3種類買って、残ったのは1つだけ
母が脳梗塞で倒れてから3年。左半身に麻痺が残って、歩くのに時間がかかるようになった。
賃貸マンション3階、エレベーターなし。玄関から廊下、廊下からリビング。わずか2〜3cmの段差が、母には大きな壁になっていた。
ケアマネジャーに相談したら「段差解消スロープ」を薦められた。介護保険のレンタル対象にもなるものがあるらしい。
でも、わたしは最初にネットで安いのを買ってしまった。そこから3種類試して、結局残ったのは1つだけ。
📖 この記事でわかること
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ペット用ステップ、滑り止めマット、木製スロープの3種類を試した
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最終的に残ったのは滑り止めマットだけ(パターマット工房のスタッドレスマット)
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選び方の核心: 段差の高さ・設置場所・介助者の腰負担の3つで決める
最初に買ったペット用ステップは3日で使わなくなった
ネット検索で「段差 スロープ」と打ったら、真っ先に出てきたのがペット用のステップだった。
レビューが400件以上あって、評価も4.7。値段も3,580円で手頃だった。
届いたその日、母に「これで楽になるよ」と言って玄関に置いた。
でも、3日で使わなくなった。
理由は2つ。
1つ目は、母が足を乗せる位置を毎回間違えること。段差が複数あるので、どこに足を置けばいいか迷っていた。認知症が少し出てきている母には、構造が複雑すぎた。
2つ目は、わたし自身がつまずくこと。玄関という狭い場所に40cm幅のステップがあると、荷物を持って通る時に邪魔になる。しかもクッション素材で軽いから、足が引っかかると動いてしまう。
介助する側の動線まで考えていなかった。
2つ目に試したのは滑り止めマット(90cm×2m)

ペット用ステップを玄関の奥に追いやって、次に試したのは滑り止めマットだった。
パターマット工房の「スタッドレスマット」という製品。厚さ6mm、PVC製で水に強いらしい。
これは廊下の段差に敷いた。玄関から廊下に上がる時の2cmほどの段差が、母には登りにくかった。
届いたマットを段差の上に敷いてみた。
メッシュ状で水が抜ける構造。足裏に波状の突起が当たって、滑りにくい。重量も5.6kgあるので、足で踏んでもズレない。
母が歩いた時、足がスッと上がった。段差を意識しなくても、自然に乗り越えられていた。
これは残した。
訪問看護師が来た時に「これ、いいですね」と言ってくれた。
3つ目は木製の固定スロープ(段差対応2.5cm)

ケアマネジャーに「固定型のスロープなら介護保険でレンタルもできる」と言われた。
でも、わたしは先に自費で木製スロープを試してみた。
Yahoo!ショッピングで見つけた「木製段差スロープ 段差対応2.5cm」。3,566円で、温かみのある天然木。
リビングの出入り口に設置した。
でも、これは使わなかった。
理由は、勾配がきつすぎたこと。2.5cmの段差に対して、奥行きが足りなかったのか、母が足を引っ掛けて転びそうになった。
勾配が緩やかなスロープを選ばなかったのが失敗だった。商品説明には「勾配が緩やかで車イスも楽にクリアできる」と書いてあったのに、実際に使ってみると母の歩行には合わなかった。
段差の高さと奥行きの比率を事前に計算していなかった。
それから、木製は見た目は良いけれど、水に弱い。母が歩く時に靴が濡れていると、木が傷む。
結局、残ったのは滑り止めマットだけ
3種類試して、最終的に残ったのは滑り止めマット(スタッドレスマット)だけだった。
理由は3つ。
1つ目は、段差を意識せずに歩けること。
マットを敷くと、段差が視覚的にも触覚的にも緩和される。母は足元を見ながら歩くことが多いけれど、このマットがあると「ここを踏めばいい」という目印になっていた。
2つ目は、介助者の動線を邪魔しないこと。
ペット用ステップのように「置物」として存在するのではなく、床に密着している。わたしが荷物を持って通る時も、つまずかない。
3つ目は、掃除が楽なこと。
メッシュ状で水が抜けるから、汚れたらホースで水をかけて洗える。重いから干すのは大変だけれど、立てかけておけば自然乾燥する。
ペット用ステップはカバーを外して洗濯機、木製スロープは水拭きだけ。比べると、滑り止めマットは圧倒的に楽だった。
選び方の失敗から学んだこと
最初に失敗したのは、「段差解消」という目的だけで商品を選んだこと。
段差の高さ、設置場所、母の歩き方、わたしの動線、掃除の手間。この5つを全部考えないと、結局使わなくなる。
ケアマネジャーに相談した時、「福祉用具専門相談員に見てもらうのが一番確実」と言われた。でもわたしは「まずネットで安いのを試してから」と思って、3種類も買い直すことになった。
合計で1万円以上使った。最初から相談していれば、もっと早く正解にたどり着けたかもしれない。
介護保険でレンタルできる?購入する?
スロープは介護保険の「福祉用具貸与」または「購入」の対象になる場合がある。
レンタル対象(福祉用具貸与):
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固定用スロープ(工事不要のもの)
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歩行器・歩行補助杖の一部は2024年4月から選択制(レンタル・購入のどちらか選べる)
購入対象(特定福祉用具販売):
- 入浴補助用具の一部(浴室内すのこ等)
ただし、軽度者(要支援1・2 / 要介護1)の場合、スロープの保険適用には条件がある。ケアマネジャーに確認が必須。
わたしの場合、母は要介護3なので福祉用具貸与の対象だったけれど、すでに自費で購入した後だった。
メリット・デメリット
滑り止めマット(スタッドレスマット)のメリット:
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段差を意識せずに歩ける
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介助者の動線を邪魔しない
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掃除が楽(水で洗える)
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重量があってズレない
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水に強い(PVC素材)
デメリット:
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重いので設置・移動が大変(5.6kg)
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乾燥に時間がかかる
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価格は5,300円と、他の簡易スロープより高め
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ウッドデッキなど乾燥した木の床ではズレやすい(カーペット滑り止めシート併用が必要)
こんな人におすすめ / おすすめしない
おすすめな人:
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段差が2〜3cm程度で、広い廊下や通路がある
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水回り(玄関・廊下・浴室前)に設置したい
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本人がまだ自分で歩ける(歩行器・杖使用含む)
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介助者も同じ場所を頻繁に通る
おすすめしない人:
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段差が5cm以上ある(マットだけでは勾配がきつすぎる)
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狭い玄関や、頻繁に移動させたい場所
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本人が車椅子で、介助者が押す必要がある(固定スロープの方が楽)
車椅子の場合は、ケアマネジャーや福祉用具専門相談員に相談して、勾配が1/12以下の固定スロープを選ぶのが安全。
購入方法と費用
わたしが購入したのは楽天市場の「パターマット工房 楽天市場店」。
価格は5,300円(90cm×2m、1枚入り)。送料は無料だった。
Amazon・Yahoo!ショッピングでも取り扱いがあるけれど、楽天が一番ポイント還元率が高かった。
もしも経由で楽天・Amazon・Yahoo!の3ボタンリンクを使えば、どこで買っても比較できる。
❓ よくある質問
介護保険でレンタルできますか?
固定用スロープは福祉用具貸与の対象ですが、滑り止めマットは対象外です。ケアマネジャーに相談すると、保険適用できるスロープを紹介してもらえます。
段差が5cm以上ある場合はどうすればいい?
マットだけでは勾配がきつくなるので、固定スロープ(勾配1/12以下)を選ぶか、福祉用具専門相談員に相談してください。
木製スロープと滑り止めマット、どっちがいい?
見た目重視なら木製、水回りや掃除の楽さ重視ならPVC製の滑り止めマットがおすすめです。
ペット用ステップは介護に使えない?
本人が段差を認識しにくい(認知症がある)場合や、介助者の動線が狭い場所では使いにくいです。ペット用は構造が複雑で、高齢者には不向きなことが多いです。
掃除はどうすればいい?
ホースで水をかけて洗えます。高圧洗浄機があるとさらに楽です。乾燥は立てかけて自然乾燥でOK。
まとめ|3種類試して分かったこと
3種類のスロープを試して、最終的に残ったのは滑り止めマット(スタッドレスマット)だけでした。
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段差の高さ・設置場所・介助者の動線・掃除の手間を全部考える
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ペット用ステップは構造が複雑で、認知症がある母には合わなかった
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木製スロープは見た目は良いけれど、勾配がきつくて転倒リスクがあった
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滑り止めマットは段差を意識せずに歩けて、掃除も楽
最初からケアマネや福祉用具専門相談員に相談していれば、買い直しは避けられたかもしれません。でも、実際に試したからこそ、母に合うものが分かりました。
同じように段差で悩んでいる方の参考になれば。



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