週間使ってみて、洗濯機で繰り返し回しても生地が型崩れしなかった。1枚目をデイサービス用、2枚目を自宅用と分けて使い始めて、母の身支度の流れがスムーズになった。
よかった点:
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1枚あたり890円で2枚届くので洗い替えが回る
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介護のプロ監修のディテールが地味に効く
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繰り返し洗濯しても型崩れしない
気になった点:
- 2枚届く分、最初に箱を開けたときの収納場所を考えておく必要がある
「華やぐ」と「日新」を1枚ずつ買って、それでも回らないと感じたら、3枚目はこの2枚セットを足すと安心。1枚ずつ計4枚体制になって、洗濯機の動きを待たずに済む。
介護用エプロン 2枚セット 介護のプロ監修
《2年後の自分への備忘録》
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2枚セットは1枚売り×2より洗い替えが回しやすい
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1枚あたり890円で介護のプロ監修のディテール付きはお得
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「華やぐ」+「日新」+「2枚セット」の4枚体制で一気に楽になった
4枚使い分けて落ち着いた結論
3年目になってやっと、用途別の使い分けに落ち着いた。
メインは「華やぐ」で、汁物が出る夕食と昼食に使う。受け皿ポケットがあるので、こぼしても膝まで落ちない。サブは「日新」の青いタイプで、朝食やおやつ、軽い食事のときに気軽に着せる。あとは「2枚セット」を洗濯機の回転待ちのバッファに使う。
合計4枚体制で、1日3食を回しても1枚は必ず乾いている状態をキープできるようになった。最初に薄手を3〜4枚買って捨てていた時間とお金を考えると、最初から1500円前後のしっかりしたものを2〜3枚買うのが結局安かった。
選び方の判断軸を残しておくと、こうなる。首元はマジックテープ式・防水撥水加工あり・乾燥機OK・受け皿ポケット付き。この4条件を満たすものから、本人が嫌がらない柄を選ぶ。柄の好みは本人にしかわからないので、可能なら一緒に画面を見て選ぶといい。
もし飲み込みが弱くなって食事の介助時間自体が長くなってきたら、エプロンよりも前にケアマネさんと相談して食形態の見直しをしたほうがいい。エプロンはあくまで「こぼしたものを受け止める道具」で、こぼす量自体を減らすのは食器や調理側の話になる。
❓ よくある質問
介護用エプロンは介護保険でレンタルできますか?
できません。介護用エプロンは介護保険の福祉用具貸与・購入の対象外で、全額自費購入です。レンタル品目(車椅子・介護ベッドなど)や購入品目(ポータブルトイレ・シャワーチェアなど)の一覧にも入っていません。1枚800〜2000円程度なので、洗い替え用に2〜3枚用意するのが現実的です。
マジックテープ式と紐式、どっちがいいですか?
在宅介護では基本的にマジックテープ式を推奨します。紐式は首の後ろで結ぶ間に本人が動いてしまうと転倒や食事中断のリスクになります。FiBiの「華やぐ」など、マジックテープ式とボタン式と紐式から首元の留め方を選べる商品もあるので、本人の状態に合わせて選ぶと安心です。
何枚くらい持っておくと回りますか?
1日3食の介助があるなら最低3枚、できれば4枚あると洗濯機の回転を待たずに済みます。わたしの場合は「メイン用1枚+サブ用1枚+2枚セット」の合計4枚に落ち着きました。1枚だけだと汚れた時点で詰むので、最初から2枚以上の前提で揃えると安心です。
染みになりにくいのはどんな素材ですか?
表面に防水・撥水加工がしてあるタイプを選ぶと、汁物がこぼれてもタオルで拭けば染みになりにくいです。乾燥機OKと書いてある商品は加工がしっかりしている目安になります。逆に薄い綿100%の布タイプは安いですが、染みが取れず色物の汁で1〜2回で寿命がくることが多いです。
本人が嫌がる場合はどうすればいいですか?
「介護用品っぽくない柄」を選ぶのが一番効きました。子どもっぽい絵柄や派手な色は本人が嫌がりやすいので、無地に近いものや落ち着いた色合いが向いています。可能なら本人と一緒に画面を見て選ぶと、納得して着てくれることが多くなります。
まとめ|エプロン選びは「失敗の累計」で考える
今回の介護用エプロン選びで気づいたことを、次の自分が楽できるように残しておく。
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介護保険の対象外なので、福祉用具のリストには入っていない。全部自費
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1枚600〜900円の薄手は染みが落ちず、3〜4枚買い直す結果になりやすい
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マジックテープ式・防水撥水・乾燥機OK・受け皿ポケット付きの4条件を満たす1500円前後のものに切り替えた方が結局安い
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「華やぐ」(メイン)+「日新」(サブ)+「2枚セット」(洗い替え)の合計4枚体制で1日3食が回るようになった
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本人が嫌がらない柄を選ぶ。子どもっぽい絵柄や派手色は避ける
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飲み込みが弱くなってきたら、エプロンより先にケアマネさんと食形態の相談を



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