母の食事がスムーズになった|曲げられるスプーンを試した3ヶ月

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母の食事介助で「首が曲がるスプーン」の必要性に気づいた

母の脳梗塞から3年目の冬、曲げられるスプーンを使い始めて3ヶ月になる。

そのきっかけは、訪問看護師が母の食事の様子を見て「スプーンの角度を変えた方がいいですね」と言ったことだった。

それまで普通のスプーンで食事介助をしていたけど、母の口の開き方や顎の角度に合わせて、介助者が手首を動かして対応していた。

でも毎食事のたびにそれを繰り返すのは、自分の腕にも負担がかかるし、母も「食べやすい角度」を毎回探り直すことになっていた。

「スプーンの首の部分が曲がるタイプがあるんです」と看護師さんが教えてくれたのは、その時だった。

📖 この記事でわかること

  • 曲げられるスプーンは食事介助の負担を大きく減らせる

  • 斉藤工業のオールステンレスハンドルスプーンは日常使いでも目立たない

  • チタン製の訓練用スプーンは特定の摂食課題がある場合に有効

  • 介護用スプーンは介護保険の対象外なので自費購入になる

  • 母に合わせて複数本試すことで、最適なものが見つかる

最初に買った曲げられるスプーン

ネットで「介護用曲がるスプーン」と検索したら、斉藤工業の名前がすぐに出てきた。

評判も良かったし、楽天で1,250円。

介護用スプーン斉藤工業オールステンレスハンドル 2N-3 平形スポンジ付を買った。

大きいサイズの平形スポンジ付きのやつ。

介護用スプーン斉藤工業オールステンレスハンドル 2N-3 平形スポンジ付スプーン・フォーク兼用大

介護用スプーン斉藤工業オールステンレスハンドル 2N-3 平形スポンジ付スプーン・フォーク兼用大

基本情報

  • 価格:¥1,250(2026-05-31時点)

  • サイズ:大(スプーン・フォーク兼用)

  • ハンドル:スポンジ(楕円形・握りやすい)

  • 材質:ステンレス(スプーン部分)、スポンジハンドル

  • 介護保険:対象外(自費購入)

実際に使ってみた感想

届いて早速母の朝食で使ってみた。

首の部分がスムーズに曲がる。上下左右に自由に動く。

母の口の角度に合わせるのに、もう自分の手首をひねる必要がなくなった。

スプーンの角度を調整するだけで、介助がラク。

スポンジハンドルも握りやすく、滑りにくい。

ステンレス製だから洗いやすいし、食洗機にも入れられる。

よかった点

  • 首の曲がり具合が自由。母の口の形に合わせられる

  • ステンレス製だから衛生的。毎日洗っても傷みが少ない

  • デザインがシンプルだから、外出時に持ち運んでも違和感がない

  • 1本で長く使える。3ヶ月毎日使っても劣化していない

気になった点

  • スプーンの大きさが母には少し大きめだった。口が小さい人には小さいサイズの方がいいかもしれない

  • 首を曲げすぎると、戻しにくくなることがある(強く曲げすぎたときだけ)

この1本で、毎日の食事介助が格段にラクになった。

母も「食べやすい」と言うようになった。

《2年後の自分への備忘録》

  • 曲げられるスプーンは食事介助の標準装備だと気づいた

  • ステンレス製は毎日使うなら必須。衛生面と耐久性が違う

  • サイズは母の口の大きさに合わせて選ぶ必要がある

小さいサイズも試してみた

2週間ほど経った頃、ふと思った。

母の口って、実はそんなに大きくない。

脳梗塞の後遺症で左半身に麻痺があるから、口も少し歪んでいる。

だから、もっと小さいスプーンの方が食べやすいかもしれない。

介護用スプーン斉藤工業オールステンレスハンドル 18N-4 丸型18cmスポンジ付を買った。

小さいサイズの丸型スポンジ付き。

介護用スプーン斉藤工業オールステンレスハンドル 18N-4 丸型18cmスポンジ付スプーン小

介護用スプーン斉藤工業オールステンレスハンドル 18N-4 丸型18cmスポンジ付スプーン小

基本情報

  • 価格:¥1,200(2026-05-31時点)

  • サイズ:小(スプーン・フォーク兼用)

  • ハンドル:スポンジ(丸型18mm・握りやすい)

  • 材質:ステンレス(スプーン部分)、スポンジハンドル

  • 介護保険:対象外(自費購入)

使ってみた感想

小さいサイズの方が、母が食べやすいらしい。

口に入る量が少ないから、飲み込みやすいんだと思う。

丸型のスポンジハンドルも握りやすい。

平型と丸型の違いは、握ったときの固定感。

丸型の方が、手にフィットしやすい気がする。

よかった点

  • サイズが小さいから、母の口に無理なく入る

  • 丸型スポンジは手にしっくり来る

  • 1,200円と、大きいサイズより少し安い

気になった点

  • 小さいから、一度に取れる量が少ない。食事の時間が少し長くなる

  • 母によっては、大きいサイズの方が食べやすい場合もあると思う

今は、大きいサイズと小さいサイズを使い分けている。

朝食は小さいサイズ、昼食は大きいサイズ、という感じで。

母の体調や気分によって、その日のサイズを選んでいる。

《2年後の自分への備忘録》

  • スプーンのサイズは、口の大きさと飲み込む力で判断する

  • 同じ製品でも複数サイズを用意しておくと、柔軟に対応できる

  • 毎日使うものだから、複数本買う価値がある

チタン製の訓練用スプーンも試してみた

ネットで「介護用スプーン」を検索していたら、チタン製の訓練用スプーンが出てきた。

SUDチタン摂食指導用スプーン

昭和大学の歯学部が開発したものらしい。

摂食障害を改善するための訓練用だと書いてあった。

母は脳梗塞の後遺症で、食べるときに舌が少し出ることがある。

これが改善されたら、と思って買ってみた。

SUDチタン摂食指導用スプーン離乳食スプーン介護用スプーン

SUDチタン摂食指導用スプーン離乳食スプーン介護用スプーン

基本情報

  • 価格:¥1,100(2026-05-31時点)

  • サイズ:長さ147mm、幅23mm

  • 材質:チタン(日本製・燕三条)

  • 特徴:昭和大学歯学部が開発した摂食訓練用

  • 介護保険:対象外(自費購入)

使ってみた感想

チタン製だから、すごく軽い。

金属臭もなく、アレルギーの心配もないらしい。

スプーンの側面がフラットだから、食べ物が残りにくい。

ただ、曲げられない。

固い金属製なので、首の部分を曲げることができない。

母の口の角度に合わせるには、介助者(わたし)が手首をひねる必要がある。

だから、毎日の食事介助には、曲げられるスプーンの方がラク。

よかった点

  • すごく軽い。毎日使っても手が疲れない

  • チタン製だから衛生的。金属臭がない

  • スプーンの側面がフラットで、食べ物が残りにくい

  • 訓練用として設計されているから、舌の動きに対応しやすい

気になった点

  • 曲げられないから、毎日の食事介助には向かない

  • 価格は安いけど、訓練用という位置づけだから、通常の食事介助には曲げられるスプーンの方が実用的

母の「舌が出る」という症状は、このスプーンだけでは改善されなかった。

訪問看護師に相談したら「スプーンより、口腔トレーニングの方が効果的」と言われた。

だから今は、曲げられるスプーンで毎日の食事介助をして、訓練は別の方法で進めている。

《2年後の自分への備忘録》

  • チタン製のスプーンは軽くて衛生的だけど、訓練用

  • 毎日の食事介助には、曲げられるスプーンの方が実用的

  • 摂食障害の改善には、スプーンだけでなく、訓練やリハビリが必要

大きいサイズの別メーカーも試してみた

最後に、斉藤工業の別のモデルも試してみた。

斉藤工業オールステンレスハンドルスプーン・大 2N-1

最初に買った2N-3と同じメーカーだけど、別のモデル。

斉藤工業オールステンレスハンドルスプーン・大 2N-1 介護用スプーン自在

斉藤工業オールステンレスハンドルスプーン・大 2N-1 介護用スプーン自在

基本情報

  • 価格:¥1,310(2026-05-31時点)

  • サイズ:大(スプーン)

  • ハンドル:スポンジ(平型・握りやすい)

  • 材質:ステンレス(スプーン部分)、スポンジハンドル

  • 介護保険:対象外(自費購入)

使ってみた感想

2N-3との違いは、スプーンの形。

2N-3は平形スプーンで、2N-1も平形スプーン。

でも、スプーンの大きさと深さが少し違う。

2N-1の方が、少し深めのスプーン。

母が試してみたら「こっちの方が、食べ物がこぼれにくい」と言った。

よかった点

  • スプーンが深めだから、食べ物がこぼれにくい

  • ハンドルのグリップ感が、2N-3とほぼ同じ

  • 価格は1,310円と、2N-3より少し高いけど、耐久性を考えると価値がある

気になった点

  • 深めのスプーンだから、母の口に入れるときに少し気をつける必要がある

  • 2N-3と2N-1の違いを、事前に確認しておくべきだった

今は、2N-3(平形・浅め)と2N-1(平形・深め)を、その日の母の体調で使い分けている。

食べやすい日は2N-1、疲れやすい日は2N-3、という感じで。

《2年後の自分への備忘録》

  • 同じメーカーでも、モデルによってスプーンの深さが違う

  • 母の飲み込む力と口の大きさに合わせて、複数本用意しておくと便利

  • 介護用スプーンは、1本だけでなく複数本買う価値がある

3ヶ月使ってみた今の感想

最初は「スプーンなんて、どれでも同じじゃないか」と思っていた。

でも、毎日の食事介助で使うものだから、細かい違いが大きく効いてくる。

スプーンの大きさ、深さ、ハンドルの握り心地、曲げられるかどうか。

すべてが、母の食べやすさと、わたしの介助のラクさに影響する。

4本のスプーンを試して、やっと「これがいい」という組み合わせが見つかった。

今は、斉藤工業の2N-3と2N-1を、毎日の食事で使い分けている。

チタン製のスプーンは、訓練用として時々使う。

小さいサイズの18N-4も、母が疲れている日の朝食で使う。

介護用スプーンは、安い買い物ではない。

でも、毎日3食、3年間使うことを考えたら、1本1,000円程度の投資は十分に価値がある。

それに、母が「食べやすい」と言ってくれるのが、何よりも嬉しい。

まとめ|曲げられるスプーンは、食事介助の標準装備

在宅介護で母の食事をサポートするなら、曲げられるスプーンは必須。斉藤工業のオールステンレスハンドルスプーンは、日常使いでも目立たないデザインで、3ヶ月毎日使ってもヘタらない。

母の口の大きさと飲み込む力に合わせて、複数サイズを試すことをすすめる。チタン製の訓練用スプーンは、特定の摂食課題がある場合に有効だけど、毎日の食事介助には曲げられるスプーンの方が実用的。

介護用スプーンは介護保険の対象外なので、自費購入になる。だけど、毎日使うものだからこそ、母に合ったものを選ぶ価値がある。

最後に、ケアマネジャーや訪問看護師に「母に合ったスプーンのサイズ」を相談しておくと、買い直しの失敗が少なくなる。

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ほたる 在宅介護ブロガー(40代・経理職) 母の在宅介護3年目。介護の専門資格は持っていません。わたしと家族が使ってきた道具のリアルな感想を書きます。道具選びで迷う同世代に向けて。 X @hotaru_kaigo

※この記事は2026年4月時点の情報です。介護保険制度は改正されることがあるため、最新の適用条件はお住まいの自治体の介護保険窓口や担当のケアマネジャーにご確認ください。

※介護保険制度の全体像は厚生労働省 介護保険制度の概要(mhlw.go.jp)でご確認いただけます。各自治体の運用は地域差があるので、お住まいの地域の窓口にも相談してみてください。

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