母の食事が進まなくなった時期に買い直した食器たち|介護用食器の選び方

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母の食事が進まなくなった冬のこと

去年の冬、ケアマネジャーが来た時に気づいた。

「お母さん、最近食べる量が減ってませんか」と言われた。

そこまで深く考えていなかった。要介護状態になって2年以上経っていたから、体が弱ってくるのは当たり前だと思っていた。

でも話を聞くと、理由は違ったらしい。

「握力が落ちてきてるんですよ。スプーンやフォークを握るのが疲れるから、途中で食べるのをやめちゃう」

その瞬間、ハッとした。

母は脳梗塞の後遺症で左半身に軽い麻痺がある。右手は動くけど、年々握る力が落ちてきていた。それまで気づかなかった。

握力が落ちると、食事の時間そのものが疲労になってしまう

ケアマネさんが「握りやすい食器に変えると、食べる量が戻ることもありますよ」と教えてくれた。

その日から、食器選びを本気で考え始めた。

📖 この記事でわかること

  • 握力が落ちた親には「極太グリップ」と「軽量」の食器が効く

  • 汁椀も取っ手付きなら片手で持ちやすくなる

  • スプーンやフォークは「スポンジ部分」があると滑りにくい

  • 食器選びは本人の状態に合わせることが、食事量の維持につながる

最初に試したのは極太グリップのスプーン

ネットで「介護スプーン握りやすい」と検索すると、いろいろ出てきた。

値段も安いものから高いものまで。

迷った末に、TCマートの「オールステンレスハンドル大」を買った。

極太のグリップが特徴で、握った時に手のひら全体で支えられる設計になっている。

介護スプーン・ オールステンレスハンドル[大](TCマートシニアファッション)

介護スプーン・ オールステンレスハンドル[大](TCマートシニアファッション)

届いた時、手に取ってみてびっくりした。

グリップが太い。本当に太い。

普通のスプーンの2倍以上の太さがある。

握ってみると、手のひら全体で支えられる感覚がある。

母に渡してみた。

「あ、これはいい。握りやすい」

その一言で買った甲斐があった。

それまで使っていた普通のスプーンとは違う。握る時の疲労感が全然違うらしい。

食事の時間が長くなった。

以前は途中で「もういい」と言っていたのが、今は最後まで食べることが増えた。

《2年後の自分への備忘録》

  • 極太グリップは握力が落ちた人に効果的

  • 金属部分がステンレスなので、食洗機でも使える

  • 重さは約46g。軽すぎず、重すぎず

  • スポンジ部分があるタイプなら、手が濡れていても滑らない

フォークも握りやすいものに変えた

スプーンが良かったから、フォークも同じシリーズで揃えようと思った。

でも、ピジョンタヒラの「ハビナースすくいやすいフォーク」を見つけて、そっちにした。

理由は、握り角度。

普通のフォークより、ハンドルが少し斜めになっている。

食べ物をすくう時に、手首の角度が自然になるという説明だった。

ハビナースすくいやすいフォーク 11086(ピジョンタヒラ)

ハビナースすくいやすいフォーク 11086(ピジョンタヒラ)

このフォークは、握りやすさだけじゃなく、「すくいやすさ」も考えられている。

フォークなのに、先端が浅くなっていて、食べ物をすくいやすいんだ。

母が使ってみた時の反応は、「あ、これはいい」。

短い言葉だけど、気に入ったんだと思う。

楽天レビューも25件で評価は4.36。

同じような困りを持つ人たちが、「握りやすくなった」「食べやすくなった」と書いていた。

《2年後の自分への備忘録》

  • フォークの握り角度が斜めになっているので、手首の負担が少ない

  • 先端がすくいやすい設計

  • グリップが滑りにくいゴム素材

  • 食洗機対応で、お手入れも簡単

汁椀も取っ手付きに買い直した話

スプーンとフォークを買い直して気づいたのが、汁椀の問題。

母は汁物が好きなんだけど、両手で持つのが疲れるらしい。

左手に麻痺があるから、右手だけで支えるのは不安定。

そこで、取っ手が付いた汁椀を探した。

TCマートの「らくらく汁椀」を買った。

持ち手が付いているから、片手で持ちやすい。

介護食器・ らくらく汁椀(TCマートシニアファッション)

介護食器・ らくらく汁椀(TCマートシニアファッション)

容量は約350mL。

サイズは径10.5cm、高さ7cm。

持ち手の内側には凹凸があるから、手が濡れていても滑らない。

食洗機対応で、電子レンジも使える。

母が初めて使った時、「あ、これなら持ちやすい」と言った。

それまでは、汁物を食べる時に、テーブルに汁椀を置いたままスプーンで飲んでいた。

今は片手で持ちながら食べられる。

小さなことだけど、食事の時間がストレスじゃなくなった。

楽天レビューは37件で、評価は4.81。

「持ち手があるから温かい食べ物でも安心」「汁椀にぴったりの雰囲気」というレビューが多かった。

《2年後の自分への備忘録》

  • 取っ手があると、片手で持ちながら食べられる

  • 温かい汁物でも、持ち手があれば火傷の心配が減る

  • 食洗機・電子レンジ対応で、日常的に使いやすい

  • 飽和ポリエステル樹脂製なので、割れにくい

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食器を変えて気づいたこと

スプーン、フォーク、汁椀を新しく買い直してから、母の食事の様子が変わった。

量が増えたのもあるけど、食べている時間が短くなった。

疲れが少ないんだと思う。

握力が落ちても、食器が合っていれば、食事は続けられる。

その当たり前のことに気づくのに、3年かかった。

ケアマネさんの一言がなかったら、ずっと「年だから仕方ない」と思い込んでいたと思う。

介護用食器は、派手さはない。

でも、本人の状態に合わせて選ぶと、生活の質が変わる。

それが、この3ヶ月で学んだことだ。

まとめ|握力が落ちた親には食器選びが大事

母の食事量が減ったのは、加齢だけじゃなくて、握力の低下が原因だった。

食器を変えたことで、食べる時間の疲労が減り、食事量が戻った。

  • 極太グリップなら、握力が落ちても安定して持てる

  • フォークの握り角度が斜めなら、手首の負担が少ない

  • 取っ手付きの汁椀なら、片手で持ちながら食べられる

  • 食器選びは、本人の状態に合わせることが最優先

  • ケアマネジャーや訪問看護師に相談すると、気づけることがある

ほたる @hotaru_kaigo

在宅介護ブロガー(40代・経理職)

母の在宅介護3年目。介護の専門資格は持っていません。わたしと家族が使ってきた道具のリアルな感想を書きます。道具選びで迷う同世代に向けて。

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ほたる @hotaru_kaigo

在宅介護3年目の40代。母の介護で試してきた道具の本音を淡々と書いています。ひとりで抱え込まないでください。

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