簡易浴槽は「介護保険で買える」と言われても、実は条件があった
母を家に引き取って3年。
夏場になると浴室が蒸し風呂になって、入浴介助のあとは自分が貧血起こしそうになる。
ケアマネに「簡易浴槽なら介護保険で買えますよ」と言われたけど、実際に制度を調べたらそんなに単純な話じゃなかった。
この記事は、わたしが「簡易浴槽を介護保険で使う」までに知った制度の使い方と、結局どの商品に落ち着いたかを書いたもの。同じように「介護保険で買える」と聞いて調べ始めた人に向けた備忘録。
📖 この記事でわかること
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簡易浴槽は介護保険の購入対象だけど、年度内10万円の枠に含まれる
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浴室に設置できない時は、部屋で使える「ポータブル型」が現実的だった
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費用感: 自己負担1割なら800円〜8,500円(本体価格による)
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それでも週2回の入浴介助が限界で、訪問介護の入浴サービスも併用した
「介護保険で買える」の意味を理解するまでに2週間かかった
最初にケアマネから「簡易浴槽は購入対象ですよ」と聞いた時、「ああ、これで浴室の問題が解決する」と思った。
でも実際に調べたら、介護保険で買える福祉用具には「年度内で10万円の上限」があって、すでに今年度はポータブルトイレと入浴用のシャワーチェアで4万円使っていた。
残り6万円。
簡易浴槽の価格を調べると、7千円から8万円まで幅があった。
自己負担1割なら本体7,868円で負担は約800円、8万5千円なら8,500円の負担。
ケアマネに再度確認したら、「枠に収まる範囲で購入すれば保険適用です」とのこと。
枠を超えた部分は全額自己負担。
わたしの場合、残り6万円の範囲で選ぶ必要があった。
浴室に置けない問題で、ポータブル型を探し始めた

うちの浴室は狭い。
浴槽の縁まで母を移動させるのも一苦労だし、ましてや簡易浴槽を浴室に置けるスペースなんてない。
調べていく中で「ポータブル型の折りたたみ浴槽」が目に入った。
部屋に広げて、お湯を運んで使う。
使わない時はたたんで片付けられる。
浴室じゃなくていい、というのが最大のメリットだった。
最初に候補にしたのは、楽天で7,868円で見つけたTaiguのポータブルバスタブ。
直径70cm、高さ66cm、折りたたみで収納できる。
軽量で持ち運びやすい。
レビューを見ると「一人でも設置できた」「お湯が冷めにくい」という声があった。
ただし、お湯を運ぶ手間がある。バケツで何往復もするか、電動ポンプを別途買うか。
もう一つ候補にしたのは、明美商事の四重構造バスタブ(13,980円)。自動膨張で設置が簡単らしい。
価格は1万円超えるが、介護保険枠の残り6万円には収まる。
レビュー平均4.67で、「保温効果が3時間」という記述が目を引いた。
結局、7,868円のTaigu製に決めた理由
最終的に選んだのは、Taiguのポータブルバスタブ。
理由は価格と収納性。
介護保険枠の残りを考えたら、高額商品は避けたかった。
設置はシンプル。広げて形を整えるだけ。ポンプで空気を入れたり、工具で組み立てたりする手間はない。
お湯は電動ポンプを別途買った(楽天で3,000円くらい)。
浴室から10mホースで引っ張って、15分でお湯が溜まる。
母を部屋に座らせて、お湯が溜まったら浴槽に入ってもらう。
初めて使った日、母は「昔のお風呂みたい」と言った。
昭和のホーロー浴槽を思い出したらしい。
わたし自身は、浴室の蒸し暑さから解放されたのが一番助かった。
エアコンの効いた部屋で介助できるから、自分が倒れる心配がなくなった。
それでも週2回の入浴介助が限界だった話

簡易浴槽を導入して1ヶ月。
浴室で介助するよりは楽になったけど、それでも週2回が限界だった。
お湯を溜めて、母を浴槽に入れて、体を洗って、出す。
使い終わったら排水して、浴槽を拭いて片付ける。
全部で1時間半かかる。
仕事が終わって夕食を作って、入浴介助して、それから自分のことをやると、夜11時を回る。
ケアマネに「週2回以上は無理です」と相談した。
そこで紹介されたのが、イチロウという介護保険外の訪問入浴サービスだった。
入浴介助で腰が限界なら、自費の訪問介護で入浴だけ頼む選択肢もある。イチロウは介護保険の枠を使わず、週1回から追加で入浴介助を頼める。料金は1回あたり5,000円前後(地域により差がある)。介護保険の訪問介護とは別枠なので、保険の限度額を圧迫しない。
わたしの場合、週2回は自分で簡易浴槽を使い、週1回はイチロウに来てもらう形に落ち着いた。
自費なので負担は増えたけど、自分の体が持つかどうかを考えたら、この選択しかなかった。
費用・介護保険適用の有無をまとめておく
ここで費用を整理しておく。
簡易浴槽(介護保険で購入):
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本体価格: 7,868円(Taigu製)
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介護保険適用後の自己負担(1割): 約800円
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年度内の購入枠: 10万円まで(他の福祉用具と合算)
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ケアマネジャー経由で業者に依頼すると、保険適用で購入できる
イチロウ(介護保険外サービス):
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1回あたり5,000円前後(地域により異なる)
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介護保険の枠外なので、月々の限度額には影響しない
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週1回利用で月2万円の自費負担
イチロウを利用する前は、ケアマネに「介護保険の訪問介護で入浴だけ増やせないか」と聞いたけど、すでに限度額に近い状態だった。
保険外のサービスを使うことに最初は抵抗があった。
でも、自分が倒れたら母の介護ができなくなる。
無理して続けるより、頼れるものは頼る方がいい、という結論に至った。
同じ立場の介護者へ

簡易浴槽を介護保険で買う時、「買える」という言葉だけを信じて選ぶと、枠の上限や自己負担の計算で戸惑う。
年度内10万円の枠は、トイレや入浴用品など他の福祉用具と共有する。
すでに他の用品を買っていたら、残りの枠を確認してから選ぶこと。
わたしの場合、7,868円の浴槽で十分だった。
高額な商品が必ずしもいいわけじゃない。
部屋に置けるか、お湯を運ぶ手間をどう減らすか、母が安全に使えるか。
その基準で選んだ方が、後悔しない。
それでも介助がきつい時は、保険外のサービスを頼むのも選択肢の一つ。
自分が倒れないことが、介護を続ける前提だから。
無理しないで。
❓ よくある質問
簡易浴槽は介護保険で全額カバーされますか?
いいえ。介護保険の購入対象ですが、年度内10万円の枠があります。自己負担は1〜3割で、本体価格によって負担額が変わります。ケアマネジャーに残りの枠を確認してから購入することをおすすめします。
ポータブル型の簡易浴槽はどこに置けばいいですか?
部屋に広げて使います。浴室に置けない場合は、寝室やリビングなど、母が移動しやすい場所を選びます。使い終わったらたたんで片付けられるので、常設スペースは不要です。
お湯はどうやって溜めますか?
バケツで運ぶか、電動ポンプを使います。わたしは電動ポンプ(3,000円)を買い、浴室からホースで10m引っ張って15分で溜めました。バケツだと往復回数が多くて腰にくるので、ポンプ推奨です。
介護保険外の訪問入浴サービスは高いですか?
1回5,000円前後が相場です。介護保険の枠外なので自費負担になりますが、週1回利用で月2万円。自分の体が持たなくなった時の選択肢として、ケアマネに相談してみる価値はあります。
簡易浴槽を使わない方がいい人は?
母が一人で座れない、または重度の麻痺がある場合は、簡易浴槽だけでは対応できません。その場合は訪問入浴サービス(専用の浴槽と介護士が来てくれる)を検討した方が安全です。
まとめ|介護保険で買える範囲を知って、無理のない選択を
簡易浴槽は介護保険で買えるけど、年度内10万円の枠と自己負担の計算を理解してから選ぶこと。
わたしは7,868円のポータブル型に落ち着いて、部屋で使えるようになったことで浴室の蒸し暑さから解放された。
それでも週2回が限界で、保険外の訪問入浴サービスも併用している。
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枠の残りを確認してから購入する
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ポータブル型なら部屋で使える
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電動ポンプがあると楽(バケツは腰にくる)
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介助がきつい時は保険外サービスも選択肢に入れる
自分が倒れないことが、母の介護を続けられる前提。
頼れるものは頼っていい。



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