母がお風呂で立ち上がれなくなった
脳梗塞から3年。
母は今、要介護3。左半身に軽い麻痺が残っていて、特に左脚の力が弱い。
去年までは浴室の縁や壁につかまって何とか立ち上がっていた。でも最近は「ふらふらする」と言い始めた。転倒が怖い。
ケアマネジャーが来た時に相談したら、「シャワーチェアを検討してもいい時期ですね」と言われた。
その時に「介護保険は使えますか」と聞いたら、「シャワーチェアは特定福祉用具販売といって、介護保険で購入補助が出る場合があります。要介護1以上なら年10万円まで1〜3割の自己負担で買えますよ」と教えてもらった。
母は要介護3なので対象になる。ケアマネジャーに申請してもらって、補助を使って購入することにした。全額自費だと思っていたので、これは助かった。シャワーチェアを買う前に、まずケアマネジャーに聞いてみることをすすめる。
その時点では、どの製品にするかまだ決まっていなかった。浴室を見ると、狭い。母が座れる高さ、立ち上がりやすさ、浴室のスペース。考えることが多かった。
シャワーチェアは「座る」だけじゃなく「立ち上がる」ための道具だった
最初に見つけたマックスシェアーの8段階調整
楽天で検索すると、すぐに目に入ったのがマックスシェアーのシャワーチェア。
楽天1位の商品。レビュー1812件。評価4.31。
座面の高さが8段階で調整できる。38.5cm~56cmまで細かく選べる。母の体格に合わせやすいのが魅力だった。
アルミ製で軽い(約2.4kg)。持ち運びやすい。耐荷重100kg。
価格は3960円。送料無料。
シャワーチェア 8段階調整(マックスシェアー)
《2年後の自分への備忘録》
- 8段階調整は細かい。母の身長に合わせやすい
- 軽量アルミは浴室での移動が楽
- 背もたれ付きで腰のサポートがある
- 1年保証付き
Advance clickの「3タイプから選べる」という売り文句に惹かれた
次に見つけたのが、Advance clickのシャワーチェア。
レビュー1090件。評価4.58。
こちらは「背もたれ肘掛けタイプ」「座面タイプ」「背もたれタイプ」の3種類から選べるという。
浴室の広さや母の状態に合わせて選べるのは良さそうだった。
価格は3480円。マックスシェアーより安い。
6段階高さ調節。38~54cm。
健康雑誌『安心』に掲載されたとも書いてある。30日間の返金保証もついている。
シャワーチェア 3タイプ・6段階調整(Advance click)
《2年後の自分への備忘録》
- 3タイプから選べるのは柔軟性がある
- 価格が安い(3480円)
- 30日返金保証は初心者向け
- ただし6段階は8段階より粗い
山善の「クッション取り外し可能」に心が揺らいだ
3つ目が山善。
基本モデルとクッション取り外し可能モデルの2種類があった。
基本モデルは4399円。レビュー1094件。評価4.56。
7段階高さ調節。35.5~50.5cm。
クッション取り外し可能モデルは6999円。レビュー1022件。評価4.61。
座部と背部のパッドが取り外して丸洗いできる。シャワーホルダーも付いている。
わたしは「毎日使うものだから、衛生面が大事」と思った。クッションが取り外せるのは、カビやぬめりが気になる浴室では実用的だ。
シャワーチェア 7段階調整(山善)
《2年後の自分への備忘録》
- 山善は老舗メーカー。信頼がある
- 基本モデルはコスパが良い
- 7段階調節で母の体に合わせやすい
- クッション丸洗いは長期的に見ると価値がある
結局、山善のクッション取り外し可能モデルに決めた
3つを比較して、わたしが選んだのは山善のクッション取り外し可能モデル。
理由は3つ。
1つ目は、クッションが取り外せること。浴室は湿度が高い。毎日使うものなら、衛生面を優先したい。
2つ目は、シャワーホルダーがついていること。シャワーヘッドを一時的に置く場所があると、母が片手で体を洗う時に便利だ。
3つ目は、山善という信頼できるメーカーであること。長く使うなら、ブランドの後ろ盾があるのは心強い。
価格は6999円。高めだけど、これからの3年、4年を考えると、衛生管理がしやすい方が結果的に安い。
シャワーチェア クッション取り外し可能・シャワーホルダー付き(山善)
《2年後の自分への備忘録》
- 決め手は「クッション丸洗い」と「シャワーホルダー」
- 価格は高めだが、衛生管理の手間を考えると価値がある
- 7段階調節で母の身長に対応できる
- 背もたれ付き・背もたれなしの2タイプから選べる柔軟性
届いて2週間。使い心地はどうか
組み立ては10分で終わった。
浴室に設置してから、母が実際に使ってみた。
座面の高さは、最初は36.5cmから試した。母が腰掛けて「ちょうどいい」と言った。立ち上がる時も、膝の角度が自然で力が入りやすいらしい。
クッションは柔らかすぎず硬すぎず。毎日使っても尻が痛くならないと言っている。
シャワーホルダーは、想像以上に活躍している。母が片手で体を洗う時、シャワーヘッドをここに置ける。両手が自由になるので、バランスが取りやすいらしい。
背もたれも、思った以上に支えになっている。左側に麻痺がある母は、背もたれがないと前のめりになりやすい。背もたれがあると、姿勢が安定する。
転倒のリスクが明らかに下がった。
《2年後の自分への備忘録》
- 座面の高さ調整は「ちょうどいい」ポイントが見つかりやすい
- クッションの硬さは毎日使いに適している
- シャワーホルダーは予想以上に便利
- 背もたれが姿勢の安定に貢献している
ケアマネジャーにも「良い選択」と言われた
先週、ケアマネジャーが訪問に来た。
シャワーチェアを見て、「いい選択ですね。クッションが取り外せるタイプは、長期的に見ると衛生管理が楽です」と言ってくれた。
「3年、4年使うなら、こういう細かいところが大事。安いものを買い直すより、最初からいいものを選ぶ方が、結果的に経済的です」とも。
わたしの判断が間違っていなかったんだと、ほっとした。
《2年後の自分への備忘録》
- 衛生管理を優先した選択は正解だった
- 長期使用を前提にすると、初期投資の価値が出る
- ケアマネジャーの評価が、選択の確信につながった
今、思うこと
シャワーチェアは「単なる椅子」ではなかった。
母の入浴を安全にするための、小さな工夫の集まりだ。
高さ調節、クッション、シャワーホルダー、背もたれ。どれが欠けても、使い心地が変わる。
最初は「安いものでいいか」と思っていた。でも、毎日のことだからこそ、細部にこだわる価値がある。
3つの商品を比べて、山善を選んだ。派手さはないけど、地味に、確実に、母の安全を支えている。
まとめ|シャワーチェア選びで気づいたこと
在宅介護で入浴補助が必要になった時、単に「安い」「評判がいい」だけでは選べない。
- 衛生管理を優先する:毎日使うものは、クッション取り外し可能など、清潔さを保つ工夫が大事
- 細部の機能を比較する:シャワーホルダー、背もたれ、高さ調節の段数。小さな違いが使い心地を大きく左右する
- 長期使用を前提に考える:3年、4年使うなら、初期投資を惜しまない方が結果的に経済的
- ケアマネジャーに相談する:商品選びで迷ったら、専門家の意見を聞く価値がある