浴槽手すり3つ試して残った1つだけ書いた

31 入浴・清潔

母が浴槽に入るとき、わたしが本気で怖かった話

Close-up of a minimalist bathroom featuring a modern bathtub & chrome faucet against tiled walls.

母の足が不自由になってから、浴槽に入る瞬間が一番ひやひやした。

浴室の床は濡れている。浴槽の縁に手を置いても、片足で体を持ち上げる力が母にはもう残っていない。「大丈夫、大丈夫」と言いながら浴槽を跨ぐ母を、わたしは後ろから支えている。でも、わたしが引っ張れる力には限界がある。

ケアマネさんに相談したら「浴槽手すりを試してみては」と言われた。

工事不要で吸盤でつけられるタイプがある、と。

それから3つ試してみて、今は1つだけ残っている。この記事はその話。

📖 この記事でわかること

  • わたしが3つ試した浴槽手すり(全て吸盤式)の比較

  • 結論: 耐荷重30kgのシリコン吸盤タイプが一番安心だった

  • 安さ重視で買った1つは2週間で吸盤が外れた(ひやひやした)

  • 設置の前に浴槽の壁の厚みと材質を必ず確認する

浴槽手すりを選ぶとき、最初にわたしが間違えたこと

建物内の金属製階段と縦格子の手すり

最初にやったのは「楽天ランキング1位」を買うこと。

1,780円。安い。レビュー件数666件。これなら大丈夫だろう、と思った。

届いたのは吸盤が2つついたハンドル型の手すり。両端にレバーがついていて、上げて吸盤を押し当てて、レバーを下げればロックされる仕組み。

最初の1週間は問題なかった。母も「これがあると楽ね」と言った。

でも8日目の朝、母が浴槽に入ろうとした瞬間、片側の吸盤が外れた。

母の体重がそのまま浴槽の縁に乗った。転倒はしなかったけど、わたしはその音を浴室の外で聞いて、ひやひやした。

わたしが知らなかった「吸盤の耐荷重」という概念

ケアマネさんに連絡したら「耐荷重は何キロだった?」と聞かれた。

商品説明を見直したら、耐荷重の記載がなかった。「強力吸盤」とは書いてあったけど、何キロまで支えられるか、数字がどこにもない。

ケアマネさんが教えてくれたのは「浴室用の手すりなら耐荷重30kgが最低ライン」ということ。

母の体重は45kg。浴槽をまたぐときに手すりにかかる力は、体重の7〜8割くらいになる。つまり30kg以上。

耐荷重が不明な製品を、わたしは母に使わせていた。

3つ目で残ったのは「ratiss(ラティス)」のシリコン吸盤手すり

2つ目は耐荷重30kgの明記があるものを選んだ。価格は1,000円。

こっちはレビューも良かったし、1週間は持った。でも3週間目に浴槽の壁との間に隙間ができているのに気づいた。吸盤が少しずつ緩んでいた。毎日吸盤を押し直すようになった。

3つ目は少し高かったけど、シリコン吸盤のタイプにした。ratiss(ラティス)という名前の製品。価格は1,280円。

吸盤が天然ゴムではなくシリコンゴムで、劣化しにくいと説明に書いてあった。耐荷重は30kg。360°回転できるので、縦でも横でも斜めでも設置できる。

これを2ヶ月使ったけど、一度も外れていない。

母も「これは安心できる」と言った。

【吸盤補助シールつきも選べる】介護 手すり 手摺 工事不要 風呂 浴室手すり

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比較表で見る3つの違い

わたしが試した3つを並べてみた。

項目 1つ目(楽天1位) 2つ目(1,000円) 3つ目(ratiss)
価格 1,780円 1,000円 1,280円
耐荷重 不明 30kg 30kg
吸盤素材 不明 不明 シリコンゴム
レビュー数 666件 75件 63件
実際の結果 8日で片側外れた 3週間で緩み始めた 2ヶ月間外れなし

レビュー件数が多いほうが安心、とわたしは思っていた。でも実際に母の体重を支えられるかどうかは、レビュー数とは関係なかった。

耐荷重の明記と、吸盤の素材が重要だった。

設置するとき、浴槽の壁の厚みも見る

もう1つ、わたしが見落としていたことがある。

浴槽の壁の厚み。

手すりの吸盤は、設置する面が平らでないと吸着しない。浴槽の縁が丸くなっていたり、壁が薄すぎる場合は使えない。

わたしの家の浴槽は、縁の厚みが約3cmで平らだった。だから吸盤式が使えた。

でも母の友人の家では、浴槽の縁が丸みを帯びていて、吸盤が全くつかなかったらしい。

設置する前に、手で触って確認したほうがいい。

入浴介助で腰が限界なら、自費の訪問介護で入浴だけ頼む選択肢もある

シャワーチェアの写真

浴槽手すりがあっても、母ひとりで入浴するのはまだ難しい。

わたしが浴室にいて、浴槽に入るときと出るときを支える。週に3回の入浴介助で、わたしの腰が限界だった。

ケアマネさんに相談したら、イチロウという介護保険外の訪問介護サービスがあると教えてもらった。

介護保険の枠を使い切っていても、自費で1回2,000円程度から入浴介助だけを頼める。毎回は無理でも、週に1回だけ外注すれば、わたしの負担が少し減る。

今は検討中。

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わたしが買い直して学んだ3つのこと

浴槽手すりを3つ試して、わたしが残したのは1つだけ。

最初から正しい選び方を知っていたら、8日目のひやひやした朝はなかった。

わたしが学んだのは3つ。

  1. 耐荷重30kg以上を選ぶ(不明な製品は避ける)
  2. 吸盤素材はシリコンゴムのほうが長持ちする
  3. 設置する前に浴槽の壁の厚みと平らさを確認する

派手さはないけど、地味に効く。母が浴槽に入る瞬間の不安が消えた。

❓ よくある質問

浴槽手すりは介護保険でレンタルできる?

吸盤式の浴槽手すりは「特定福祉用具購入」の対象で、年度内10万円の枠で1〜3割負担で購入できます。ケアマネさんに相談すると手続きを教えてもらえます。

設置できない浴槽の材質はある?

凹凸のあるタイル面や、表面がザラザラしたFRP浴槽には吸盤が吸着しにくいです。壁の厚みが2cm未満の場合も使えないことがあります。

吸盤が外れる前兆はある?

吸盤と壁の間に小さな隙間ができている、押しても戻らない、レバーを下げた時の抵抗が弱くなった、などが前兆です。気づいたら即交換か再設置が必要です。

耐荷重30kgで体重45kgの人が使える理由は?

浴槽をまたぐときに手すりにかかる力は体重の7〜8割程度です。体重45kgでも手すりに30kg以上かかることがあるため、耐荷重30kgが最低ラインと言われています。

吸盤補助シールは必要?

浴槽の壁がツルツルしている場合は不要ですが、少しザラついている場合や吸着力を長期間保ちたい場合は補助シールがあると安心です。ratissは補助シール付きオプションもあります。

まとめ|浴槽手すりは耐荷重とシリコン吸盤で選ぶ

わたしが3つ試して残したのは、ratissのシリコン吸盤手すり。

耐荷重30kg、シリコンゴム素材、2ヶ月間外れなし。

最初に買った楽天ランキング1位は8日で外れた。レビュー数より耐荷重が大事だった。

  • 耐荷重30kg以上を選ぶ

  • 吸盤素材はシリコンゴムが長持ち

  • 設置前に浴槽の壁の厚みを確認する

母が浴槽に入る瞬間のひやひやが、これで消えた。

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